ギトの謀
WARNING!!
いや、ナニにとは明言しませんがとにかくWARNINGで。
それでは、本日二度目の投稿です。
どうぞ。
兵部省庁館、作戦会議室――。
「量子ポータルの設置はどうなっている?」
円卓に腰を下ろしていた四人のうちの一人が、出入り口脇で敬礼している監察官に質問する。
「は。既に規定の場所に設置を完了させています」
「そうか。では、坑道の方は?」
「ドワーフのレイライン坑道は、問題なく連邦の足下に。既に数名の工作員を、治部から派遣しております」
「そうか。報告ご苦労。下がって良いぞ」
「はっ!」
男――アレイスター・クロウリーは部下に退室を促すと、ふぅと息をついて、脚を組み替えた。
四面楚歌作戦。
それは、評議会連邦を打ち負かすための作戦であり、彼らが最も恐れていた、軍事バランスの不安定化による、世界支配の兆候でもある。
先ずは、ドワーフによって築かされたレイライン坑道を通して、連邦内部にスパイを送り込む。
連邦の精鋭部隊が、マクトリカ領内に侵入し、魔女狩りを開始したタイミングで、マリーナタウンを経由して、連邦との国境沿いに設置された量子ポータルから、map部隊を多方向から侵略する。
魔女狩りには、古代の魔女の討伐に向けて、精鋭部隊の大部分が派遣されるだろうから、その薄口になったところめがけて切り込むのだ。
だが、彼らも馬鹿ではない。
精鋭部隊というのは、対古代の魔女用に訓練された部隊だ。通常の戦闘には、それに対する部隊が送られるだろう。
そこで、アビス・メルクリウスを始動させる。
アビス・メルクリウスに量子ポータルを搭載させ、復興に回していた魔女の分身から、随時兵站を転送させる。
するとこちらからは無限の戦力が扱える計算になり、有限な戦力しか持たない評議会連邦は、袋のネズミとなるわけだ。
だが、これはあくまで囮でしかない。
外側に戦力が集中し始めた頃、初期段階に潜り込ませていたスパイ部隊が、敵将を討ちに行く。
先ずは司令部本部を速やかに破壊。
それなりの警護がなされているはずだが、こちらには復興に回していたシスターズに新開発させていた、新兵器がある。
兵器のスペックはすべてこちらが上。さらに兵力は無尽蔵。
勝てないはずがない。
だが、こちらとしても油断する気は毛頭ない。
それなりの準備は終えてある。
クロウリーはニヤリと勝ち誇った笑みを見せた。
エレン先生の説教を受けること一時間。
俺は、ぐったりとした様子で、龍車へと乗り込んだ。
「大丈夫ですか、先輩?」
若いメイドが、俺に膝枕をしながら心配してくれる。
「大丈夫なものか。今日は疲れた……」
俺はメイドの股に頭を突っ込みながら、そう愚痴を漏らす。
あー、それにしてもこのメイドの太腿。ひんやりしてて気持ちいい……。なんか、いい匂いもするし……。
「すぅ〜、はぁ〜……。すぅ〜、はぁ〜……」
「うひゃっ!?に、匂いを嗅がないでください!くすぐったいです!」
「いいじゃん、減るもんじゃないし」
そう言いながら、今度は彼女のスカートの中に手を突っ込んで、敏感なところを指先でくすぐった。
「あっ……そ、そこは……っ♡」
「ほれほれ〜、ここが気持ちいいのか?」
「せ、せんぱ……うひゃっ……!ちょ、なんですかそれ……!あんっ♡」
あー、なんか、こうしてると気が安らぐな〜。
そういえばここずっと、メープルとしてなかったからなぁ。
溜まりまくってるのかもしれない。
俺はスカートの中で、少しずつ、少しずつ焦らすように愛撫を繰り返す。
時々舌を使ってくりくりと弄りながら遊んでいると、俺まで何だか濡れてきそうになった。
これ以上は止めにしよう。
パンツ替えの持ってきてないし、龍車の中でパンツ履き替えるとかなったら、脱いだ時点でもう制御できなくなる気がするし。
「この辺で許してやるか」
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……♡」
俺は彼女の太腿から離れると、家に帰ったら続きしよっかなとか考えながら、座席に腰を落ち着かせる。
「お嬢様、今後車内は控えて頂けますか?」
「う……。ごめんなさい……。でも、私が止めるまで止めなかったってことは、やっぱりあなたもちょっと興奮していたんじゃないかしら?」
「そういう台詞は、エリン様の様に大きくなられてからお申しください」
「はぁい……」
このエロ執事、巨乳好きだったのか。
俺は仕切りで見えない御者席に座る運転手に、気のない返事を返すと、龍車の窓の外に視線を移した。
「せ、先輩……」
「よく似合ってるぞ、エリン」
しかし、行為の最中に気がついたのだが、このメイド。実はエリンだったのだ。
あの見た目委員長なエリンが、メイド服を着て、金髪幼女に襲われていたという、なんともエロい画が、意図せずに描かれていたことに、俺は少し驚いたよ。
それはさておき、俺は、桃色の瞳を涙でうるうるさせているエリンに、とりあえず似合ってると褒め言葉を放ってやった。
「それはそうと、何でお前メイド服なんて着てるんだよ?」
ゆっくりと安全運転で進む(といっても、普通に三百キロくらいは出てる)龍車の車窓から目を離さずに、俺は話題転換をする。
すると彼女は、危ないですからあまり窓に顔を近づけないでくださいと言いながら、俺を抱え上げて席に座らせて、一見して明後日の方向に話題を流した。
「先輩、私や委員長に何かしたら、国を亡ぼしてやるとかって脅したらしいですね」
「それとこれに、何の関係があるんだ?」
「これ以上は機密なので、あとは察してください」
彼女はそう言うと、再びエリンの太ももに頭を乗せようとする俺を制した。
「……ふむ」
(まだちょっとムラムラが抜けないな……)
閑話休題。
話を戻そう。
俺は、エリンになぜメイド服を着ているのかと尋ねた。すると、俺がメテルに……というより正確にはその後ろに隠れてる上層部の奴らを脅した話が持ち出されてきた。
つまり……俺が危ない事をしないように、監視をつけたって事か?
学校ではメテルが、家ではエリンが俺を監視する。
何か不穏なことをしようものなら、直ちに“上”とやらに報告されると。
ここにエリンが配属されて、その上メイド服姿で俺の前に現れたということは、それを暗喩してのことか。
……となると、先程の件もメテルを通して、国の上層部に伝わっているということになるのか。
「必死だなぁ……」
「誰のせいだと思ってるんですか。まったく……」
エリンは肩をすくめながら、呆れたように呟いた。
どうやらお国は、我が一挙手一投足どころか、一言一句にさえ、国の存亡の危機を感じているらしい。
下手をすれば、ギトに裏切られて、暗殺者を仕込まされかねないな。
だとしても、それ以前に問題なのは、評議会連邦からやってくるであろう刺客だろう。まだハロウィンパーティーは終わってないのだから、油断は大敵だ。
もしかしたら、俺の睡眠中を狙ってくるかもしれない。
先にも言ったように、俺のこの能力は、術者の意識や意思というものが大きく関わってきている。
眠っている間は、俺は意識がない状態なのだから、魔女狩りを称して刺客を差し向けてくるならば、このタイミングがジャストだろう。
後で対策を考えておかなければ。
そう心に決めるロットなのだった。
次回、訪問客




