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僕の世界  作者: Sal
52/172

【第五十二話】勝敗結果

「363」


「364」


「…………」


 ……負けた。


 何がって、テストだよ。テストの点数。


 トモダチの発案で始まった、麻央さんとのおかしな賭け。いや、言い出したのは正確には僕かもしれないが。


 今日、英語科のテストが返ってきたので、結果発表ということだったのだ。


 結果は、さっきのとおり。1点差負け。


 社会科のテストでふざけた分だ。自業自得だ、これは。


「……罰ゲーム、決めていいよ。麻央さん」


 そう、この賭けの敗者には罰ゲームが待っているのだ。トモダチの提案で。


「あ……うん、と……それじゃあね……」


 さて、どんな罰ゲームか。案外、僕と同じような事を考えてるかもしれない。ジュース奢りとか。



「罰ゲーム、っていうんじゃないんだけど……今度の休み……一緒に、買い物に行かない?」



 …………。


 ?


「……え、と……そんなんでいいの?」


「うん。じゃ、詳しいことはまた後でね」


 そう言って、彼女は立ち去って行った。


 …………。


 あれ、何だろうこれ。


 デート?


 いやいやいや、意味が解らない。罰ゲームじゃない。


 何か麻央さん自身も、罰ゲームじゃない、って言ってたけど、んむ?どういうことだ?あれか、夢かこれ。夢なのか、これ。


「おい、何やってんだ、秀。頬なんかつねって」


「……トモダチ」


「まーさんとの勝負はどうなった? もう、罰ゲームやったのか?」


 当然のごとく、つねった場所は痛い。


 さて、ここでこいつにあのことを言うべきか、否か。


「……知らね」


「何だよ、それ!?」


「うっせぇ、知らねぇもんは知らねぇんだよ」


「何だよ、教えろよ! あれか、お前負けたか! 負けたのか!?」


「だまれ!!」

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