エピローグ
宗純は肉体の回復後、とある人物の元へ報告に向かった。
「失礼します」
ノックしてから、宗純は入室の許可を待つ。扉には理事長室の文字があった。
「入ってもよいぞ」
上部に仕掛けられたスピーカーから威厳のある声が響く。
それに加え、自動で扉が開く。
「今回の件はご苦労であったな」
「労いの言葉、感謝します」
多くの言葉が必要な訳ではなかった。既に理事長の耳にも事件のことは知らされているだろう。宗純は生徒会会長として顔を出す必要があっただけのことだ。
「生徒の代表として、これからも精進するのだぞ?」
「ハッ、了解しました」
それだけで会話が終了する。
敬礼し、踵を返す北ノ原宗純。彼にはまだ多くの仕事が残っていた。
ガタンと、扉が自動で閉まり、理事長室に沈黙が戻った。
「――フッ……フハハハハ、フハハハハハハ――」
しかし、その沈黙を破ったのは理事長自身だった。
何者かを嘲笑するように、笑い声は理事長室に木霊する。
黒雲に覆われた天が裂け、大地が震えた。
大空を切り刻むのは異形の者の翼。
今、太古の時代より甦る邪悪の化身。
異形なるものの所業。
果たして、流してないものの正体とは何なのか。
一体、事件の黒幕、犯人は誰なのか。
そして、緑川学園生徒会メンバーはどうなってしまうのかッ!
全てはご想像にお任せします。ってか、流してないものは想像通りです。
次回、『犯人は理事長』に続く……(限りなく嘘)
完
すいません、すいません、すいません……。
きっと頭が腐っていたんです。とち狂っていたんです。ごめんなさい。楽しんでいただけたなら幸いです。
読んで「糞っ!」と思っていただいても幸いです。
現在連載中の『猫神』も手をつけていないわけではないので、お待ち下さい。




