表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
25/55

24話 クインシー冒険者ギルド

「いらっしゃいませ~。冒険者ギルドへようこそ!」

 扉を開けると、受付嬢が元気に挨拶をしてくる。

 酒場が横に併設されているタイプのギルドで、少女3人と巨漢の男が受付に向かっていると、とても目立つ。しかも少女の1人が煙管を咥え、もう1人はメイド姿、もう1人はローブをかぶってるとなれば、目立つのも当たり前だ。

「…あの男、何者だ?」

「あれじゃない?この前登録がどうのって騒いでた……。」

 カルノー何したの…。

 当のカルノーは、ギルドの中をきょろきょろと見渡している。ヴォルフとシエラを探してるのかもしれない。

 カウンターに行く前にクエストボードを見に行く。

 クインシーの周りは地域によって出る魔獣が異なるとはいえ、強力な魔獣などまず出ない。そのためほとんどの依頼書にはほとんどがブロンズを示す『br』もしくはブラスを示す『B』が書かれている。

「リリー、カルノー、2人はヴォルフ達がやりそうな依頼を探して。もう依頼を受けてるかもしれないから、私とロッティはカウンターで聞いてくるよ。」

 そう言い残すと、ウェンディとロッティはカウンターの方に行く。

 カウンターではほかの冒険者がクエストの受注や完了報告をしている。

 ちょうど人がいなくなったカウンターの受付嬢に話しかける。

「あら、かわいいお客さんね。お嬢ちゃんたち、何しに来たのかしら?」

「何も言わず、調べてほしいことがある。のだけど、絶対に声を出さないで。」

 そういうと、2人はギルドカードを差し出した。

「冒険者なのね。どれどれ…。ッ!これ……。」

 受付嬢が声を上げそうになった瞬間、ウェンディの手が受付嬢の口元まで延び、ロッティは周りに防音結界の魔術を発動する。

「ウェンディ、結界は張った。これで何をしゃべっても聞かれることはないよ。」

「ありがとうロッティ。さておねぇさん、静かにしてもらえる?」

 素早く首を縦に振る受付嬢の表情を見て、口元から手を外し、カウンターについていた手を放す。

 渡されたギルドカードとウェンディ達を見比べていた受付嬢は、ギルドカードをカウンターにおいて話始める。

「お嬢ちゃんたち、何者?」

「…私たちがこの町に来た事は伏せておいて。それよりも、ヴォルフという冒険者について聞きたい。」

「……ごめんなさい。冒険者についての事は答えられない事が多いの。」

「じゃぁ今受けてる依頼は?」

「……現在町の北東部に発生しているギガントフロッグ討伐に、自身のパーティと初心者冒険者数名を連れて向かっているはずです。1時間弱前に受領したので、まだ町の中に居るかと。」

「ありがとう。お礼に、今度高難易度クエスト受けてあげる。」

 一通り聞くと、カウンターのギルドカードを持って立ち去る。

 結界が解けて緊張から解放された受付嬢は、椅子の上で大きなため息をついた。

 そのまま無言でバッグに下がると、壁に寄りかかって胸をなでおろす。

「ん?ネネ、何かあったか?」

 書類の束を持っていた男性が、受付嬢に話しかける。

「ギ、ギルド長…。とんでもない人が、来ました……。」

「とんでもない人?そんなクレームをつけてくるやつが来たのか。」

「いえ、そうではなく…。」

「どうした?」

「…ガンフェンサーとガンズウィッチが、今しがた受付にまいられました。」

「天才少女の2人か…?まさか、あの2人が来たのか。あの、冒険者ギルド始まって以来の天才、史上初のミスリルランク到達者……。」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