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大魔術師ロットの魔法  作者: 記角麒麟
屍霊の襲来
21/82

深淵の水銀

 採寸が終わり、制服を手に入れた今度は、小隊長が待つという第四演習場に連れてこられていた。

 第四演習場は、ギト王国央都アゼリアから、竜車で小一時間ほど離れたところに位置している。


 そして、その一部である広大なグラウンドに足を運び入れたとき、俺は一瞬目を疑ってしまった。


 どういう仕組みなのか、金色の髪をした少女が宙に浮いていたのだ。


 まさか、実現したのか、不可能と言われた人為飛行を?


 そんな俺とは別に、隣を歩いていた銀髪の少女が何ということもなく話しかける。


「……準備は?」


「上々だよ、ニュラさん」


 碧落を浮遊していたその幼い少女は、一声そう答えると俺の前に着陸した。


「始めましてだな。俺の名はロット・マクトリカだ。この小隊の隊長の任を任されている。……と言っても、隊なんて引き連れたことのない初心者だけどな。……ん?どうかした?」


 いや、嘘だろ?

 年端もいかないような女の子が、俺の上司だと!?


 百歩譲って、年下なのは許せるとしよう。

 俺の従姉が就いている会社の社長は、その人より二つは年下なのだから。

 だが、だからといっても、まだ10歳にもならないような子供が上司だなんて、誰が信じられるか?

 ましてや、ここは軍だぞ?


 ……ありえないだろ?どういう神経をしているんだ、ここは?


 俺は、とりあえず名乗っておかないと上官に対して失礼だと思い直して、自己紹介を始める。


「ジョン・エインズワースです。まだ入軍試験もしていないので、階級はありません。よろしくお願いします」


 そう挨拶を述べる。

 しかし彼女はその台詞を聞いて顔をしかめた。


「あれ、ニュラさん。一等階級の軍人さん紹介してくれるんじゃなかったんですか?俺、てっきりそうだとばかり……」


「……無論。……紹介は、する。……けど、今はまだ」


 淡々と告げるニュラ一等特級魔導武官。


 それに対し、この金髪の幼女ロットはと言えば、あっそと軽く受け流していた。


「じゃあ、せっかくだし。君の戦闘能力を見せてもらおうかな」


 彼女はそう呟くと、スカートの下から何か円柱状の魔法道具を取り出し、空中へと放り投げた。

 それは空中で制止すると、白い粘性の液体を周囲に拡散させながらくるくると旋回し、やがてその粘性の液体が固まると、それは一つの巨大なモンスターを形作る。


「……へ?」


 思わず、そんな呆けた声が、口をついて出た。


 そのモンスターは次第に外殻に覆われ、数年前に出現したという、飛空型の災害指定魔獣の姿を形成した。


 ──バサリ。


 それは、一度羽ばたくと、こちらを睥睨した。


 巨大な頭に、カラフルな巨大な目玉が真ん中にひとつ。

 額から突き出た三本の角は短く、それはまるで長い睫毛のように見える。

 魚のような巨体からは、左右に八対──つまり十六枚──の白い翼が生えており、その尾びれのような部分は、蒼穹の要項を浴びて七色に輝いている。


 今まで確認された、飛空型の災害指定魔獣の中では、比較的弱いタイプの魔物の姿が、そこに再現されていたのだった。


「災害指定魔獣型対災害指定魔獣討伐小隊訓練用敵器。通称『深淵の水銀アビス・メルクリウス』だ」


 そう言って、背後のソレに指を指しながら説明する。


 ……だが、そんな名前のことなんてどうでもいい。


 俺は、宙に浮かぶそれを見上げて、そう思った。


 先程、彼女は俺の戦闘能力を見るとか言っていた。

 ということはつまり、それは俺がこれ──アビス・メルクリウス──と戦え、ということなのではないか?


(いや、それにしても無理があるだろ)


 ごくりと生唾を飲み込んだその首の後ろに、寒いはずなのに汗をかく。


 全長、300メートルといったところか。


 太陽を覆い隠すほどのその巨体を、数百メートル上空に見上げて、俺は時代遅れな常識に叱咤した。


(これ、もうそのまま敵にぶつけたらどうなんだ?)


