お土産のイヤリング
海が綺麗なところからのお土産として
大好きな人からイヤリングをもらった。
私の耳には穴が開いてないからイヤリングにしたのだという。
金の貝殻に美しい碧いガラスの球が付いているイヤリング。
私はとてもうれしかった。
嬉しい反面、私の耳たぶは厚いからつけていて痛くならないか少し心配だった。
無意識に耳たぶを触る私を見て
「大丈夫だよ、調節できるようになっているから」と彼が微笑んだ。
それでもすぐに開けるのがなんだかもったいなくて......
いや、少し怖かった私は
「大切にするね」といい
カバンの中にしまった。
家に帰り、私はイヤリングを袋から出し、耳につけた。
ドキドキした。
頭を振るときらきらと光を反射する。
私は嬉しくなった。
私は彼に見せてあげようと思い写真を撮った。
少しでもかわいく見られたかった私は
かわいいしぐさを調べ、見よう見まねで
一人鏡の前で奮闘していた。
普段写真を撮らない私はなかなか上手く撮れず
気が付けば写真のフォルダーには私がたくさんいた。
「どうして鏡と写真の写りは違うんだろ」
不満に思いながらも私はマシな写真を選び2枚ほど送った。
するとすぐに返信が返ってきた。
『似合ってるよ』
『でも、自然な感じがいいな』
私は恥ずかしくなった。