第39話 湯煙スナイパー
国内の連続ドラマ「湯煙スナイパー」。
このドラマ、俺は異様に好きなのだ。メリハリがないドラマだと言う人もいるが、そったら批判などどーだっていいのだ。とにかく好きで好きで今まで何度視聴したか解らない。好きな理由だと? そんなもん解らんわい。
原作は漫画らしいが俺は読んだ事がないから、原作に忠実なドラマなのかも知らん。
2009年4月からテレビ東京系列で深夜24時をちょっと過ぎた時間帯で6月まで放映され、どんどん人気が出てーー俺もリアルタイムで観てたーー放映終了後の2010年1月2日には「湯煙スナイパーお正月スペシャル」が放映された…しかし放映時間は23時からという深夜帯(ちょっとだけ早い時間帯になった)。っでそれで終わらない。2年後の2012年1月6日には「湯煙スナイパーお正月スペシャル2012」が放映。だけど放映時間帯は24時ちょっと過ぎから……。いったいどんなスペシャルだよ。確かに露天風呂に入るスッポンポンの女性が股間をフェイスタオルで際どく隠しただけの姿で必ず出てくるが、あのシーンだけで反応しちゃう男性視聴者は……いるな。うんうん、確かに家族みんなで観る時間帯はキツイか。俺も一人で観たし…
だけど2014年1月からBSジャパンでも再放送してるんだけど、それも深夜の3時ちょっと過ぎからだぜ。再放送って人気があったからやるんだろ? それなのに深夜3時ってーー早朝とも言う時間帯に再放送って、テレビ局はもしかしたら見せたくなかった??
ちなみに現在でもファミリー劇場で「イッキ見」をやる時があるが、なぜか昼間っから堂々と放送してる、というよく解らん連続ドラマなのだが俺は好きだ。
このドラマの脚本・演出は大根仁。
大根仁は「湯煙スナイパー」に特別な思い入れがあったらしく、映画版「モテキ」の監督を引き受ける際、「湯煙スナイパースペシャル」を作らせてくれる事を条件の一つにしている。
主演はエノケンこと遠藤憲一。
今でこそ売れに売れている遠藤憲一だが、このドラマが初の主演作品で、「Ⅴシネマの悪役俳優:遠藤憲一が連ドラ初主演」と日刊スポーツに書かれたそうだが、いや~~誰が抜擢したんだろう? 見事な配役だとしか言いようがない。
ドラマのあらすじを超端折っていうと、一流の殺し屋が血塗られた過去を隠し余生を穏やかに過ごすため、「源さん」を名乗り、秘境の温泉旅館「椿屋」に住み込みで働く。椿屋と源さんの周囲に起きる様々な出来事を描いたドラマだ。
ドラマは遠藤憲一が「俺はかつて殺し屋だった…」という台詞で始まり、主題歌:クレージーケンバンドの「山の音」が流れるのだが、この歌も強烈にイイ!!! ドラマにこれ以上ないくらいにマッチしているのだが、メロディーや歌詞が名曲の部類に入ると俺は確信してるゾ。
キャストもいいんだよな~。
椿屋の女将が伊藤裕子。1974年生れのようだから当時は35歳なのだが物凄くチャーミングでカワイイ。身長が164㎝と比較的高いせいもあってモデルをやっていた事もあるようだが、温泉旅館の女将役ということもあって絶えず着物姿。いや~~なんとも艶っぽいというかエロいんだよな~。俺は今更ながら気が付いた。俺は日本人で比較的背が高い女性の着物姿に萌えるらしい。
中居の由美ちゃん役は大野未来。1993年生れだから当時はナント16歳。確かにドラマでは中卒で高校には行っていない設定だった。彼女のプロフィールを色々と調べたが、もしかするとデビュー作が「湯煙スナイパー」なのかもしれない。演技は決して上手いとは言えないように見えるのだが、人馴れしていない女の子が絶えず笑顔を振りまく客商売:旅館の中居さんという設定だから、返ってあれで良いのだろうな。ちなみに2021年に芸能界を引退してるので、もう新たに見る事の出来ない女優さんなのだが、湯煙スナイパーを見た誰もが「あ~~、この子、見た事ある」と思い出す女優。
