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家庭教師再び

ローネは凛とした美しい姿で語っているのだが、、、


ノリヒト

「、、、ローネさんって、なかなかの

やんちゃだったんですね、、、」



そう言えば以前、シルちゃんが、、、


シル

「お母さんって見た目がアレでいいでしょ!!

でも、中身はすっごいポンコツなんだよ!!」


そんな事を言ってるのを牢屋の中で聞いた、、、


ローネ

「若気の至りというかぁ、、、でも、ほら〜!!

当時はまだシルよりも1歳ぐらい年下だったから!!」


さっきまでの綺麗なひとはどこに行ったのかな、、、?


ノリヒトがそう思っていると、、、


ローネ

「ええっ、、と!!オホン!!」


ローネは再び凛とした表情で、なにもなかったかの様に語る、、、。




ローネはいつもの様に、ルナを連れて王都の商業地区で、季節のフルーツを買い食いしていた。


ローネ

「輝き出した♪〜わたしたち〜♪」


ルナは呑気にリゴにかぶりつき、鼻歌を歌っているローネに呆れていた、、、。


ルナ

「ローネ様、、、ローネ様、、、ローネ!!

なに呑気にリゴかじって、歌なんか歌ってるのよ!!

そんなことよりどうするの!!」


ローネはルナの言葉にショボンとして、食べ終わりのリゴを見つめて、、、


ローネ

「、、、あぁ〜もう最後の一口だ、、、」


ルナ

「、、、ハァ〜」


ルナは焦っていた、、、。

あと1ヶ月もうすればローネの昇級試験がある。

ローネは実技では問題なく、むしろ賢者の称号に相応しい成績だったのだが、問題は相変わらず魔法学である。


以前はソイの家庭教師のお陰で、成績も良くなっていたのだが、ソイの長期休学とソイと微妙な関係になってから、家庭教師をしてもらっていない。


ルナ

「もう!!本当にどうするの!!

大体、賢者の称号で留年なんて前代未聞よ!!」


ローネは最後の一口のリゴを噛み締めたあと、、、


ローネ

「、、、だって、、、しょうがないじゃない、、、

わかんないんだもん、、、」


ルナ自身も分かってはいる、、、

幼少の頃からローネに教わった魔法と、大学で学ぶ魔法の質の違いに、魔法の天才ゆえに感覚だけで出来てしまうローネにとって、理論と根拠を元にした魔法学の相性が最悪だという事を、、、。


ルナはいつもの様に優しく妹を諭す、、、。


ルナ

「ねぇ、ローネ、、、わたしがローネに教えてあげられることは、いっぱいあるけど、魔法だけはローネに教わったの、、、わたしにはローネを助けてあげる事が出来ないの、、、

だからもう一度、ソイ様に頼ってみない?

わたしからお願いしてくるから!!」


ローネはうつむき、、、コクリとうなずく、、、。




ソイはいつもの様に早々と帰り、国務をこなさなければならない、そう思い歩いていると、、、


???

「ソイ様、、、!!」


ソイはその声にピンときた!!なんてったってソイはその人の事をよく知っている。


ソイ

「これはこれはルナさん!!こんにちわ!!」


ソイはルナの顔を見るなり満面の笑みで応え、自身の従者たちに目配りで距離を置く様に指示をする。


ルナ

「わたしの様な者が、ソイ様にお声掛けして大変申し訳ありません。」


ソイは首を横に振り、、、


ソイ

「なにを言ってるのですか!!わたしとルナさんの仲じゃありませんか!!」


当然、恋するローネの従者で親友でもあるルナを、むげに出来ないってこともあるが、ルナはローネの陰に隠れがちなのだが、ルナもかなりの美人であり、何よりもソイの好みのタイプである。


ルナ

「ソイ様にそう言って頂けること、ありがたく思います。」


ルナは左手を右胸に当て、右手を背中の後ろに回す礼をする。


これは剣士で、主に男性が位の高い人に対する礼である。

ちなみに自身と同等、それ以下の人には左手を胸に当てるのみで、これはいざとなったら右手で剣が素早く抜ける様にするためだ。


本来なら女性であるルナは、右手を左胸にさらに位の高い人には、追加で左手で裾を少し広げる礼を用いるのだが、ルナは魔法剣士でもある為、普段から男性たちと同様の礼を使用している。


ソイ

「それで!!本日はどの様なご用で?」


ルナは不適な笑みを浮かべるソイのその言葉に、一瞬ビクッと身を振るわす。

それもそのはずだ、ソイは学友と言っても、戴冠を控える代王なのだ、、、


つまりこの国、聖ミネフト王国の統治者である。

気安くお願いをするなんてことは、もってのほかだ、

ゆえにそれなりの対価を、支払う必要があるのだから、、、。


ルナはソイの不適な笑みとは反対に、真剣な眼差しで覚悟を決めて言う、、、どんな要求でも、ローネの身に降りかかること以外で、この身で出来ることならと覚悟を決めて、、、。


ルナ

「我が主のローネ様に、魔法学のご教授をして頂けないでしょうか、、、」


しばし考え込んだソイは、ルナの言葉に不適な笑みを浮かべ、、、


ソイ

「、、、わかりました!!お引き受け致しましょう。」


ルナはソイの言葉に安堵と同時に不安を感じながらも、、、


ルナ

「ソイ様!!ありがとうございます。」


そう言って今度は女性式の礼をする、、、。


ソイ

「本日はこのあと所用がありますので、明日からでよろしいでしょうか!!でわ明日の放課後、いつもの場所で!!」


そう言って足早にソイは行ってしまった、、、。


ルナは一抹の不安を感じながらも、朗報を伝えるために、ローネの元に向かうのだった。




ソイは馬車の中でニヤけていた、、、。


フフッ、、、まさかこんな展開になるとは、、、

飛んで火に入る夏の虫とはこの事だ!!


こんな好条件の状態なら、、、問答無用で、、、

ぐっふふ!!


完全にローネとお友達になれるぞ!!


ソイは邪ではあるが、だいぶ方向性の違う邪であった。


ソイは早速城に帰るなり、魔法大学の寮で暮らす事を宣言する。


当然、じーや率いるご意見番たちが猛反対したが、学業と政務を両立させると言い張って、強引にその日のうちに引っ越す事を決行する事にした。


叔父のグレーンサポート公爵との会談の際も、じーやに吹き込まれたのだろう、、、叔父も反対をしていたが、やんわりと話しをはぐらかした。

とっ、言うよりもやはりというかメインの話がクリスとの婚姻だったからだ、、、。


まぁ、その話は置いておき、これでローネとの接点が持てる手筈が出来た!!



その日の夜、大学寮が大パニックとなる。

それは代王である ソイ モルト ミネフトが突如城より引っ越してきたからだ。


はたやそんな出来事に、まったくお構いなしのローネは、呑気にベランダで唄を歌っているのだった。



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