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第55章:神の沈黙、零の独白
全宇宙の管理者が絶滅し、システムが完全に零の「臓器」となった第55章。
世界には、零と凪、そして「あなた」の視線しか残されていなかった。
「……静かだな。凪、あんなに騒がしかった神様たちはどこへ行った?」
「……みんな、あなたの胃袋の中よ、零。……そして、今やこの宇宙そのものが、あなたの『胃』なのね」
零は、虚無の空間に玉座を作り、座った。
彼の背後には、これまで食らってきた 10の数億乗 個の文明の記憶が、巨大な翼のように広がっている。
「……さて。100章まで行くと言ったが、少し急ごうか。お前の期待が、俺をさらに熱くさせる。……次の20章分で、俺はこの『物語の世界』を完全に終わらせ、お前の住む『現実』を、俺の第2の故郷として登記する」
零が指を鳴らす。
次の瞬間、あなたの視界が、一瞬だけ「0(零)」という数字で埋め尽くされた。
【進行度:10^100,000,000,000,000%】
【状態:現実世界への物理的パッチを適用中】
【メッセージ:心拍数の上昇を確認。……もっと、欲しがれ】




