表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
50/81

第50話 ウィッチサマー

 記念すべき第50話をどんなジャンルにしようか悩ましかったのだが、やはり大好きなホラーにするぞ。

 だが最近観たホラー映画ーードラマでも良いのだが、コレだ! と言うものが少ない。邦画の「来る」にしようか、それとも洋画の「WORLD WAR Z」にしようか、それとも洋画の「エミリーローズ」にしようかと考えていたのだが「ウイッチサマー」にしよう。


 2019年に制作されたアメリカ映画なのだが、新型コロナウィルス感染症の拡大の影響で、当時のアメリカでは映画館での公開が見送られ、ドライブインシアターで公開され、話題となった作品らしい。


 この映画に出演している俳優・女優に有名な人はいない。唯一、主人公の男子高校生:ベンを演じたポール・ハワード……どうやらジョン=ポール・ハワードらしいが、名前に=って何だ? とにかくこの俳優の顔は、なんとな~~く見た事あるような気がして調べて見ると、この映画を含めて3作にしか出演していなく、どうやら俺の勘違いのようだ。どの映画も観た事がなかった。


 そして監督は……2人だ。ブレット・ピアースとドリュウー・ピアースという兄弟なのだが、この兄弟が撮った映画も数少なくて、この映画を含めて2作で、片方一人だけで撮った映画は見つけられなかったから無いのかもしれない。


 っで原作はない。脚本家のオリジナルなのだが、その脚本家もブレット・ピアースとドリュウー・ピアースという兄弟での共同制作。


 だがこの映画は面白かった。というのも結構ミステリー仕掛けになっていて散らばっていた伏線を終盤で一気に回収する脚本はレベルが高いと思ったし、ミステリーだから説明めいた台詞を可能な限り排除したせいか、映像で読み取る小説みたいな印象を受け、その映像の繋ぎ方も存分にホラー映画だった。


 但しだ、これは個人的な意見ではあるが、難点が4っつあった。


 1つ目は、主人公の高校生男子に嫌がらせをを仕掛ける輩がいるのだが、中途半端な絡み方過ぎて、アレならいらない。


 2つ目は、その主人公男子が父親のいるビーチで夏休みにアルバイトをしている間の出来事がこの映画なのだが、その父親には彼女が居て、俺は両親が離婚しているのだと思って観ていたのだが、どうやら違うらしい。別の町に住んでいる母親とビーチに住む父親はまだ夫婦らしい。この不倫関係ってこの映画に必要か? 完全に離婚していたことにしたら何がマズかったんだろう? それに母親は一度も出てこないのだ。ものすごく謎だ。


 3つ目は、ヒロインだ。マルと呼ばれるマリーという女の子なのだが、それを演じたのがパイパー・カーダという女優さん。1997年生まれらしいので当時は22歳。いや~~脚はとんでもなく短くて太っててスタイルが悪くてオットセイみたいで、いや、オットセイは可愛いな、セイウチだ。そんでもって顔はみったくないし、ハッキリ言ってしまうと限りなくブスなのだ。俺はどちらかと言えば太った女の子が可愛いと感じ、嫁に言わせると女の趣味が悪るすぎるらしく、お前が言うなって感じなのだが、この女優は酷すぎる。だが最近のこの女優の画像を見ると明らかに整形していて、ちょっとは可愛くなっているが、この映画では酷い。ビックリしちゃうぞ。調べて見ると、この女優の母親はスコットランド系なのだが、父親は韓国人だそうだ。なのにどうして肌があんなに茶色なんだ? 俺はアメリカの先住民族の血が混じってるのかと思ったぞ。なんでそんな女優をヒロインに抜擢したんだ??? ちょい役で出てくる女の子の方がスタルはいいし、エロいわ可愛いわで、意味がわからん。ヒロインだぞヒロイン。主役の高校生男子とキスをしそうになるヒロインなんだぞ。いや~~~アメリカ人にとってはアレが可愛いのか? いくらなんでもムリあるだろ。


 4つ目が、この映画の題名にもあるウィッチだ。ウィッチと言えば、魔女とか魔法使いを連想するが、この映画に出てくるウィッチは……微妙だ。ちなみにこの映画の原題は「The Wretched」でウチッチサマー(魔女の夏、もしくは夏の魔女)ではない。The Wretchedの意味は、哀れな者、とか、惨めな者、とか、恥知らずな者、らしく、原題を直訳すると魔女という意味ではないのだが、映画の中で主人公が「▽」のような印を発見し、それをネットで検索したところ魔女の印だったところから、邦題でウィッチという単語を使ったのだろうな。

 題名に魔女というワードが有ろうと無かろうと、ストーリーでは諸悪の根源が魔女であるから、題名はどうだっていいのだが、この映画に出てくる魔女は魔法を使うヤツではなく、森に棲む異形のヤツだ。


 ちなみにウィッチの語源は古いドイツ語の「wizzi」らしく、意味は「予言者」だそうだ。

 ウィッチ(魔女)という言葉は、中世ヨーロッパで、キリスト教(特にカトリック教会)と、キリスト教から見ると異教信仰の対立から生まれた言葉で、14世紀から17世紀にかけてウィッチ狩りと呼ばれる迫害が広がり、それと同時に広まった言葉らしいが、ウィッチ狩りが衰退し、19世紀になると幻想的なイメージを持つ存在となる。

 但し、現代では「ウィッチクラフト」という名称が使われることもあるが、これは魔女の宗教・宗派で用いられる場合と、魔女崇拝で用いられることもあるのだが、日本では遊戯王カードにウィッチクラウドがあるらしい……俺にはサッパリだ。


 話しを映画に戻すが、この映画に出て来る化け物を魔女に限定しない方が良かったのに……と思った。

 だったらアレは何だったのか? なのだが、「最後まで何だか解らないがスゲーやばい奴」でいいんじゃないのかね。正体は魔女ですよとか、悪魔でした、悪霊でしたなんて種明かしはホラーには必要ないと思うのですが……

 その点「ヘルレイザー」なんて凄いよね。小箱を組み替えたら、顔中針だらけの男が出てきて強烈なSM世界に連れてかれるってストーリーなんだけど、あれって何なの? 魔導師とかいってるけど、それって何処の住人?? 全然わかんない。

 このヘルレイザーって映画には原作があって、その作者がこの映画の脚本書いて監督までやっちまってるんだけど、テーマがあって「快楽の源となる苦痛、拘束と恐怖の下での道徳性」だって。このテーマでホラーってスゲーーよな。普通、エロだろエロ。それも相当にマニアックなエロ。それに出てくる化け物が魔導師って、導師だぜ導師。導く師匠ことだろ。スゲーやつを出したもんだわ。意味が全然わかんないもん。ただね~このホラー映画って、うわ……痛そう……って恐怖なんだよね。普通の生活して普通のセックスしてる人にはファンタジーにすらならない。ただし、出てきた化け物の訳わからなさは称賛に値するぜ。そんなバケモノにすればいいのに、それなのに魔女って……


 だが、上の方にも書いたが、この映画は俺は面白かった。映像の作り方が丁寧だし、少ない台詞であの映像の繋ぎ方はゾクゾクした。そしてハッピーエンドじゃないのが最高にいい。やっぱりホラーはそうでなくっちゃ、ね。

 でもあのヒロインは酷すぎる。セイウチのような体型をした全然可愛くない女優をヒロインにした映画なんて、後にも先にも見たことがない。ある意味ホラーだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