赤ずきんのおばあちゃん
作者による昔話の改変描写がございます。ご了承ください。
昔々、あるところに「赤ずきん」という女の子がいました。
赤ずきんはいつも赤いビロードの頭巾を…おや、ご存じ?
それは失礼。有名な話ですからね。
赤ずきんは一番古くて1697年にフランスで出版されたお話です。そのお話を繰り返し改定して今のような馴染みのあるお話になったんです。
今回は、赤ずきんちゃんのおばあちゃんについてお話をしましょう。
赤ずきんちゃんはおばあちゃんが大好きです。だからわざわざお見舞いの品を届けに歩いて行くし、貰ったビロードの頭巾だってずっとつけています。
きっとおばあちゃんは赤ずきんちゃんに昔話やおとぎ話をたくさんしたり、たいそう可愛がったんでしょうね。
そんなおばあちゃんが体調を崩してオオカミに食べられてしまいます。
赤ずきんちゃんが食べられてしまった後、猟師が助けに来てくれますが、どうしておばあちゃんも助かったのでしょう?
赤ずきんちゃんが来る前、直前であればオオカミは赤ずきんちゃんをだます準備なんてしていられないわけです。
時間の差があったのに、おばあちゃんが無事だったのは不思議ですね。
なんにせよハッピーエンドなので問題はありません。
でも不思議ですね。おばあちゃんがしてくれる話はぜーんぶおばあちゃんの体験談みたく話すからとっても面白いですね。
ところで、おばあちゃんは赤ずきんちゃんをお風呂場に入れませんね。
不思議なことに、おばあちゃんはオオカミに食べられて時間差があっても元気でしたね。
ところで、おばあちゃんはお風呂場で何をしているんでしょうね。
1614年、記録上では食物の差し入れ用の小窓から寝室を覗いた監視係の兵士によって死亡が確認された女性…バートリ・エルジェーベト。
彼女が脱走を試みるなど、だれも想像していなかったのだろうか。