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蠱毒の壺  作者: スカポン太郎
序章
1/1

プロローグ

あらすじとか苦手。厨二全開です。

これは分かりきっていた結末だった。

たった一人しか生き残ることのできない。

僕の腕は彼女の胸を貫き、その身は力なく佇んでいる。とめどなく血は流れ死へと向かっていく。そんな彼女を見ていられなくて僕は精一杯抱きしめた。

僕は自身の意思で彼女を殺すことを決めた、その僕に彼女の死を悲しむ資格などないだろう。

それでも僕は悲しまずにはいられなかった。

心が空虚になって行く。

彼女にはずっと助けられてばかりだった。辛くも二人で苦楽を乗り越えた思いも今は灰のように霞、散り散りに消えて行く。

今にも死にそうな彼女は掠れた声で言葉を紡ぐ。

その言葉は虚ろとなった僕の心に何かを与えくれる。

その言葉はきっと忘れる事はない。

やがて、彼女の命の灯火は完全に消え去った。



これは呪いだ。

命を奪い続け生き延びた僕に死は許されない。

だが僕は生ある限りまた、命を奪い続けるであろう。

蠱毒の中で生き延びた呪い、それが僕。

これから先、どんな業が待っていようと僕は生き続ける。

彼女はこんな僕を許してくれた。だから、こんな呪われた僕が死ぬその時まで待っていて欲しい。

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