芸者の小雪役は谷桃子。1984年生れだから当時は25歳。この女優も2018年に芸能界を引退している。「谷桃子」と聞いても顔を思い出す人はあまりいないような気がするが、やはり湯煙スナイパーを見たら「あ~あ~あ~知ってる」と思い出す女優。そしてこのドラマの彼女もメッチャかわいい。
カトリーヌ山岸役が小室りりか。ドラマでは世を捨てた山姥のような女:山岸トモヨの過去がストリッパーだったという設定で、山岸トモヨ役は池谷のぶえが演じているのだが、化粧を施し服を脱いで裸になると小室りりか演じるカトリーヌ山崎に大変身するのだ。
その小室りりか、全裸で踊り、足も強烈に上がるし開脚も見事で、「うわ~凄ぇぇな~~、でも誰だこれ?」状態。この女優の事は見た事があるようで無いような感じで調べてみると、小室りりかなる女性は現役のストリッパーでAV女優だった。ロック座の公式プロフィールにも載ってた。ドラマで踊る彼女は物凄く綺麗でテレビ越しに見とれてしまった。
番頭の捨吉役はでんでん。頼りになるそうで実はいいかげんなんだけど情に厚いオヤジって役どころがピッタリとハマった配役。
ちなみにこのドラマは長野県松本市にある薬師平茜宿が舞台で、露天風呂のシーンは松川渓谷温泉 滝の湯らしい。決してひなびた温泉宿ではなく立派な温泉宿なのだが、人里離れた場所にあって、泊まりに行ってみたくなる温泉。
「湯煙スナイパー」は通常版もスペシャル版も全部のエピソードが何とも言えない雰囲気を醸し出していて、何度も観たくなるドラマなのだが、俺は特に第10回目放送の「闇を抱く」が凄くいいと思ってる。その粗筋は次の通りだ。
ベテラン中居の初枝さんが寿退社することになる。お見合いだが、相手がタクシー会社の社長さんとのことで、周りからは玉の輿だと羨ましがられながらも心から祝福され、椿屋でささやかな送別会が行われた。そこでは源さんも初枝に声を掛ける訳ではないが部屋の隅でにこやかに祝福していた。
そして深夜となり、自分の部屋でまどろんでいた源さん。すると扉が開き、誰かが入ってきた。静かに近寄ってきて着物を脱ぐ気配が。そして源さんの布団に潜り込むと、そっと囁いた。
「恥……かかせないで」
それは初枝だった。
源さんは心中で呟いたーー俺は彼女のその覚悟に負けた、そして男として、その覚悟に対して相手をしようではないか。
次の日の朝、初枝は笑顔で旅立っていった。決して源さんに視線を向けることをしないで。
この初枝役を演じているのが安藤玉恵。
安藤玉恵という女優さんは普通にテレビを観てる人なら誰でも知ってる女優さん。今やってる朝ドラ「らんまん」にも準レギュラーのような位置づけで出演している。主人公:万太郎が東京で住んでいる長屋の大家さん役。それに「あまちゃん」にも準レギュラーで出演していた。観光協会に勤務する女性事務員でミス北鉄コンテストでは唯一ビキニ姿で出場した役柄。又、ドラマ「深夜食堂」シリーズでは色気のあるストリッパーのマリリン役。
決して美人ではなく、どちらかと言えばブスの部類なのだろうが、若い時分から服を着ていても妙なエロさがあって、濡れ場シーンも大胆に熟し、裸になるとグッとくる身体をしている。
1976年生れだからドラマの当時は33歳らしいが、遠藤憲一との濡れ場で披露した裸体は綺麗だった。いったいどういった女優さんなのだろうと調べてみると、大学を卒業後、過激な性描写が特色の劇団「ポツドール」の看板女優だそうです。NHKの朝ドラで準レギュラーを張る傍ら、舞台や映画では大胆な濡れ場を演じている。凄ぇぇ振り幅の大きいい女優さんだわ。断じて俺はフアンになったゼ。
話を「湯煙スナイパー」に戻すが、スペシャル版も2012年以降は制作されていないのだが、なんとか復活してくれないかな~。主人公の源さんは椿屋にいる設定でスペシャル版は終えてるけど、番頭さん(でんでん)は確か椿屋を辞めて東日本大震災の被災地へ行っちまったから無理なのかな~。もしお蔵入りになったエピソードなんかがあれば、それだけでも是非放映して欲しいわ。




