閑話 瀬蓮の休日
どうしよう?休みをいただいてしまった。私には解雇宣告のようだ。
どうしたらいいんだろう?休む。うーむ。睡眠時間はコト足りている。何もすることがない。無趣味というわけではない。
そうだ!部下の様子を見て来よう。
まずは農場だなぁ。
ふむ。障がい者には一見見えないが、障がい者なのか?設備には、医師・看護師・各種療法士がついているな。しかもATMまで完備か。
うん、部下もなかなか手腕を挙げてきたようだな。アニマルセラピーなのか?酪農もてがけているようだ。そして自給自足のような感じで生活をし、余った分を売っているのか。ほー。
あの東大に入れた娘はどうなったのだろう?
正直、かなりのスパルタだったように思うが、よく耐えきった。あれは悟様よりもスパルタに指導させていただいた。期間が短かったからってのもあるが、仕事はきっちりとする主義だからなぁ。
ほぉ、ESSサークルに所属しているとな。英会話を身に着け、卒業後を見据えたいい判断だ。入学に浮かれてハメを外していなくてよかった。
さて道場はどうなったかな?部下を送り込んでいるが?
道場の借金は無くなってるし、所有権もこちらにある以上ドラ息子も手が出せまい。部下が跡継ぎとして大成するまで、道場主は変わらずに依頼人のままだが、部下の具合はどうなのだろう?
「瀬蓮さん、お久しぶりです」 流石だ。私の気配を感じ取るのは。
「私の部下はどうですか?」
「かなり筋がいいですね。なにか武道をしていたんですか?」
「えー、色々としていまして。特定の流派というのがないんですよ」
「もうすぐ師範代です。周りの者!こいつが異常なんだからな!そんなに簡単に段位が上がったりはしないんだからな!
ところで、瀬蓮さんお手合わせをお願いできますか?」
――難しい。手加減が。師範でさえも私には及ばないだろうなぁ。
「いいですよ」
両者、始め!
――あぁ、師範普通の武道だなぁ。私のは暗殺できちゃったりするんだよなぁ。さて困った。痛いのは嫌ですね。
一瞬で師範の背後にまわり、うなじに手刀をちょいっと。
「一本!それまで!何をやってんです?」
私は部下に聞かれ困った。
「うなじに手刀。今は師範が気絶してるけど、そのうち戻るでしょう」
以下は部下との小声の会話だ
「首の骨とか大丈夫ですよね?」
「殺人をするわけではありませんから、神経も骨も無事なはずです。手加減は骨が折れます」
部下は苦笑いしている。
師範が目を覚ました。
「いやぁ、やはり瀬蓮さんは強いですね。その部下ですもん強いはずです」
「恐れ入ります」
そんなことをしていると、もう夕方になっているようだ。休日。スーパーマーケットで買い物をして帰ろう……。
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