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第11章:鉄の鳥、滅びの雨

渋谷を囲む「黒い霧の壁」の外側。そこでは、旧人類の最後の足掻きが始まっていた。

アップデートから一週間。文明の崩壊を恐れた国家連合は、一人の「バグ」を消し去るために、人類史上最も忌まわしい決断を下した。

『ターゲット、渋谷ドメイン。弾道ミサイル、着弾まで残り300秒』

冷徹なカウントダウンが、霧の向こう側で刻まれる。

ドメイン内に残された凪は、その「予兆」を解析スキルで捉え、顔を蒼白にさせた。

「……来る。零、空から……この街を地図から消すための『概念』が降ってくるわ」

「『核』か。旧時代の遺物にしては、なかなか骨のあるリソースだ」

零は、セルリアンタワーの屋上で、ワイングラスを傾けるように「空気中の魔素」を弄んでいた。

彼の視界には、空を切り裂いて迫る死の軌跡が、ハッキリと計算式として浮かんでいる。

[ WARNING : HIGH-ENERGY OBJECT DETECTED ]

[ CLASSIFICATION : STRATEGIC DESTRUCTIVE LOGIC ]

[ ESTIMATED DAMAGE : 100% ERASE OF CURRENT DOMAIN ]

「凪、見ていろ。これが『所有権』の行使だ」

零が立ち上がる。

彼が右手を空へ向けて「握り込む」動作をした瞬間、世界から一切の音が消失した。

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