最終話・4【愚かと呼ばれる、君の名を━━】
魔人兵装。
それはかつての大戦で戦場を支配した最強の兵器、アインヘリアのオリジナル。後期型である魔法兵装や魔王兵装に比べると性能は劣るが、その戦闘力は単騎で現行量産されている魔術兵装を難なく蹴散らす性能を発揮する。
さらにそれは搭乗する魔奏者の技量や魔力量で向上し、その搭乗者が大戦の生き残り、しかも当時驚異的であった魔道強化兵が搭乗するとなれば、戦闘力は計り知れないものとなるだろう。
「魔人兵装ヴィジョン……それがアンタの本当の切り札か……!」
見るだけでこちらを圧倒する巨体を見上げながら、アルフレッドは鎧の下で冷や汗を流す。
クロガネが算出したヴィジョンの性能は、魔人の名に相応しい力を秘めていることを暴いた。だがそれはあくまで表層部分。充満する魔力から算出した出力をはじき出しただけで、その全てを暴けたわけではない。
「気をつけろアルフ。今の私では奴の正確なデータまで算出することは不可能だ……唯一の救いは、あれは私の姿を模倣しただけであって、性能自体は只の魔人兵装とそう遜色はないことだろう。尤も、出力面で判断しただけだから確証とまでは言えぬがな」
「いや、それは事実だ。魔神兵装」
クロガネの声に反応して、ヴィジョンに搭乗したアールは隠すこともなく拡声器を通してその推測を肯定した。
「だが我が力。そこらの魔人兵装と同じと思ってもらっては困る……『見誤るなよ』魔神兵装。この姿を晒したからには、最早無事で済むとは思わぬことだ!」
直後、ヴィジョンの前に召喚陣が描かれる。そこに右手を突きこみ、アールは漆黒の召喚陣から灰色の剣を引き抜いた。
或いは鉄そのものの色とでも言うべきか。抜き身の鋼そのものの色をしたその剣は、ヴィジョンから溢れ出る闇の魔力が浸透すると、その刀身が漆黒に染まりきった。
「『ツラヌキ』。起動」
かざすだけでこちらを引き裂くような圧迫感のある刃。魔人兵装以上のアインヘリアに搭載されている『レギオン』。魔術兵装とは比べ物にならぬ出力を発揮するこの動力炉から漲る魔力を余すことなく食らった刃を携えて、ヴィジョンは背部バーニアを噴かせながらアルフレッド目掛けて飛び出した。
「早い!?」
「えぇい、彼奴め、出し惜しみはなしか!」
迫る巨体へアルフレッドは銃口を向けると、立て続けに弾丸のある限りに銃爪を引き絞った。
稲光のような轟音が無数と響き、放たれた弾頭は漆黒の魔力弾となりてヴィジョンの巨体へと迫る。
「はぁ!」
だがそれらは全て、一瞬の内に振りぬかれたツラヌキによって真っ向から斬り伏せられた。
どころか、斬った弾頭から漏れた魔力がツラヌキの刀身へと吸い込まれていき、その刃がさらに鋭利となっていく。
「術式破砕に魔力吸収だと!? 後退だアルフ! あの刃は──」
ローラーダッシュで砂塵を巻き上げ、ヴィジョンがアルフレッドをその刃の圏内に収める。
見上げた巨体、鉄の腕が夜空に伸びて、闇より黒い刀身が獲物を前にこぼれる唾液のように魔力を滲み出した。
「魔術防壁を一瞬でむさぼり尽くすぞ!」
「いぃ!?」
クロガネが叫びを掻き消す勢いで、ツラヌキの大上段が降りぬかれた。本能が感じた予感のままに真横に飛びぬけば、足の先を僅か掠める巨大質量の存在感。
反応出来たのは殆ど奇跡だ。動きを制御しきれずそのまま家屋の残骸に激突してバランスを崩したアルフレッド。そのまま二度三度と横転していると、その間に再度ヴィジョンが間合いを詰めてきた。
