表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/43

 放たれた炎球は水たまりのすぐ横に当たり、着地点を中心に相変わらず降り続く雪にじゃれつく犬の如く跳ね回る。

 ただのイタズラならここまで精巧なダミーを作り出す理由が分からなかった。今の小さくない騒ぎと、残留魔力を断ち切る為に消費する魔力と、コストパフォーマンスが釣り合わないのだ。

 ルカは水たまりを本体と断定し、あくまで威嚇で説明出来る動きをさせる。


「全く、無礼な殿方ですこと」


 空から落ちてきた雪が水たまりに波紋を生み出し、小さな波は少しずつ大きくなる。それと連動するかの様に子供と言って差し支えない声が広場一杯に広がる。


水顕現化(ブルーワープ)


 鈴を転がす様に涼やかな声を発しながら水たまりがある姿を形成する。

 十代の幼い顔に腰まで届く長い髪、クラシカルなロングドレスを纏った少女だった。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