表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
引退した世界最強冒険者、もう一度世界を救う~ツンデレ女冒険者と獣人奴隷と穏やかな生活を取り戻す~  作者: 大和煮の甘辛炒め
終章 魔王討伐へ

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

45/60

戦域分岐

 「ひたすらに暴れれば良いんでしょ!」

ベルフェゴールが鎖鎌をブン回して不死兵(アンデッドの首を刈り取る。

「そうだ!各自の判断で散開しろ!」

パンタロンがそう怒鳴って飛び上がり、キュールの元へ向かう。

「ふ、わらわに向かってくるか。おい、ペラコント、お前も下の奴らを相手してやれ」

キュールがペラコントを振り落とす。

「ったく、エルフ使いの荒いやつだぜ」

ペラコントが着地するなり、魔法を発動する。

「アイスニードル!」

地面から氷柱が突きだし兵士達を貫く。

「オラオラ!」

バルクが氷柱を避けながら打ち砕く。

「俺はあそこの城を制圧する!」

バルクが古城の方に走り出す。 

「一人で大丈夫か?」

ブリエッタが尋ねるが、バルクは不敵な笑みを浮かべただけだった。

「じゃあ私は地下公道に行くわ」

「鎖鎌じゃ闘えんだろ」

アスフェンが突っ込む。

「うるせえ、大鎌に変幻させるんだよ」

「じゃあ俺はあのドラゴンだ。アスフェン、手伝えよ」

ブリエッタが飛び上がる。

「答える前から行ってんじゃねえよ」

アスフェンも後を追う。

ベルフェゴール達が唖然とする。

「どんな脚力してんだよ」

二人は楽々とパンタロンを追い越す。

「出鱈目が過ぎるぜ……!」

「「うおお!」」

二人の攻撃がキュールの鼻先に炸裂する。

『コイツら……!』

あまりの速さに対抗出来ず、地面に叩き付けられる。

「おい、キュール、何やってんだ!」

ペラコントが驚く。

「エレメントバインド!」

ヒューズが炎、氷、雷の三属性で構成された鞭をうつ。

「ちっ!」

ペラコントが紙一重で避ける。

「避けたか」

「くっ、おいキュール!……おい?」

ヒューズの鞭がしなる。

ペラコントが冷や汗をかく。

「忌々しい……!」

ペラコントが移動する。

ヒューズもそれを追う。

「私も!」

イザベラが追従する。

キュールがガバッと起き上がる。

「だーっ!死ぬかと思いましたわ!」

アスフェンとブリエッタが武器を構える。

「こいつは……とんでもなくタフだぜ」

「思ったより固かったな」

二人がまたキュールに仕掛ける。

キュールの意識が飛びかける。

『この裏切り者ども……!』

「貴様らぁ!魔族であるにも関わらずなぜ魔王様の元に集わず敵対する!」

キュールが怒鳴る。

二人がポカンとする。

「は、魔族?」

「俺達が?」

「そんな力を持っている人間がいるものか……もしかして貴様ら人間であるのか?」

「おん」

「生まれも育ちも人間界だぜ」

キュールが震える。

『なんじゃと!?こんな化け物を産んだ人間がおるのか!?』

パンタロンが二人の後ろに降り立つ。

「バルクとチュンチュン、『スターハイツ』は古城の方に向かった。ベルフェゴールとイケメソとレグルスは地下公道へ、ヒューズ、イザベラはあの魔術師と戦闘中だ」

「アリスは?」

アスフェンが尋ねる。

「大聖堂の方へ救援に向かった。魔王がいつ現れるか分からん。恐らくバルクかベルフェゴールの方に現れると思うが」

「なるほどな、このドラゴンはお前に任せて、あいつらの所へ行けってことだな」

ブリエッタが言うとパンタロンが直ぐに否定する。

「少しは手伝ってくれ」

「お喋りはすんだか!」

キュールが熱線を吐く。

三人が飛び避ける。

「頼むぜ、イケオジ!」

ブリエッタが叫びながら棍棒をキュールの背中に叩き込む。

アスフェンも拳を叩き込む。

『この者達、他の有象無象と明らか別格!まさか、十五年前に魔王様を打ち破ったのは……』

キュールが口を大きく開けて仰け反る。

「口が開いてるぜ、お嬢さん」

パンタロンがエネルギーを急速チャージし、究極電磁波(アルティメットレールキャノン)をキュールの口に放出する。

大爆発が起きる。

「よし、別れて……はぁぁ?」

パンタロンが何事もなかったように暴れだすキュールを見て思わず頓狂な声を出した。

『完全に俺の認識が間違っていた、アスフェンとブリエッタの攻撃しか有効打になっていない。俺の技なんかこれっぽっちも効いてねぇ』

パンタロンが冷や汗を流す。

『敵味方双方の力量を見誤っちまった!』

ブリエッタとアスフェンがキュールから距離を取る。

「こいつがくたばるまで撃ち込んでくれ、一回効かなかったぐらいで焦るんじゃないぞ!」

「慢心してたな、あのイケオジ」

アスフェンが呆れる。

『こりゃこんなトカゲに時間かけてる場合じゃないな』



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