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こんなの拾った

作者:

題名「わんわん!」



●登場人物

高松美咲(二十代前半)

八栗翔子(二十代前半)

占い師(女性。六十歳くらい)



○市街地(夕)

美咲と翔子が合コンに行く途中。

美咲「だって相手が元カノよ!」

翔子「だから誘ったんでしょ! 今夜の合コンで新しい彼氏を見つけなよ!」

二人が街頭の占い師に呼び止められる。

占い師「ちょっと! そこの、お嬢さん!」

翔子「え? 誰?」

占い師「よかったら占って行きませんか?」

美咲「わたし達?」

占い師「(頷く)」

二人が占い師のところに。

占い師「(右手を広げて)五百円でいかが?」

翔子「安っ!」

占い師「ありがとうございます」

素早く美咲の手を掴む。

美咲「あ!」

占い師「(美咲に向かって、にこやかに)何を占いましょう?(翔子に向かって)あなたは?」


   ×××


占い師が二人の名前と生年月日を色々と加工している。

美咲「いい男性と出会えますか……?」

占い師「はい。分かりました。今夜、お二人は犬になります」

美咲と翔子「犬?」

占い師「はい。犬です。わん!」

翔子が美咲の耳元で、

翔子「わたし達、今夜、それぞれのパートナーと、わんわんスタイルでするのかな? と、いうことは、今夜、二人ともいい男に……」

美咲「あ!」


○合コン会場になる店──入口(夕)

美咲と翔子が店に到着する。

翔子「よし! 気合入れて行こう!」

美咲「オー!」


○市街地(夜)

酔っ払っている美咲と翔子が、ふらふらと歩いている。

美咲「いい男なんか、ひっとり(一人)もいなかったし!」

翔子「(完全に酔っ払っている)そうら! そうら、そうら!(そうだ! そうだ、そうだ!)」

そのまま道路に大の字になって仰向けに寝る。

美咲「も!」

翔子の左肩のところに座り、頬を軽く叩きながら、

美咲「起きろぉ!」

翔子「うるさい! うがっ!」

美咲の手を噛もうとする。

美咲「(天に向かって、泣きそうな声で)犬じゃないよ……。トラになったよ……」

カメラがスムーズに上昇を始める。

大の字になった翔子→「大」。

翔子の左肩のところにいる美咲の顔→「、」。

「大」+「、」で「犬」の人文字に。

人文字が、きらっと一瞬だけ輝く。

効果音「きらりん」

カメラは、そのまま上昇を続ける。

どこかで犬の遠吠えが。

犬の遠吠え「わおーん!」

                    了


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― 新着の感想 ―
[一言] 2ちゃんねるから参りました、乙一ファンの者です。 ストーリーは面白くて良かったですが、文章の誤りなどが少し気になりました。 ぐりっとした目 ではなく くりっとした目 が正しいと思います。 そ…
[一言] はじめまして。小説を読むのと書くのが最近の趣味、ナガスと申します。早速ですが以下感想です。 この作品の印象はかの有名なサスペンス小説「D〜ドア〜」や「リアル鬼ごっこ」に似ているな、と感じまし…
2007/12/30 04:23 退会済み
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