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者騙~モノガタリ~  作者: 重垣刹那
プロローグ
1/16

回想

――者が騙るから者騙。――者を騙るから者騙。――者で騙るから者騙。――者に騙るから者騙。――者すら騙るから者騙。――者へ騙るから者騙。


――物語を騙るから、者騙。

 人間は死ぬ瞬間に、走馬灯を見るという。


 また、一番大切な人間の顔が見えるという。


 真偽のほどは知らないが、もし本当に走馬灯が走るとして、僕は誰の顔を見るだろうか。


 常に希望を持ち続けたあの人だろうか。他人を受け入れ続けて自分を失ったあの人だろうか。


 論理の核が欲望であったあの人だろうか。存在自体が歪みであるあの人だろうか。


 最弱故に最強だったあの人だろうか。全てが殺人衝動に結び付くあの人だろうか。


 物語を追放され、それでも物語を狂わせたあの人だろうか。周囲から神の失敗作とまで呼ばれたあの人だろうか。


 もしかしたら、自分自身の顔を見るかもしれない。もしかしたら、誰の顔も見ないかもしれない。


 僕みたいな人間でも、死ぬその瞬間に誰かの温もりを感じられるのだろうか。

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