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きになるはなし  作者: 雲雀 蓮
時間では癒えぬ傷
56/70

五十四本目


**



「ばっかじゃないの」



その世界での最初の言葉はこれだったと思う。


本気で、心の底から神様を信じていて。

天国なんてものを願っていて。

私の辛い境遇なんて知らないと言わんばかりの顔をしている。


心の中から出てきた言葉だったんだと思う。


何度も繰り返しをしているうちに彼への好意が減っていた。

そんな時だったのかもしれない。

詳しくは覚えていないけれど。

でも心の底では、きっと愛していたのだと思う。



言われた方の春樹はすごく呆気に取られたような顔をしていた。

何を言われたのかわからない、そんな顔。



それもそのはず。

私は冬華の格好をしていたのだから。




「君はこの村の巫女なんだろう?なんでそんな」

「頭悪いあんた達が勘違いしているだけじゃない。

 気になったらどうなるかわかってもいないくせに」



一気にそこまでつなげて、呼吸を置く。




「ばっかじゃないの?」




その日2度目の侮辱だった。

その後も何度か別の言葉で罵った記憶がある。

言葉が出るたびに彼は怒った様子を見せてくれた。







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