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「その……そなたの子種の分けて貰えぬだろうか……?」


 子種?

 え?

 子種って精子!?

 私といたしましょうって相談!?


「(え-----っ!?)」 


「やはり、そなたら人間には無理かの……そなたらから見れば、我らは異種族……気持ち悪くても」


「行けますっ! オレは平気です! 好みの相手なら異種族だろうがニンジンだろうが大根だろうが全然行けます!!」


 オレは女王の言葉に被せるように言い放った。言ってる事に嘘はない。つか、こんな絶世の美女とチョメチョメするチャンス逃すわけ無いでしょう、男として!

 

「そ、そうか……それは助かる」


 あれ? なんか引いてる? オレガッツキ過ぎ?


「で、では、そなたの気が変わらうちに、早速いたそうぞ」


 そう言って、女王はその場に座ると、パッカーンと脚を開いた。


情緒ぉ~~~~~~~~~~~~っ!!!


 今一瞬「見せられないよ!」の看板を持った少年の姿が見えた。

 漫画やアニメなら絶対出てるよ、あの少年!!


「ちょっと待ったぁ!! いま、ここでいたすのは違うでしょう!! こんな衆目の前で!!」


「ふむ? 我が子らなら気にせんぞ? 神聖な行為だ。後学にもなる」


「い け ま せ んっ!!!!! 子供の情操教育に宜しくありませんっ!!!!!」


「ふむ……人間はそうなのだな……では、お主のやり方に合わすとしようかの。どうすれば良いのだ?」


 ちょっと困った様に女王が譲歩してくる。

 や、困ってるのはこっちだっての!

 こんな人前でなんて、立つものも立たんですわ!!


「特殊な性癖でも無い限り、人間はそういう行為を二人きりで行います! 人目に触れず二人きりになれる場所でお願いします!!」


「二人きり……我らはいつも集団で過ごしておるので二人きりになれるような場所は……産卵室くらいしか無いが、それで構わんかの?」


「さ、産卵室……や、二人きりになれるのなら、この際どこでもいいです」


「そうか……では」


 言って女王がオレを抱きかかえる。ふわっと立ち上る甘い香りは蜂蜜の匂いだろうか。


「聞いたであろう。我らは今より子作りに励む。人間は人に見られるのは嫌な様なので、お前らはここで待機しておれ。我らの命の恩人、ひいては種族の恩人ともなるお方の願いだ。決して違えるなよ」


 そう言うと、女王はオレを抱えたままふわりと浮き上がり、大樹の洞へと登っていく。

 

 細腕なのに意外と力があるなぁ、逆らっても力でねじ伏せられそうだ。

 ……安易に了承しちゃったけど、蜂って交配相手を食ったりしないよなぁ? 蜘蛛とかカマキリは配偶者を食うと聞いたことがあるけど、確か蜂は違ったはず……違ったよななぁ?

 だんだん不安になる、オレ。


 女王は洞から大樹に入ると、そのまま上昇していく。

 洞の中に窓らしい物は見当たらなかったが、全体的に薄ぼんやりと光っており、視界に困ることは無かった。が、ところどころ襲撃の痕が見られ、とても痛々しい。

 


 しばらく登っていくと、壁面いっぱいにハニカム状の小部屋が並んでる大広間に辿り着いた。

 産卵部屋と言ってたので勝手に個室をイメージしてたのだが、どうやらこの空間がそうらしい。


 女王は床に降り立つと、オレを解放した。

 そして、そのまま座り込んで脚をパッカーンしそうになったので慌てて止める。


「なぜ止める? ここでいたすのなら問題無いのであろう?」


「あ~~~……はい、問題ありません。問題ありませんが……しばらく主導権をこちらに渡してください。女王に任せると単なる交配になってします」


 女王はオレの言葉にキョトンと首をかしげる。


「単なる交配であろう? いや、我らにとっては種の存続に関わる重要な行為ではあるが……」


「人間のこの行為は単なる交配ではありません。愛を確かめ合う行為でもあります」

 