 そんな感想を抱いてしまう。

 もしかしたら、そんなことをすれば大怪獣決戦みたいなことが起こるかもしれない。


「これは、俺が設計して、技術開発部に持ち込んだものだ。無論、兵器にもなりうるし、使い方によっては空路を使って兵員を運ぶことも可能だろう」


「……」


 開いた口が塞がらないとは、こういうことだろうと、俺は初めて実感した。


 閑話休題。


 それから、試験の話に移った。


「試験には、この装備を着用してもらう」


 そう言うと、まだ頭の混乱が覚めていない俺に、とある腕輪を手渡した。


「これは?」


常備防御結界発動装置(guardian)だ。それを腕につけて、電源を入れている間だけ、マナタイト電池のエネルギーが尽きるまでの間、防御結界を展開する。今回の試験のクリア条件は、一時間逃げ切るか、もしくはアビス・メルクリウスの許容耐久値を削りきること。敗北条件は、その腕輪の効果が切れるか、その腕輪の結界が破壊されるかだ」


 受け取った腕輪──常備防御決壊発動装置(guardian)──を腕に嵌める。


 見た目よりすこし重い、黒い金属製の腕輪を嵌める。

 意外と伸縮性がある。

 おそらくグラシタイトという金属だろう。

 グラシタイトはギト王国南方の鉱山で採れる鉱石で、特殊な措置を施すと伸縮性を得られるのだ。

 たしか、高い圧力をかけた後、すかさず加速器にかけられた魔力分子を叩きつけて小規模爆発を起こすんだったか。


 そして、マナタイト電池とは、ウルバーン──現在はギト王国の領土になっているが──で採掘されるレアメタル、マナタイトに化学反応を起こさせて魔力電子を発生させる電池の1種だ。


 発生した魔力電子は、金属の接合部分と反応して電子だけ取り除かれ、残った魔力だけが組み込まれた魔力回路を伝って魔法式──魔法発動のプロセス等が描かれている──に流れ込み、記載されたプロセスに従って事象を発現させる。


 おそらくこれには、防御魔法の式が組み込まれているのだろう。


 俺はここの整いすぎた装備に若干呆れつつ、その電源をオンにした。


(これがあるから、あのデバイスは使えないな)


