女子会しましょう?
なろう全体のメンテナンスが二時間弱ありまして、その時間に執筆予定だったので大幅に遅れました(言い訳デス)
その代わり『いいね』機能が付いていました!
王妃様とお話中ですが、ウルスラ様の馬車が到着したと知らせがありましたので玄関までお出迎えしなくてはなりません。
「シュバルツ侯爵令嬢ね。 カールの婚約者候補筆頭なのよね、ご挨拶しに行こうかしら」
「王妃様がこんな所にいらっしゃるなんて、ウルスラ様が驚かれるのでやめて下さい。 ここでお待ちくださいね? ウルスラ様の方からご挨拶させていただく様にお話しますから」
王妃様ってばご自分のお立場を理解されているのかしらね。 この国で最高位の女性なのですよ。
玄関ホールに着いたら丁度ウルスラ様がお見えになったところでした。
「ウルスラ様、この様な所までご足労いただきありがとうございます。 いらしていただいて、とても嬉しいですわ」
今日もウルスラ様はとてもお可愛らしくて、まるでスコティッシュフォールドちゃんみたいですわ。
「リーゼロッテ様、お招きいただきありがとうございます。 このお屋敷も5年ぶりくらいで懐かしいですわ」
王妃様の事を何て説明すれば良いのか迷っていましたら、後ろからお兄様に声をかけられました。
「ようこそウルスラ嬢、相変わらず子猫みたいに可愛らしいな。 ご家族の皆様もお変わりないですか」
まったく何て事を仰るのでしょうね。
「お兄様、いくら幼馴染みとは言えレディに子猫だなんて失礼ですわよ。 それにエマ様に聞かれたらどう言い訳されるんですの?」
「エマはそんな事で怒らないよ。 それに私が一番可愛いと思うのはエマに決まっているからね」
そんなふざけた事をお兄様が仰っていると、お兄様の後ろからエマ様が顔を真っ赤にしてプルプル震えながら近付いていらっしゃいました。
「い、一番可愛いって……」
涙目になって呟くエマ様の声に、お兄様がビクンと肩を跳ねさせて、ギギギと音がしそうなくらいゆっくりと振り向かれました。 頸に5―56でも差してさしあげ様かしら。
仲がおよろしい事、ごちそうさま。
気を取り直して、ウルスラ様に予定外の訪問者についてお伝えしました。
「今は応接室にいらっしゃいます。 王妃様はシュバルツ侯爵令嬢にご挨拶されたいとの事ですが、如何なさいますか? エマ様もご一緒に行かれますよね」
お二人とも青い顔でコクコクと頷かれました。
応接室の扉をノックすると、入室を促すお返事がありました。
扉を開けて、三人で王妃様の前に進みました。
「王妃殿下にシュバルツ侯爵が娘、ウルスラがご挨拶申し上げます」
「王妃殿下にロイス侯爵の養女となりましたエマがご挨拶申し上げます」
私も並んでスカートを持ち深く礼をとりました。
「頭を上げて頂戴。 非公式の場なので楽にして結構よ」
頭を上げると王妃様は悪戯っぽく微笑まれました。
「マチルダも呼んで、5人で女子会いたしましょう」
本編終了したので手直し中です
(2022年4月12日)