「愛? なんだそれは?」


 女王の言葉にがっくり肩を落とす。や、まぁ、種族が違うんでこういう価値観の齟齬は仕方ないだろう。けど、こういうのは概念なので説明は難しい。

 実践あるのみ。と言うことで、伝わらなければ分かり合えないと諦めよう。


「口で言うのは難しいです。理解してくれとは言いません。感じてください」


 言ってオレは女王の横に座りそっと押し倒す。

 腰から腹部が伸びてるため、構造的に完全に倒すことは出来なかったが、まぁ、何とかなるだろう。


 オレは女王の頬に手を当て、そっと唇を重ねた。

 女王は驚いてオレを突き飛ばし、唇に手を当てる。


「な、なんだ、何をした!?」


「キスですよ、女王様」


「キ、キス……?」


「嫌でしたか? それなら二度と女王の唇には触れません」


「い……嫌と言う訳では無い……突然のことで驚いただけだ」


「そうですか、では続けて構いませんね?」


 オレの問いに、女王は耳まで真っ赤にしながら、おずおずと頷く。

 あの子らの母親と言う割には、初心で可愛い。

 オレは再びキスをすると、そのまま舌を歯の間に押し込んだ。

 目を見開く女王。

 弱弱しく逃げようとするが、オレは頭を抱きかかえ逃がさず舌を絡める。


「んぁ……」

 

 女王が吐息を上げる。

 多分、嫌がってる訳ではないのだろう。


 オレは舌を絡めながらドレスを肩から落とし、その美しい双丘の一つを優しく撫でた。

 女王はビクンと跳ね上がる。いちいち反応が可愛いので欲望に任せて襲い掛かりたくなったが、ぐっと堪えた。

 以前それをやって、付き合ってた彼女に振られたという悲しい過去があったので。


 いいか? 男女のこの行為は基本奉仕活動だ。自分のことなんか後回しで良い。ひたすら喜ばせる為に従事しろ。でないと振られる。AVとかエロ漫画を参考にするなよ?

 まじで泣きを見るからな?


 オレは唇を吸いながら力をかけず乳房を撫でまわす。まだ揉んだりはしない。

 ゆっくりゆっくり解すように撫でまわす。


「あぁ……」 

  

 女王が甘やかな吐息を上げたので、乳首に移動し、そっと舌で転がす。


「んん……な、なぜ、このようなことをするのだ……? 普通の交配ではダメなのか……」


「女王様に気持ちよくなって欲しいからです。女王様は気持ち良くないですか?」


「わ、分らぬ……だが、ドキドキして……初めての感覚なので……少し………怖い……」


 女王の言葉に、オレは乳房から離れ、覆いかぶさるように抱きしめた。


「あ……」

 

「怖いなら怖くなるまでこうしています。分かりますか? オレの胸もドキドキしているのが……」


「……お主も怖いのか……? お主のドキドキが我が胸に響いておる……」


「いえ、女王様と愛し合えるのが嬉しくて胸が高鳴っているのです」


「我と……愛……」


「女王様がもう大丈夫だと思ったら教えてください」


「……ど、ドキドキは収まらぬと思う……我のことは気にせず続けてたもれ……」



◇◇◇

 それから数刻後……

 女王はオレの上に被さり、胸をさすっている。


「……人と交配は、あの様なことをするのだな……」


 上気した肌で女王がぽつりと洩らす。


「人にも依ると思いますが、普通はこんな感じだと思います。嫌でしたか?」


 女王は隠すように顔をオレの胸に押し付ける。


「お主はいじわるだの」


 女王がすねたような口ぶりで言った。


「それは、女王様が可愛くて愛おしいからです」


「愛おしい……なんとなく分かった気がするの……こんなに穏やかな気分になれたのは、生まれて初めてだ……」


「お力になれたようで嬉しく思います」


 そっと女王の頭を撫でる。

 女王はそのまま顔を上げる。


「そ、その……異種族との、こ、交配は……じゅ、受精率が低いのだ……またこうして……あ……愛してくれるかの?」


 上目遣いでそんなこと言われると我慢できるはずがない。


「女王様のお望みのままに」


 と言って抱きしめるのであった。


……すみません、致してる所はもうちょいライトにするつもりだったのですが、やり過ぎました。18禁にはなってないと思うので勘弁してつかぁさい。

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