 これがなければ、あの特殊音波を長射し続けるだけで良かったんだが……。

 最早後の祭りであった。


















「それでは、試験開始!」


 ロット小隊長の合図で、俺はアビス・メルクリウスに向かって魔法を放った。


「ダクト!」


 眼球を狙って放たれた青い炎の弾丸。

 しかし、飛距離が足りない。


 空を舞う魔物が、それだけで高位のランクに位置するのは、それが理由である。


 魔法のリーチが足りない。

 おそらくジャンプしても届かないだろう。


 これまで軍がとってきた対策は、海上、もしくは十分な広さがとれる場所まで誘導し、極大魔法で上から叩き落とすという戦法だった。


 極大魔法じゃないけど、上空から攻撃できれば……。


 しかし、そんなことを考えている間にも、敵は魔力を練り上げて魔力砲を撃ってくる。


「くっ……!」


 間一髪で避けきり、もしかしたらあの銃でもリーチが足りないのではないだろうかと考え始めた。


 なら、どうするべきか。


「届けばいいんだろ、届けば!」


 半ば投げやりにそう叫んで、身体能力強化Ⅲを発動させる。


 身体能力強化は身体能力がただ強化されるだけだが、身体能力強化Ⅱは、超人的な動きが可能となる。

 しかしⅢにまで引き上げられると、それは別名闘気法と呼ばれ、筋肉の一本一本に魔力が染み渡されて、物理限界の一時的な免除を得ることが可能となるのだ。

 だが、得られる免除の範囲はそう広くはない。ロットの様に飛行や浮遊まではできないのだ。

 しかし、それに似たようなことは可能であった。


 俺は全力で地面を蹴りあげると、その一回で300メートルほどまで飛び上がった。

 しかし、まだ足りない。


 そこで俺は、闘気法による物理限界の超越の一つ、二段ジャンプを行使した。


 二段跳び、もしくは二段ジャンプと呼ばれるもの。

 これは、ジャンプした後にもう一度空中で再ジャンプすることを指す。


 これにより、俺はあの深淵の水銀の羽の一対に飛び付いたのだ。


 その間僅か二秒ほどで、再充填された魔力砲は、彼の残滓を貫くのみであった。


「せらぁぁあ!」


 そしてその背中に飛び乗るなり、最大威力の踵落としを放った。


 ぐらりと揺れるアビス・メルクリウス。

 その一撃で、許容耐久値の二割を削られた。


 さらに、体魔力にて制御されなかった衝撃が、余波として怪物を襲う。


 それだけで計三割は減ったのだ。

 恐るべき能力と言えよう。


「この短時間で、ここまで減らすなんてな……。正直、防御性能を見誤りましたかね?」


 そんな様子を見上げながら、ロットは隣で観戦しているニュラに話しかける。


「……私なら、一秒もあれば壊せる」


「ですよねー……」


 後で防御性能をもっと上げておこう。

 そう心の中で誓うロット。


 そんなとき、アビス・メルクリウスが反撃に出た。

 先程から暴れまわって振り落とそうとしていたのだが、なかなか落ちないと理解した瞬間、分隊を自分の肉体から創造してけしかけたのだ。


 俺はそれらを一瞥すると、高速の手刀により衝撃波を伴って一掃する。


 所詮は小物を作り出したところで、今の彼にはどうということもないのだ。


 しかし、それは早計だった。


「!?」


 突如、放たれる魔力砲。

 しかし、反応が遅れた為か撃ち落とされる。


 常備防御結界発動装置によって、なんとか直撃は免れるが、衝撃で振り落とされた。


 空中ですかさず足を踏み込む。


「しまった!?」


 しかし、タイミングが悪いことに、身体能力強化Ⅲの効果が切れて、その足は空を切った。


 闘気法には、欠点が存在する。

 それは、長く使いすぎると、身体中の筋肉が次第にボロボロになり、壊死していくのだ。


 常備防御結界発動装置は、その情報を読み取って危険と判断し、魔法を強制的に終了させたのである。


 落下しながら、姿勢を整える。


 着地して、次弾の装填を終わらせた魔力砲が狙う。


『耐久値が残り2割を切りました。これ以上の戦闘は危険です。即時撤退を進言します』


「あ?」


 更に放たれる魔力砲をすんでのところで回避しつつ、俺は放たれた警報に相槌を打った。


「言い忘れてたけど!それ、残り2割切ると警報が鳴るからなー!」


 それを早く言えよ!

 ……まぁ、どうでもいいけど。


 おそらく、さっきのアビス・メルクリウスの動きの衝撃を吸収するのに、耐久値を使っていたのだろう。


 更に闘気法のレジストまで行ったのだ、消耗が激しくなるのは道理、か。


 しかし、あと2割か。

 その間、あと数十分逃げ延びるか、再び反撃するかしないといけないんだよな。


 ……そもそも、なぜこんなことになった。


 身体能力強化Ⅲの影響で、激しく消耗した体力を遣り繰りするために、なるべく最小限の動きで砲撃を回避する。


 確かに、救ってもらったからにはその恩を返さないといけない。

 そういう理由たったはすだが、その前の俺は──!?


 そこで、今まで溜めてから撃ってきた魔力砲が、細切れな魔力弾による連射攻撃に変わった。


「くっ……!」


 二、三発ほど結界にかすった。


『耐久値が残り一割を切りました。これ以上の戦闘は危険です。即時撤退を進言します』


 は!?

 たった二、三発で一割削られたのか!?


 くっそ……。負けたくないなぁ、こんな奴に!


 考え方が、ガラリと変わった。

 その瞬間、その口許に笑みが浮かぶ。


「グラン・ジェル!」


 両手を掲げて、逃げながらも練り込んでいた魔法を、上空に向かって打ち出した。


 起爆性魔力弾グラン・ジェル

 その爆発による威力は、練り込んだ魔力の質や量によって変動し、普通十等クラスが最大威力で放つだけでも、高層ビルを破壊する威力を持つ。


 飛距離?

 普通に撃ったら足りないだろう。だが、練り込んだエネルギーを推進力に使えば、威力は落ちるだろうが、飛距離は伸びるだろう。


 そういう考えで放った魔法だった。


 上空を赤い星が駆け抜けた。

 数度の爆発により推進力を増すそれは、とうとうその腹部にめり込んだ。


 ──ズガン、と盛大な爆発をあげて、深淵の水銀から白濁とした液体が散る。


 それは直ぐに昇華され、空気中の魔力に溶けて消えていった。


「くそっ、まだか……!」


 彼はそう言葉を吐くともう一度同じ魔法を発動させようとして──


「……そこまで」


 ──ニュラによる制止で、俺はそれをキャンセルした。


 直後、空中のそれは自ら渦を描いて一本の円柱へと収まり、地上へ落下した。


「……データは?」


「結構。君のお陰で、かなりいいデータを手に入れられたよ」


 俺は、そんな彼女らのやり取りを聞いて、瞬時にその意味を理解する。


「試験っていうのは、もしかして嘘ですか?」


「ん?そんなことないよ、全然」


「……そう。ついでだっただけ」


 否定しきるロットに対して、曖昧な回答を返すニュラ。


 と、そんなときだった。

 俺達三人がいるところへ、軍服を着用した兵士の一人が駆け寄ってきた。


「……何事?」


「は!説明いたします!たった今、街中で暴動が発生いたしました。ちょうど巡回中でしたリゼ十等魔導官が止めに入ったところ、追撃を受け、直後、リゼ十等魔導官は周囲の人物を襲い始めました」


 それって、もしかして……!