「この……! 『燃やし尽くせ、紅蓮の腕よ』!」
アルフレッドは、己を丸ごと飲み込めるほど特大の火球を生み出し、立ち上がりながら迫る巨体へと炎を投げつける。
並みの存在なら灰も残さぬ火力だが、迷うことなく飛び掛ったヴィジョンの振るう一閃で、やはり炎は虚しく掻き消された。
「ッ!? 見えたかアルフ!」
「何がだ!?」
「彼奴め、紅蓮は散らすことができたが、そこに込められた魔力は飲めておらんぞ!」
先程の一合でクロガネはツラヌキの特性を何となくだが見切り始めていた。
だが冷静に敵の情報を集めんとするクロガネに対して、巨大な殺意の塊とでも言うべきヴィジョンの一撃必殺を力の限り回避し続けるアルフレッドにそんな余裕はない。
だから、任せる。
だから、任された。
「手当たり次第魔術と弾丸をぶつける! クロ! 解析は任せたぞ!」
「任された! 『群れなす心臓』出力最大! 全術式解凍! 目標捕捉! 誤差修正完了! とっておきだ! 余すことなくくれてやれ我が主!」
「おぉぉぉぉ!」
ヴィジョンから漲る魔力にすら匹敵する規模の魔力がアルフレッドからあふれ出す。それら全てを両手に集め、鋼鉄の騎兵は鋼鉄の巨人へ、その小さくも鋭利な牙を向けた。
右手には再装填された漆黒の拳銃を携えて、左手には無数と重ね、繋ぎ合わせた複合魔法陣を。瞬きも同じ形状を保たず変化し続ける魔法陣の中心に拳銃に込めたのとは数倍以上違う魔力を込めて。
直後、視界の隅に赤色に点滅する一文が現れた。
『汝、痛みの罪過を払う覚悟はあるか』。
「そんなもん……知るか!」
罪も罰も追い抜いて、無垢なる前進をするために。アルフレッドは警告文を視界の端に追いやって、詠唱コードを歌い上げる。
「『世界の神秘を破滅へ散らす我が渾身へ下れ』!」
全てはこの力をもってして、眼前の脅威を食らい尽くすため。
「『隷属せよ四元の環、苦悶の吐息を吐き尽くせ』!」
大自然の理よ、この鋼鉄の下へ落ちて破滅へ変わり。
愛おしいほど絶叫しろ。
「『四大精霊砲─フルエレメンタルバースト─』! いっけぇぇぇぇぇぇぇぇ!」
ヴィジョンから全力で距離を離した直後、漆黒の魔力弾を先頭に、燃え盛る紅蓮の弾丸に、鋭く尖った氷の礫、雷を纏ったカマイタチに、押し固められた土の塊。全ての属性を使った魔術砲撃が解放される。
本来なら異なる属性のために一つ一つ別に起動しなければならぬ魔術を、全ての属性を強引に複数の式を用いて繋げることで、簡略された詠唱を元に全ての属性を弾丸と為して叩きつける広域殲滅魔術。
叩き込む鋼鉄の魔力弾をトッピングしたその一撃は、先程の最大出力と同じく、現状のクロガネが放たれる最大のもの。逃れる術もない面制圧と、圧倒的な魔力量にものを言わせた破壊力。
対するヴィジョンは速度を落とすことなく、握り締めたツラヌキの刀身へさらに魔力を注ぐことで応じた。
「おぉぉぉ!」
アルフレッドと同じく、咆哮をあげながらアールは魔の嵐へとヴィジョンを踏み出させた。
激突。吐き出される鋼鉄と魔術の二重奏に、一本の漆黒が食らいつく。
或いは、滂沱なる神秘が一本の牙へ食らいついているのか。
