第15話 君が生きた証
2014年制作のアメリカ映画だ。
監督はウィリアム・ホール・メイシー。
監督のウィリアム・ホール・メイシーはこの映画で初めてメガホンを取ったらしい。そしてこの映画ーー君が生きた証にも出演している。観れば「あ~このおじさん知ってる」って洋画好きなら誰もが知っている俳優なのだが名前まで知っている人は相当な「映画通」だと思う。その映画通に言わせると「最高最強の脇役」だそうだ。確かに調べてみると物凄く多くの作品に出演していた。
本題に戻るが「君が生きた証」は日本でも劇場公開されているので観た人は多いだろう。
監督のウィリアム・ホール・メイシーは冒頭にも書いた通り、この映画に俳優としても出演している本業が俳優なのだが、脚本も手掛けるマルチな才能の持ち主で、この映画の脚本作りにも参加している。
この映画は脚本と監督の大勝利だ。
少なくとも日本にはこんなストーリーを書ける脚本家はいないだろうな。
ストーリーは息子を失った父親を描いた映画なのだが、とにかくミスリードが凄い。俺は感動もののヒューマンドラマだろうと思って視聴したのだが、映画の途中で愕然となった。うん、とにかく「え…これってそうなの? マジで?」と声を失った。
この映画は全く何の予備知識なしで視聴すべき映画だ。そうすることによって初めて作り手の罠に掛かり、そしてその罠に気づいて唖然・愕然となる映画なのだ。
ちなみに俺は墓参りのシーンで「あ!」となった。一緒に視聴した嫁などは「え?」てな具合で俺の気づきを教えて初めて「あ~~」ってな具合だった。
そうなのだ、この映画の感想はこれ以上は書けない。書けば必ずネタバレに繋がってしまう。
ちなみに米国連続ドラマ「デスパレートな妻たち」でリネット役を演じていたフェリシティ・ハフマンが出演していて嬉しかった。うん、この女優って俺の中ではリネット役の印象が強いせいなんだろうけど、姐御みたいな感じで好きなんだよな。
っで実際のリアルの世界では娘を名門大学に裏口入学させたせいで逮捕されちゃってんだけど「リネットなんだから、それくらいやるだろう」としか思わなかった。うん、家族の為なら何でもやっちゃえ! それがリネット姐さんだ! いいぞ、いいぞ、悪びれる必要なんかねぇえ! リネットなんだから。