 俺はその話を聞くなり、周りの制止も無視してその場から走り出した。


















 十時間前──。


「まさか、こんなときが本当に来るとは思いませんでした」


 暗闇の中に、二人の男が対峙していた。


 片方は、白髪頭の執事服を着た老爺。

 相対しているのは、フードを目深に被った、彪ベースの獣人。


 執事服の男──アグトリカ・デネロス元兵部省省長──は、対峙しているその大柄な男に剣気を向けた。


「お前は……!」


 対して、戦く彪型の獣人。


「生きていたのか……!」


「えぇ、ご覧の有り様ですけどね。あの時の人狼のお返しも出来てませんし」


「ふん!負けた口が何をほざくか!」


 そう言って、刀を降り下ろす獣人。


 しかし、それはアグトリカの義手によって阻まれてしまう。


「こちらも、エインズワース家との約束がありますからね。渡すわけには参りません!」


 言って、その武器の運動エネルギーを反転させる。

 デネロス家に伝わる相気柔術が技の一つ、剃刀かみそり


 突如自分の方へと迫ってきた刀の峰を肩で受け止めて、相手の技量が自分とほぼ互角と覚る。


「やはり、この先にあるのだな?エインズワース家が秘術、“屍霊の祭壇ネクロシアター”が」


「やはり、それが狙いでしたか。あの時、フローレス様が人狼ごときに破れるはずなどないと思っておりましたが」


 “屍霊の祭壇ネクロシアター”。

 それは、特殊な霊力と音波による信号で死者を使役する、エインズワース家の秘術。

 数百年も前から、マクトリカ家と交わした約束。


 ──魔女再来の儀。


 これを行うための鍵が、その奥に眠るという屍霊の祭壇である。


「残念ながら、俺にも勅命があるのでな。その命、奪わせてもらうぞ!」


 腰を低く落として、刀を構える獣人ワービースト


 その瞬間、激しい攻防が、その暗い世界で繰り広げられるのであった。


 ……結論から言えば、アグトリカは負けた。

 最後まで互角に思えた勝負だったが、年齢のせいもあるのか、最終的には体力の消耗が勝り、不覚。

 放たれた突きを流しきれず、頸動脈を損傷──ショック死だった。


「はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……」


 肩で息を整え、魔法でアグトリカの死体を照らした。


 口から、何やら黄緑色の光が漏れて、天井をすり抜けて登っていった。


 ……あれが、魂か。


 高密度に圧縮された霊力は、物質とエネルギーの双方の性質を持つ霊素となり、それが持つ情報が魂となる。

 魂は集合的無意識の中へ還り、そしてやがて浄化され、分離し、新しく命を繋ぐ、か。


 ダンジョンのとある秘宝、輪廻転生章に記された言葉を思い返して、彼は先へと進んだ。

 次回、発症


 魔法解説。


 身体能力強化:体魔力法の一種。一時的に身体能力を強化することで、全ステータスを引き上げる。この魔法には段階があり、最初の段階ではその強化された肉体を瞬時に扱うことはできないが、次の段階(身体能力強化Ⅱ)になると、一瞬でその身体能力を使いこなすことが可能となる。また、今回ジョンが使用した身体能力強化Ⅲ(別名:闘気法)は、筋肉の繊維一本一本に魔力を浸透させることで、一時的な小規模の物理限界の突破を果たすことができる。更に段階を上げると、身体能力強化Ⅳ(別名:神気法)となる。これ以上何を突破することが可能なのかというと、これは筋肉の一本一本に神気を纏わせることで、一時的な種の進化が発動する。この一時的な種の進化を果たすと、半魔力生命体となり、さらに次の段階(身体能力強化Ⅴ)を行使すると、完全なる魔力生命体(=魔物)となる。さらに何回か段階をあげることかでき、最終的には概念生命体である神へと昇華する。また、これは使用時間の超過により、効果器の壊死をもたらすため、levelⅤ以上の身体能力強化は禁術と指定されている。段階により、魔法の等級は変動するが、一番下位である身体能力強化は中等魔法に分類される。


 起爆性魔力弾グラン・ジェル:ブレイクの上位魔法。練り込んだ魔力の質と量に応じて、起爆させた時の爆発威力が変動する。中等魔法に分類。

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