まず先頭を駆け抜けた魔力弾がツラヌキの刃に斬られ魔力へと変換される。レギオンで増幅させた己の魔力と、純粋魔力をそのまま使用した魔力弾の術式を解体し、解き放たれた純粋魔力を取り込んだ刃。いっそう鋭利さを増したその漆黒をもって、ヴィジョンに吸い込まれるように軌道を変えた魔術の数々へ斬りかかる。
燃える紅蓮を割り。
鋭き氷解を砕き。
帯電する嵐を散らし。
圧倒的質量を斬り捨てる。
巧みな剣捌きは、戦いの最中でなければ見惚れてしまうほどだろう。だがそれほどの技量を持ってしても、クロガネの全力を込めた四大精霊砲は恐るべき物量を誇っていた。
正面の魔術を全てツラヌキで破ったヴィジョンだが、四大精霊砲は既にヴィジョンの周囲を取り囲むことに成功していた。
「ぬっ!?」
「戯け! 捉えたと言うたろうに!」
アルフレッドの隣に立つクロガネが、その周囲に無数の魔法陣を展開しながら叫ぶ。
何も彼女はアルフレッドのために魔力を生み出し魔術を授けるだけの存在ではない。主であるアルフレッドの意思さえあれば、思うがままにその力を奮うことが出来るのだ。
「その鈍で、我が主の精霊砲の猛威を! 食いきれるなら食ってみせろ!」
射出角確保。全属性魔術対象捕捉。クロガネの目が目まぐるしく書き換えられる魔法陣を走る。その全てを驚異的な演算能力で制御しながら、猛るままに思いを吼えた。
「精霊砲! 一斉射撃!」
360度、あらゆる方向から四大属性の魔術がヴィジョンを襲う。今の一合で算出したヴィジョンの剣速を元に弾き出した必殺の一撃。
今度こそ逃がれることは叶わない。ヴィジョンの運動性能と、アールの技量を合わせもっても全ては捌ききれない。
それでも抗うヴィジョンの動きは冷静そのもの。
一閃、一閃、一閃、一閃。
走り踊る巨体の背後、炎と氷の豪雨が炸裂したのは当然で。後は雪崩れ込むようにしてヴィジョンの全てを四大精霊砲は飲み込んだ。
「これで!」
四大精霊砲の衝撃で、ヴィジョンを中心に巨大な爆発が発生する。発生する爆風に煽られながら、二人はヴィジョンが逃れきれずに爆発に飲み込まれたのを確信した。
だが油断は決して出来ない。絶対的な力を持つクロガネとはいえ、相手が魔人兵装となれば、封印状態の今では確実な勝利をもぎ取れるとは限らないだろう。
だからこそアルフレッドとクロガネは油断なく巻き起こる砂煙の奥を見据える。
斬り捨てられるのは空間。そして地を抉りながら漆黒の風がアルフレッド目掛けて駆け抜けてきた。
「避け……」
「受ける!」
アルフレッドは腰よりナイフを引き抜いて迫る刃へ斬りつけた。
刃の圧力は尋常ではない。片手では防ぎきれずに、両手でナイフを押さえるアルフレッドの足が地面を削って後ろへと下がっていく。
「ぐ、おぉぉぉぉぉぁぁぁ!」
クロガネの膂力を全て注ぎ込み、アルフレッドは膨大な漆黒へナイフを切り込み、そのまま振りぬいた。
「コレは魔力の刃!? こちらの猿真似とは味な真似を!」
霧散する漆黒を横目にクロガネが分析を終えたのも束の間、無傷で現れたヴィジョンが空間にツラヌキの刃を無数と走らせた。
その軌跡にそって魔力の刃がアルフレッドへと襲い掛かる。
四大精霊砲を受けて無傷だった理由はこれか。
ヴィジョンの真の切り札を目の当たりにして、受けるのは危険と判断したアルフレッドは刃の雨を視界に現れるクロガネの攻撃予測に従ってアルフレッドは回避する。
「魔力を奪い、刃を鋭くするだけではなく、溜めた魔力をそのまま放てるとはな。だが四大精霊砲を前にあれを使わざるを得なかったということは──」
