甘酸っぱい、、、
ソイは死ぬほど後悔をしていた。
うんうん!!困ったぞ!!この子は前に教えたことを、全然憶えてくれていない、、、
冷静に考えれば、相手はあのローネさんだ、、、
なぜ俺はこの話に乗っかったんだ?
以前も散々苦労しただろう、、、俺はバカなのか?
バカなんだろうな!!世の中にそんなに上手い話なんて、あるわけないのに、、、これは骨が折れるぞ、、、
ソイ
「この問題は以前、ローネさんは解けていたのですが、、、」
これこれローネさん!!
そんな可愛い顔で はて? って顔してもダメですよ!!
ローネ
「、、、すいません。ちょっと覚えてません。」
うんうん、ちょっとじゃなくてだいぶですよね!!
ふぅ、、、ここからやり直しなのかぁ、、、
俺は冷静を装っていたけど、ついつい表情に出てしまったのかもしれない、、、ローネさんがうつむいて、、、
ローネ
「せっかく以前教えて頂いたのに、、、
本当に申し訳ありません。」
そう言って落ち込んでしまった、、、。
はぁ、、、やってしまった、、、そんなつもりじゃなかったのに、、、俺もまだまだだな、、、
ソイ
「気にしないでください!!そのためにわたしがいるのですよ!!さぁ〜!!気を取り直してもう一度覚えましょ!!」
そうだ!!その為に俺がいるんだ!!効率なんて考えるなぁ!!しっかりとローネさんと向き合え!!
ローネ
「ソイ様!!ありがとうございます!!」
よしよし!!ローネさんに笑顔が戻ってきたぞ!!
はぁ、、、ローネさんのそのニッコリとした笑顔を見るたびに、あらためて己れの恋心を理解してしまう、、、。
ローネ様は悪女だ、、、
ローネ様自身に悪意はないのだろうけど、見事にソイ様を手玉に取っている、、、。
ソイ様の前ではいつものダメダメを隠して、それなりに取り繕っているけど、、、ちょいちょい素が出ている、、、。
本当に天然とは怖い生き物だ、、、。
ここ数日の、二人のやり取りを見てつくづくそう感じる、、、。
ソイ
「、ナさん、、、ルナさん!!」
ルナ
「あっ、、!!すいません!!失礼しました!!」
そんなことを考えていたから、、、
ソイ
「ふふっ、、、ルナさんちょっとお疲れですかね!!
答案を確認したら少し休憩にしましょう!!
さて!!どれどれ、、、
、、、、
、、、うん!!よく出来てますね!!」
ソイ様はわたしの答案用紙を確認し、ちゃんと解けていたのだろう、、、
わたしを見て優しく微笑んでくれた、、、。
、、、あっ、!!
なんかソイ様が、女子生徒に人気な理由がわかっちゃった、、、。
ローネ
「はぁ〜疲れた〜!!」
あら、もうそうやってローネは机にへばり付くなんて、、、ローネ様も集中力が切れているのね、いつものダメダメローネに戻っている、、、。
ルナ
「ローネ様!!ソイ様の前ですよ!!」
いつもの悪い癖が出ている、、、
ローネ様に注意をするけど、、、
ソイ
「あはは!!ルナさんいいんですよ!!
さぁ〜!!休憩にしましょう!!
それよりも頑張っている二人にご褒美です!!」
そう言ってソイ様が高そうな箱を開ける、、、
正直、ちょっと気になっていた。
わたしはローネ様の従者であるから、当然ローネ様の身を守らなければならない。
ゆえにその様な些細な事にも気を配る。
だからと言って、ソイ様の私物を勝手に検品するわけにもいかないし、何よりもソイ様に限ってそんなことは、、、
そう考えていると、、、
ソイ
「はい!!ローネさん!!これはちょっと珍しい果物の
ミンカです!!その黄色い皮を剥いて中身を食べてみて下さい!!」
なんだろう、、、初めて見る果物だ、、、。
ローネ様はソイ様の言われた通り、皮を剥いてパクリ!!
ローネ
「うわ〜何これ!!甘い!!酸っぱい!!美味しい〜!!」
ふふっ、、、ローネったら本当に子供なんなから、、、
ローネ
「君が〜♪くれた〜♪、、、」
まったく、、、ソイ様の前で歌を歌いながら食べるなんて!!
ソイ
「はい!!ルナさんもどうぞ!!」
えっ!?わたしにも!!
普段ならローネ様の従者として断るのだが、、、
ルナ
「、、、あっ、ありがとうございます、、、。」
思わず受け取ってしまった、、、
少々躊躇しながらも皮を剥いて、、、パクリ、、、!?
ルナ
「、、、甘酸っぱい、、、美味しい、、、」
思わずソイ様を見てしまった、、、
ソイ様は優しく微笑んでいた、、、。
ソイ
「ふふっ!!どうやらお口にあった様で何よりです!!
また、持ってきますね!!」
ソイ様はそう言って、ローネ様に優しく微笑んでいた、、、。




