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きになるはなし  作者: 雲雀 蓮
何度目かの始まり
4/70

三本目

**


長い間の孤独を味わった。

わたしが望んだことではなかったはずなのに。


他の人間とは違う人生だったと、自分でも思う。

愛していた人が私を置いて逝く光景をたくさん見せられて。

世界が崩壊していく様を見せつけられて。

それが自分の所為だと知らされて、苦しくて仕方がなかった。



「・・・・・・明樹あき



愛していた。愛していたの。

どんな存在であろうとも、どんなに時間が経とうとも。


自分の命が消えかけていくのを感じつつも願う。

もう一度、彼にあいたい。

どんな卑怯なことをしてでも、会って頭をなでで貰いたい。

強く抱きしめてほしい。



ぽわぽわと周りが明るく照らされる。



「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ぁ」




最後のキセキの代わりに残っていた命が奪われていく。


末端からどんどん動かせなくなる。

かろうじて動いていた心臓は職務放棄をした。


目はとっくの昔に閉じられたまま。




真っ暗闇の中。

体の中すべての力が抜けた。







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