「あぁ、底が見えたってことだな、クロ!」
「そういうことだ。奴は手持ちの役を全て晒した! あの武器に溜めた魔力を吐き出してまで攻勢に出てるのは、最早ここで決めねば先がないと自ら言ったも同然ということ!」
「なら踏み出すか!?」
「応よアルフ! サポートは任せろ!」
言うが早く、剣群の中へヴィジョンと比べて矮小な身体をアルフレッドは滑り込ませる。
先程とは立場は逆。だが踏み込む足に迷いはなく、たとえ鎧を纏った身体でも受ければ重傷は免れぬ刃を、クロガネを信じてアルフレッドは掻い潜った。
走る。一歩毎に加速して。
両手にナイフの柄を握り締め、両手を広げて走る様はさながら鴉の如く。羽ばたく先に敵手の命を狙い定めて。
「おぉぉぉ!」
魔力の刃を抜け、ヴィジョンの懐へとアルフレッドが到達する。
刃を飛ばす意味はもう何処にもない。眼前まで届いたアルフレッドへ、鋼鉄の巨刃が振り下ろされた。
見てからでは逃れきれぬ閃光の太刀。当然ながらアルフレッドの動体視力では見ることすら叶わない。
しかし、アルフレッドを支える少女がこの身を支えている。
既に演算されたヴィジョンの挙動。アルフレッドが両手のナイフを頭上で交差させると、そこにツラヌキの刃が衝突した。
両足が地面にめり込むほどの衝撃。体中の肉と骨が軋みをあげ、交差した腕が今にも弾かれそうになる。
だが、耐え抜いた。
「衝撃緩和……! よく堪えたなアルフ!」
アルフレッドの背部で、魔法陣を描くクロガネが不敵に笑う。鎧より吐き出される魔力は、そのまま身体を駆け抜けた衝撃をも引き連れて外気へと放たれた。
返事の代わりに、紅の両目はさらに輝きを増していく。
意思を力へ。吐き出された以上の魔力が再度、『群れなす心臓』を通して加熱する。
「ぬ!?」
アールは振り下ろしたツラヌキを引き戻そうとして、その刀身にアルフレッドの両手に巻かれた鮮血の布が絡まり、まるで動かないことに気づく。
「コレで、捉えたぞ!」
布は強化の魔術でその見た目以上の丈夫さとなっている。それでもツラヌキの動きをとどめられるのは僅かだけだろう。
だがその僅かさえあれば充分だ。引き戻されようとしたツラヌキが少し上に動いたタイミングで、ナイフでツラヌキをたたき上げて、空いた隙間に身体を通す。
巻き布はアルフレッドの意思のまま、ツラヌキに斬られる前にその拘束を解いた。
「取った!」
ツラヌキを引き戻すには遅く、何かをしようにもこの距離ではヴィジョンの巨体では何も出来ないだろう。
駆けるアルフレッドに躊躇はない。狙いはアインヘリアのコックピット部分。そこをナイフで抉りぬき、そのまま中に居るアールを引きずり出して──
「愚か」
勝利を確信した二人に、アールは冷たく言い放つ。
ヴィジョンの両手は、いつの間にか最大の武器であるツラヌキを手放していた。だが分かっているところで、アルフレッドは既にコックピットへの飛翔を始めているため今更軌道を変えることは出来ない。
今更悩んでいられるか! そう覚悟を決めてナイフを振り上げたアルフレッドとヴィジョンとの間に、鋼鉄の左手が割り込む。
その程度は障害にもなりはしない。解析を済ませ、ヴィジョンの『呼吸する鉄』を切り裂ける鋭さになったナイフの前では、もろともコックピットまで届いてみせるだろう。
「うぉぉぉぉぉ!」
だから、刃を振るう。
