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Phantom thieves  作者: 鮫田鎮元斎
最終章 吾輩は怪盗である。故にキミを盗む
74/80

STEP71 中心へのゲート

減量に次ぐ減量。

☆☆☆


 G-ドライブ。

 人類を救った、最も有用なオーパーツ。


「ここか……」


 かつては厳重に閉じられていた扉も、今ではただの合金の塊だ。

 軽く押すとそれは崩れ落ちた。


 部屋の中央には黒い真球の物体があった。

 それこそが、G-ドライブの原型。すべての大元となったオリジナル。


「……」


 これの中身を利用すれば、すべてが終わる。

 今ある宇宙は崩壊し、新たな宇宙が生まれる。

 エミリアも、サラも、例外なく死ぬ。


 表面に触れた。

 卵の殻のようにひび割れ、中からゴツゴツとした、ダイヤの原石のようなものが姿を現す。


「――っくしゅ」

「ざけるな! 俺を、馬鹿にしてるのか!?」


 エドを投擲した。

 くしゃみをした人物――エミリアはそれを受け止め、重すぎて落とす。


「うっひゃー何でこんなもの投げれるのかね?」

「ついてくるなと、あれほど――いや、もういい」


 ネロは原石を取った。

 首から下げていた形見が反応し、共鳴するように輝く。


「エミリア、これがお前の欲しがってたもんだ」

「おい、冗談よせよ。地球が宇宙の中心だったのは、はるか昔だぞ」

「それは、お前ら人類が勝手につけた名……本当の名は」



 ――――The Heart




「心、ねぇ……ボク達は思いの力でワープしてたってのか?」

「え、そうなのか?」

「……え?」


 互いに固まる。


「っとにかく、これで、もう終わりだ最後に会えてよかったよ――」


 ネロの体が崩れ落ちる。

 エミリアは慌てて駆け寄り、脈を取った。


「なんだい、脅かしてくれちゃって――」


『今こそ、運命の時』


 彼の口から、彼の物でない声が響く。

 開かれた瞳は、白く輝いている。


「だ――っ!?」

『愛しき、人の子よ』


 体が動かない。気付けば位置が入れ替わっている。


『お前はそこにいろ』


 センターオブユニバースが輝く。

 原石のようだったそれが綺麗な真球の宝石へ変化する。

 袋の中から秘宝が飛んでくる。

 アポロンの炎とフェニックスライトが合体し、炎の衣になり、彼の体に羽織られる。

 羊皮紙の束だったシヴィラの書は、きれいな装飾のされた立派な書物へ。

 禁じられた聖杯は王杓のように変化した。

 ブラディオニキスは――


『小賢しい真似を……!』

「うえっぐ!」


 みぞおちを踏みつけられうめき声をあげた。

 エミリアはそんな彼の様子を見て笑う。


「ボクが、まさかまさか一人で来るって、思ってたのか?」


 オニキスを奪ったのは、サラ。

 一つでも秘宝がそろわなければ、事は始まらない。


「キミにも、感情がーーあっぇ!」

『無駄な足掻きだ』


 空間が歪んだ。

 穴が開き、隠れているサラの姿が映し出される。


「嘘……っ」

『返せ――近しき者よ』


 オニキスが聖杯に吸い込まれた。柄が血に染まっていく。


『さらばだ……人の子よ』

「おい。逃げられると、思ってるのか?」


 エミリアは離れていく彼に向けて、言い放つ。


「その体はな、ボクの大切な相棒の物だ――――ぜっっったいに! 盗んでやる」

『面白き戯言だ』


 彼の姿が消えた。後には折れたヨミと、抜き身のエド、そして形見の入っていた袋が落ちていた。


「ボクは怪盗だぜ……」


 発信機は有効だ。


「サラちゃん……ネロを、取り戻すぞ」

『ど、どうやって?』

「お生憎、裏ルートは知ってんだ」










あと……ひいふうみい……で終わるかな。

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