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第21話 ストックホルム・ケース

 この映画は新しい。日本では昨年ーー2021年11月に劇場公開された映画で、それに先駆けて4月からDVDが発売・レンタルされているので、新作好きの人は「最近観たぜ!」って感じの人も多いかと思う。


 1973年にスウェーデンのストックホルムで実際に起きた銀行強盗を基に作られた映画で、「ストックホルム症候群」の語源になった事件。


 主演はイーサン・ホークで彼が銀行強盗の主犯。それと犯人を好きになってしまう人質ーーストックホルム症候群に罹る女性銀行員にノオミ・ラパス。

 彼女ーーノオミ・ラバスは「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女(三部作)」2009年公開で知名度を上げた女優。1979年生れのスウェーデン人。彼女の顔は「美人だ」、「い~や絶対に美人ではない」といったように評価が分かれるらしいが、俺はハッキリ言って嫌いだった。小学生頃に同級生だったクソ生意気な女子の顔に妙に似ているせいもあって…

 だが、この映画ーー「ストックホルム」の彼女は、以前よりも顔も身体つきもふっくらとして妙に色気があって断然好きになった。ドラゴンタトゥーの時は30歳でストックホルムの時は41歳。顔や身体つきに丸みが出てきたのかもしれないが、ストックホルムの時の「眼鏡」と「髪の毛の色」が物凄く似合っていてセクシーだった。

 俺はイーサン・ホークも大好きで「その土曜日 7時58分」、「フッテージ」、「ガタカ」、「ブレデスティネーション」など彼が主演の映画は数多く見ているのだが、ストックホルム・ケースはノオミ・ラバスが面白いし最高だった。


 だがこの映画、イーサン・ホーク演じる主犯のラークが銀行を襲って人質を取って刑務所にいる仲間のクラークを解放させて……ってとこまではいいのだが、襲った銀行を警官に包囲されている中でどうやって逃亡しようと考えていたのかが良く解らんっていうか、どうにも無計画だったとしか思えないのだが、警察とのチキンレースがちょっとコミカルで、「これって本当に実話を基にしているの?」って感じ。


 スウェーデンの警察も「犯罪者との取引には応じない」ってのと「人質の生命を危険に晒せない」って間で揺れ動くんだけど、換気口からマイクやカメラを投入したりして犯人と人質の動静を伺いながらかなり強気に犯交渉するんだよね。


 警察「催涙ガスをぶち込んじゃるからな! とっとと人質を解放しやがれ!」

 犯人「ふざけんな! 早いとこ車と金を用意しろ! っでなければ人質を一人ずつ殺すぞ!」

 警察「お前の事は調べた。殺人なんて出来っこないのは判ってんだ!」

 犯人「やってやる! 10数えるからな! 9…8…7…」

 警察「やれるもんならやってみろ!」

 犯人「6…5…4…」


 てな具合だ。

 っで主犯のラークも警察が言う通り人質を殺す事なんて出来ない上に、何故か催涙ガス食らったら頭がおかしくなってしまうって思ってて結構怯えてるの。

 そんな時に人質の1人ーーノオミ・ラバス演じるビアンカが閃く。人質の首にロープを巻いてその先端を繋いでおけば、催涙ガスが投げ込まれれば自動的に首吊りになる。警察は絶対に催涙ガスを投げ込めない、と。


 確かに警察のやりかたって、人質にされた者にとっては「ぇえええ?? ちょっとちょっと~私らの安全って二の次三の次な訳? もっと慎重にやってって!」って思うやり方だし、あれだったら自分達の身の安全の為に犯人に協力しちゃうわ。


 っで「吊り橋効果」って事もあってかラーク(イーサンが演じる犯人)とビアンカ(ノミオが演じる人質)はヤッちゃう。映像ではキスシーンまでなんだけどあの流れは間違いなく男女の関係。これってどうなの? 実際にあった事件で1979年って事はビアンカだってまだ生きてるだろうし、夫と子供がいる既婚女性だったはず。無事に解放されましたけど犯人と男女の仲になりましたってストーリーを映画でやる? 旦那も「妻はストックホルム症候群というものに冒されていたから仕方がない」って達観してんの?


 ちなみに一緒に視聴していた俺の嫁、「いっや~、あの細い男…ハラたつわ~~」って言いながら観てたんだけど、その細い男って警察なんだよね。完全に犯人の味方になってたわ。たしかにそういう映画の造りだけど、うちの嫁もビアンカとおんなじ事ヤルわ。うん絶対にやる。



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