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異世界転生ってナンだっけ  作者: 朝倉メイ
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やっぱり転生したの?

転生、転移のお話って何で中世ヨーロッパ風が多いんだろう

 ロッテンマイヤーさん(仮)に名前を聞かれたのだけれども、自分が誰だか思い出せない!

「あの、中にいる人ってどういう意味ですか?」


 とりあえず質問に質問で返してみたけど、お行儀が悪かったカナ?

「『テンセイシャ』と言えばお解りでしょうか。 この大陸では20年~30年位の間に1人はテンセイシャ様が現れるのです。 もしかしたら隠していらっしゃる方も()られるかもしれないので、もう少し多いのかもしれないのですが。 ですからそれほど珍しい事ではないのですよ」


 その後自己紹介したロッテンマイヤーさん改め本名アンナさんが詳しく話を聞かせてくれました。


 この世界では転生者は珍しい事ではないのだけど、見つかり次第王家に報告(テンプレね!)され保護される事。

転生者の中には有用な知識がある人もいるけど、殆どの人は私みたいな一般人で、あまり役には立たない事(スマホや車の操作は出来ても、作り方は解らないので『絵に描いた餅』って事ね)

転生前の記憶が甦った時に、それまでの記憶は失くなるのではなく、新しい人格が強く出るだけで落ち着いてくれば思い出すことが多い事。等々…

「詳しくは過去のテンセイシャの記録が王城内の図書館にございますので、ご覧になっては如何でしょうか」


 アンナさんに他に聞きたい事はないかと問われて、一番知りたかった事を教えて貰っていないことに気が付きました。


 ――私はだぁれ?

「色々と教えていただきありがとうございました。 私の記憶などは思い出し次第お話しするとして、この身体の持ち主のお名前を教えていただければ嬉しいのですが…」


 アンナさんは一瞬驚いた顔をして、直ぐに安心させる様に優しく微笑んで教えてくれました。

「リーゼロッテ様でございます。 セカンドネーム、サードネームもございますが貴女様はどう呼ばれたいですか?」


 うん、取り敢えずリーゼロッテだけでいいや。

「覚えきれないのでリーゼロッテ、うん、ロッテでお願いします」

(かしこ)まりました。 それではロッテ様、取り敢えずお召し替えの(のち)お食事になさいますか?」


 『お召し替え』と聞いて小説によくあるコルセットを思い浮かべて青くなったけれど、この世界にはコルセットで締め上げる習慣はないと言われて安心しました。


 ご飯は大変美味しかったし、この世界は転生者が多いだけあって私にも快適な暮らしの様デス。

 食事のあとは部屋に帰って一休(ひとやす)み、一休み。


 リーゼロッテの家族はどういう人達なのだろうと考えてみたけど思い出せなかったので、私付きの侍女に聞いてみる事にしました。

「私の家族はどの様な方たちなのでしょうか? 何故一緒に暮らしていないのですか?」


 最初に会った女の人が私付きの侍女で、いろいろ補佐してくれるみたいです。

「私どもには敬語を使われなくても結構ですよ。 旦那様は今の時期は奥様と一緒に領地にいらっしゃいます。 ロッテ様の二つ歳上のお兄様も昨年学園をご卒業されて、現在は旦那様の補佐として領地にいらっしゃいます」


 ふんふん、両親と兄が一人いるのね。

「今の私はリーゼロッテとしての記憶がないので失礼な話し方はできません。 ところで何故私は領地に住んでいないのですか? それと貴女の事は何とお呼びすれば良いですか?」


 ソファーに腰かけて淹れて貰ったお茶を飲みながら質問を続けました。

あ、緑茶だ!マイセンっぽいティーカップで緑茶って…

「私の事はエマとお呼びください。 そちらは50年前のテンセイシャ様が流行らせた『リョクチャ』でございます」

ありがとうございます、美味しいですと言いながら先を(うなが)した。

「『リーゼロッテ』様は王都学園に通っていらっしゃいますので、領地ではなく此方(こちら)のお屋敷に住んでいらっしゃいます」


 聞きたいことはまだ沢山あったのですが、扉がノックされて中断しました。

「失礼いたします。 旦那様と奥様が転移門を使用されて此方にお着きになられました」



 いよいよ家族と対面である!

転移門は青い(たぬき)(ネコじゃないよね、あれ)型のロボットがポケットから出す、ピンクのドアでした!

それを見た私はチベットスナギツネの様な顔になってしまった……



勢いで書き始めたけど名前で苦労してます


少し手直ししました(2022年1月16日)

内容は変えていません。



本編終了後、酷すぎる箇所の手直し中です



リーゼロッテの前世の話を書き始めました

異世界転生の話ではありません

https://ncode.syosetu.com/n9399hn/


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