鋼鉄の思いがヴィジョンへと飛ぶ。それは、盾として現れたヴィジョンの掌へと斬り付けられ。
斬り裂くことなく、その掌に刃は弾かれた。
「なっ!?」
火花を散らせてナイフごと体が弾かれる。予想外の出来事にバランスを崩したアルフレッドは、いつの間にかヴィジョンの左手が、灰色ではなくこの身と同じ漆黒。
魔神兵装と遜色無い、漆黒の腕。
「おぉ!」
動揺している間に、その左手がアルフレッドの体を虫でも払うように吹き飛ばした。
「がぁ!?」
身動きできない虚空でアインヘリアの一撃を受けたアルフレッドは、その勢いのまま地面へと激突した。
小さなクレーターが生まれ、その中心で激突の衝撃に悶えつつも、アルフレッドは揺らぐ意識を繋ぎ合わせ、ゆっくりとその体を起こす。
「ッ……」
「ば、馬鹿な」
そして二人は、信じられないといった様子でヴィジョンの姿を──その左腕を見た。
「言ったはずだ」
偽りの魔神兵装、ヴィジョン。姿かたちを似せただけのそのアインヘリアの左腕は、今や肩までが漆黒に染め上げられている。
そこから立ち込める力は異常の一言。現状のクロガネの能力では測定しきれないほどの力がその腕の内部で渦巻いている。
だがクロガネはその腕を測定するまでも無く本能で全て理解していた。
だからこそ認めたくない。
だからこそクロガネは言葉を失った。
「クロ、あれって、もしかして……」
アルフレッドはそう問いかけて、しかし答えがないという答えによって理解する。
最強を歌う少女が怯えている。何にも勝ると誇ってみせた少女が恐怖するという衝撃。では、彼女をして何に恐れをなすというのか。
今だ先の一撃の衝撃から立ち直っていないアルフレッドへ、ヴィジョンは魅せるようにその左腕を掲げてみせる。
まさに悪魔。死と恐怖を結晶化させた腕の先端、アルフレッドへと突きつけられた掌の中心の装甲が勢いよく弾かれた。
装甲を剥かれた掌から覗くのは、真紅に染まった美しい水晶体。それはクロガネの象徴と同じ鮮血の赤。
命を凝縮した、鋼鉄の軍勢。
「見誤るな、とな。魔神兵装!」
アールは言った。確かにヴィジョンを纏った時に、そう告げた。
そう、彼らは見誤っていた。その姿だけを模倣したのだと、二人は完全に勘違いしてしまった。
模倣しただけではない。
失われた魔神兵装。その一部を、この魔人は文字通り『手にしていた』のだ。
ヴィジョンの魔力が爆発する。全てを込められた魔力が苦悶の声をあげながら、その掌へと暴食されていった。
溢れ出る死の臭い。濃厚な殺戮衝動。
それはひたすら、貫くと決めた誓いの言葉。
「受け取れ最強!」
「ッ!? 障壁最大展開!」
「貴様から奪われた、絶壊の左腕を!」
咄嗟に展開された多重防御障壁。逃れきれぬと悟ったアルフレッドも両腕を交差させて防御姿勢に入った瞬間、それは解放された。
白色の閃光。あらゆる全てを貫くという只一つのみに昇華した究極の魔法具。
対敵性存在級極大魔法具『ブリューナック』。
魔神兵装クロガネの主兵装。あらゆるものを貫いてしまう究極の一が、その本来の持ち主へと襲い掛かるのだった。
例のアレ
ブリューナック。
対敵性存在級の名に相応しく、その圧倒的な火力はあらゆる防御手段を貫通する。だがヴィジョンではその性能の一割すらも引き出すことはできていない。それでもその破壊力は魔法兵装の防御すら壊すほど。
敵性存在については別作の『不倒不屈の不良勇者』にて。