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高校2年の冬、僕は人を殺した。  作者: 小西行長
2章  No.15 詩人 ①共犯者
14/16

人の会 林の柱 陰陽師ー③

 近づいてくる銃口に、亜門はほくそ笑んでいた。俺が『林の柱【陰陽師】』そう呼ばれるのには、理由がある。



 1つは、戦闘ではなく裏方として、警察を錯乱することができるから、陰と陽の部分を使い分けるという意味での【陰陽師】。



 もう1つは、どんな凶悪な相手でも戦って勝つ安倍晴明のような強さをほこるという意味での【陰陽師】。



 だんだんと近づいてくる銃口。額につくかつかないかのところで、亜門は神﨑の利き手にナイフを突き立てた。



「~~~~~~~!?」



 瞬間、神﨑はのけぞる。服が破れ、肩に傷ができる。銃が地に落ち、もう取ることはできないだろう。

「やりやがったな。」

「お褒めの言葉、ありがとうございます。」

 


「では、さようなら!!」

 神﨑の胸に血のついたナイフをつきさそうとした時、頭に強い衝撃が走る。まさ、か!?

 


 極限まで凝縮された銃弾が、亜門の頭蓋と脳味噌を破壊した。





「おい、演技をさせるなんて、ひどいぞ。神﨑」

 銃を握った天笠は、神﨑に言う。周りが理解できていないその状況は、ひどく混乱していた。



「ああ、なかなかに白々しい演技だったぞ。俺にすがりついて泣くところか、笑わないことに必死だったぜ。」



「な、なんで、天笠さんは、神﨑と話せてるんですか!?さっきまであんなに険悪だったのに……。」

「仕方ないなぁ、説明してやるよ」

 


 頭をかきながら、神﨑はそうポツリと呟いた。

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