ローネとルナ
無事に王都に着いたローネとルナは、宿に一晩泊まることにした。
ルナ
「それでローネ様、明日からのご予定ですが、、、」
ローネは宿の2階の窓から、灯りで照らされた王都の街並みを眺めて、、、
ローネ
「想〜像の上〜♪、、、」
ルナ
「ローネ様?、、、ローネは本当に唄が好きだね、、、」
ルナの言葉で我に帰ったローネが、ルナの方に振り向き、、、
ローネ
「ふふっ、、、ごめんなさい、街並みを見ていたらなんだかつい、それで明日からなんだっけ?」
ルナはおっとりとした性格のローネが大好きでついつい、いつもの喋り方に、、、
ルナ
「明日は魔法大学の学長に挨拶に行くよ!!」
ローネはルナの口調が元に戻ったのがすごく嬉しくて、思わずニコニコしてしまう。
ルナ プレア、、、人換算で18歳となりローネより3歳年上となる。
代々グヤーシュ伯爵家に仕えるプレア家の長女として、幼少の頃からローネに仕えており、魔法剣士としての才覚がある。主に剣の方を得意とするが、上級魔法使いでもあり、ローネにとっては年の近い頼りになるお姉さん兼、親友として接していた。
ルナ
「もう〜この子ったら、、、なにニコニコしてるのよ!!
わたしの話ちゃんと聞いていた?」
ルナは呆れた口調で椅子に座るローネの頭を撫でる、、、
ローネ
「だって、、、いつものルナに戻って嬉しくて!!」
ローネは頭を撫でられ嬉しくなり、ルナの胸に頬擦りをする、、、
ルナ
「はいはい!!それじゃ〜夕飯食べに行くわよ!!」
そう言ってルナはローネの頭をポンポンと、、、
ローネ
「今日は一緒に食べれる?」
ローネは期待のこもった瞳で見つめるが、、、
ルナ
「、、、なに言ってるの!!従者とテーブルを一緒にする伯爵令嬢がどこにいるの!!」
ローネはいつものようにルナにいさしめられ、頬を膨らませる、、、
ルナ
「はいはい、、、それじゃ〜今日だけよ!!
言っとくけど見つかって怒られるのは、わたしなんだからね!!」
ルナは可愛い妹分の頼みを断れず、この手のことで何度も怒られて来た。
もっとも最近では原因の大半がローネである事を、周囲も知るようになり、彼女に同情する声も増えて来ている。
ローネは満面の笑みで、、、
ローネ
「ありがとうルナ!!大好き!!」
ルナはそんなローネの可愛い笑顔にほっこりしてしまい、
自分が従者としてダメダメだと自覚してしまう、、、。
ルナが宿の酒場で二人分の夕飯を注文し、念のために周囲を警戒していると、、、
ローネ
「ねぇ〜ルナ!!王都の料理楽しみだね!!
何か甘い物って、出るのかなぁ〜今の季節はどんなフルーツがあるんだろう〜楽しみだね!!」
どこまでも呑気なローネに呆れを通り越して、アホらしさまで感じてしまう、、、けれど、、、
ルナ
「そうね!!王都には四季があるから、新鮮な食材が豊富に採れるって言うし、きっと甘いフルーツも出てくるわよ!!」
ルナは自分が必要以上に、周囲を警戒していたことに反省をしていた。
ローネは部屋から出る前に二人に完全結界を施している。
だからローネは気楽にしているのだろう、、、ましてやローネが新開発した完全結界は、そう簡単に破る事が出来ない、それは野党に襲われた時に立証済みだし、何よりこの新魔法が評価されて、ローネは賢者の称号を得ている。
ローネ
「それにしてもなんで王都だけ四季があるんだろ、、、
王都と私たちの故郷は馬車で2日ほどの距離なのに?」
ローネはふと疑問に思ったことを口にする、、、
ルナ
「、、、そうねぇ、、、考えたことも無かったわ、、、
でも確かになんで王都だけに春と秋があるのかしら?」
そんな話をしていると、女店員が料理を運んで来て、、、
女店員
「あら〜あなた達どこから来たの?」
そう言ってテーブルに料理を置く、、、
ルナ
「私たちは王都より北東からです、、、」
ルナは警戒しながらも、変に怪しまれないように答えるが、ローネはすでに目の前の料理に夢中になっている、、、
女店員
「さっきの質問の答えなんだけど、、、ここは元々、女神メイ様の祝福を受けた土地だからって、言われているわ、そしてこれがその祝福で採れた食材を、ふんだんに使った料理よ!!楽しんでね!!」
そう言って女店員は厨房に戻って行った、、、。
どうやら先ほどの会話は女店員に聞かれていたようだ、、、
もっと気を付けなければ、そう思いローネを見るが、、、
ローネ
「ルナ!!見て見て!!見たことのない料理よ!!それにこのフルーツ甘くて美味しいそう〜!!さぁ〜食べましょ食べましょ!!」
ルナ
「、、、、そうね、、、」
ルナはやっぱりローネはただの天然だと自覚した、、、。
このあと二人は自分たちの故郷では、食べることの出来ない珍しい料理と甘いフルーツを味わい、王都初日の夜を楽しんでいた。




