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Reset−出来損ない達の冒険−  作者: 狼少年
第一章・始動
11/24

〜武器錬成〜

三人に追いつき、横に並ぶと詠唱文の様な

ものが彫り込まれた石造りの台座の上に、

紫色に発光した大水晶が目の前に見える。

遠めからではあまり気付かなかったがかなり大きい。

椅子に付いていた水晶とは比べるまでもない。


「うわー!わたあめみたいだねっ!大水晶!」


「わたあめ?どういう事よ」


「ほら!光りがふわんふわんしてるじゃん!

わたあめみたいやん!」


「「「あーはい。」」」


ルルワールドに三人の声がシンクロする。

まだ我々はルルを理解しきれてないようだ。

満足そうにうんうんと頷くルルさん。


「それではよろしいでしょうか?」


話しの終わりを見計らって大水晶の横に

居る祭司がこちらを見ながら言った。

一瞬だろうか、俺の顔をじっと見ていた気がする。


「おっけーですよ!俺から行きます!」


カイが前に出て祭司に言った。

早くやりたくて仕方ないのだろう。


「えー私が最初がいいー!」


ルルも横から声を上げるが、

葉月が何が起こるか分からないから

カイくんに最初やらせようよとさらっと

酷い事を言い、ルルを止める。


「それでは大水晶に手を置いて

魔力を流して下さい!」


「はい…!」


若干、涙目のカイが大水晶に手を置く。

カイの右手が半透明な光に包まれる。

それに合わせて大水晶が紫色に発光し始めた。


「うおっ!どんどん魔力が吸われるっ!!」


少し苦しそうな顔を浮かべてカイが言った。

紫色の光りがどんどん強まり、

その光りが集まって球体になった。


ピキッ!!

卵が割れるような音と共に浮遊している

光りの球体が割れた。

そこから出て来たのは槍の先端、

両側に斧がついた武器が姿を現わす。


「おめでとうございます。

無事、錬成完了しました!

武器錬成は貴方に一番合う武器が錬成されます。

この武器と共にますますのご活躍をお祈り致します。」


「一番合う武器…結局、親父と同じ槍…か」


司祭の言葉を聞いたカイは

苦虫を噛み潰したような顔になる。


「武器に〝名前″をおつけ下さい。

名前をつけて武器が貴方を認識し、

貴方だけの武器となります。」


一呼吸置いてからカイが、


「……〝二極にきょく″だ!」


その声が届いたのか、

二極が光りカイの手に収まる。


「それではお次の方は?」


「私の番ーー!それっ!」


ルルが待ってましたと言わんばかりに

魔力を放出し始めた。カイ同様、

球体が割れ二対の拳から

手首まである手甲てっこうが現れた。


「おいで!〝鉄拳てっけん″」


ルルの両腕に鉄拳が装着される。

ルルらしい拳型の武器だ。


「次は私が行くね!」


司祭の言葉を待たず、

葉月が前に出て魔力を流す。

真剣な横顔に一瞬、目を奪われた。

視線を戻すともう球体が割れ、

中から先端に宝珠のある杖が出てきていた。


「…〝ことわり″よろしくね!」


透き通るような水色の宝珠に葉月の顔が映る。


「お次は…貴方ですね。」


感情が読み取れないその目を俺に

向けて祭司が言った。

選定の儀の事もあって不安が募る。

上手く行くだろうか。


ーー考えても仕方ない!

吉と出るか凶と出るか。もう何でもこい!


力強く前に足を踏み出し、大水晶に手をかざした。

アビリティーの詳細は今後の物語の途中に

説明が入ると思います!

武器にも固有能力がありますので

それも物語の進行と共に書きます!

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