表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
僕の世界  作者: Sal
43/172

【第四十三話】ある寮部屋の風景 3

 ボク達の寮部屋。


「腕の調子は大丈夫ッスか、魚正?」


「ああ、動かしても違和感無いし、普通に魔力も溜められるし、心配無さそうだ」


 この寮部屋は、ボク、海藤 魚正、清華 英雄(せいが ひでお)の三人で共同使用している。


 そして全員が『勇者』。


「どうッスか、Lv4相手は。やっぱ、キツいッスか?」


「そうだな。全力でギリギリってとこだ。俺じゃ」


「…………」


 ボクは10秒で片が付いたことを思い出した。


「オイラ、あんまLv4以上と戦ったことないんスよね。それより下は腐るほどあるッスけど」


 『カーネリアン』というのが、この男のコードネーム。


 『勇者』の中で、『スモーク』と同程度に高い位。決して、実力が低い訳ではない。


「ま、そりゃそうだろ。Lv4なんて13人しかいないんだからな。俺だって数えられるくらいしかないぜ」


「…………」


 恐らく3桁。


 複数同時を除けば、多分50程。


「……なぁ、筧。少しは、お前も話に乗れよ」


「………聞いている」


 ボク達の寮部屋は、こういうもの。











 とある寮部屋。


「ま、結構調子は良くなったみたいだけど、一応、まだ授業は休んでおきな」


「うん。ありがと、れんちゃん」


 宇佐見 菊代。


 曲者揃いの6人の女子の中では、多分、最も真面な人間である。


「しっかし、菊代。あたいも長い事あんたと一緒にいるけど、未だに理解できないね。何であの魔眼の所有者になったんだ?」


「……う~ん………」


 宇佐見は少し考え込む仕草をするが、すぐに止め、


「やっぱり……その、思い出せないんだよね。その辺の記憶、空っぽでさ」


 たはは、と苦笑いを浮かべた。


「……ま、何かあったら、あたいに何でも相談しな。あんたの10倍は、人生過ごしてるからな」


「さすが、魚人」


「人魚と言え、人魚と」


 水島 清憐(みずしま せいれん)は、訂正を要求した。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