まずは両親に会いました
沢山の誤字報告ありがとうございます
御本人様に直接お礼のメッセージを送るとストーカーの様で憚られるので此方に記載させていただきます
「いらっしゃいませ。さまおく」は懐かしのハイジネタです
誤字ではありませんので訂正はいたしませんが、通用しないと解ったのでありがたいですm(._.)m
(2022年11月18日)
「リーゼロッテが転生者だった、だと!?」
王都の屋敷からの連絡に驚いたクラウスは大声を出してしまった。
急いで妻のマチルダと息子のフリードリヒを執務室に呼んで今後の対応を協議することにした。
「私たちの天使ちゃんが転生者ってどういう事ですの?」
マチルダは取り乱して涙を浮かべている。
「母上、落ち着いてください。今一番不安なのはリロでしょう。 早く慰めに行かないと!」
そう言って今にも飛び出して行きそうなフリードリヒにクラウスが声をかける。
「フリードお前こそ落ち着け」
皆が取り乱す姿を見て正気に返ったのだ。
冷静になったクラウスは頭を切り替えて、先ず何をすべきかを考えた。
「まずは王家に報告して転移門の使用許可をとろう。 コード、通話鏡を持ってこい」
執事のコードに指示を出しつつ仕事の残りをチェックする。
転移門は各貴族家の領地の館と王都の屋敷にあるが、王家に使用許可を貰わないと作動しない。
「転生者などと王家に報告したら、あの王太子にリロを取られる口実になります!」
フリードリヒは真っ青な顔をして叫んだ。
クラウスは王太子を変態呼ばわりする息子に内心では同意しているが、口に出した事を注意する。
「不敬だぞフリード。 どちらにしても転生者に関しては王家に報告する義務がある」
「ッ…それはそうなのですが! 万が一リロが王家に囲い込まれるような事になったら……」
食い下がる息子にクラウスは断言する。
「転移門使用の許可がいるので報告はする。 これは決定事項だ」
転移門の使用許可が下りて直ぐにリーゼロッテの両親は王都に向かった。 フリードリヒは最後まで一緒に行くと駄々を捏ねたのだが、領地での仕事が残っていたので同行できなかった。
そうしてリーゼロッテは両親と対面したのだ。
**********
ピンクのドアの前で待っていたら、扉が開きました。
扉から出て来た二人に見蕩れてしまってマス。
『ふわあぁ、眩しい!この美しい人たちが私の両親なの? どう見ても二人とも20代後半よね。 美魔女?美魔女なの?』
――両親の美しさにアワアワしているリーゼロッテだが、二人の娘である自分も美少女である事に気が付いていない――
あ、キチンとご挨拶しなきゃ!
「いらっしゃいませ、さまおく」
「『いらっしゃいませ』だなんて! 天使ちゃん、お母様の事がわからないの?」
うるうる涙を浮かべながら美魔女がこちらをみている。
おかあさまとよんであげますか
▶はい
いいえ
イカンまた現実逃避してしまいました。
「申し訳ないことでございます。 お父様、お母様とお呼びしてもよろしいでしょうか。 私のことはロッテと呼んでください」
カーテシーなんてした事がないので軽く頭をさげて言ってみた。 行の礼だから30度くらいかしらね。
「えっ?ロッテ? リロではなくて?」
お母様が目を丸くしているけど美女はどんな顔をしても絵になるなぁ。 そっか、私は家族にリロって呼ばれていたのね。
「今の私には『リーゼロッテ』としての記憶がございません。 なので区別をするためにもロッテでお願いします」
あ、お母様真っ青になっちゃった。きゃーっ倒れちゃった!
倒れたお母様をお父様が抱き上げてリビング? みたいな広い部屋に移動しました。 美男美女のお姫様だっこゴチソウサマです。
少し手直ししました(2022年1月16日)
内容は特に変わっていません。
本編終了後の手直し中です
主人公(讃良)の性格が出る様に文体を変えるつもりです
讃良は食いしん坊で諺、格言好きのアンポンタンです