Case.9 押忍!
短すぎだろう?
ここが噂の場所か……。気は進まないが、背に腹は代えられない。よし、いざ参らん!
「「いらっしゃいませー」」
元気な男兄弟か。痩せておるな。まぁ、俺が鍛えればそこそこ……。
??
壁際に男がいる。気配を消しているようだが?
「ご注文がお決まりでしょうか?」
「えーと、かふぇらてというのを一つ。そしてそれにらてあーとをどろっぷで」
呪文のようだ。イマドキの言葉はわからん。
「では、しばらくおまちください」
―――1時間後
「けっこう待ったぞ?」
「今日はこれでもお客様は少ないほうなんですけどね。で、用件をお伺いしてもいいですか?」
俺は咳払いしてから話を始めた。
自分の道場の跡継ぎがいない。息子は遊び放題で道場を継ぐ気は全くないようでこのままだと、道場が潰れてしまう。と。
「わかりました。ではまた1週間後にここで」
「あの?壁際にいる男性は?」
「あ、気づきましたか?流石ですね」
俺はちょっと喜んでしまった。不覚、この程度造作もないことなのに。
「うちの執事のような?居場所に困ってるんですよね?本人。それで、あんなことに……」
「いいえ、気配を消すのが見事だったので」
「それを見つけた貴方も流石ですよ」
尊「さて、キャサリン!今回も頼むー」
「多分、遊びまわってるって息子の方から情報がガンガン漏れてくるでしょうネ」
悟「そういう予想つくんだ」
「だって、あの道場主は口堅そうだし?」
尊「それ言ったらダメなやつだよ」
―――1週間後
尊「残念なお知らせです。貴方の息子さん、道場の土地などを担保に金を借りて遊びまわっているようです」
「どこに遊びまわる金があるのかは不思議に思っていたのだが……」
「結構、いろんなとこで吹聴してるわヨ。『うちの道場を担保に金を借りてる』って」
「えーと、彼女(?)は?」
尊「ここの専属の情報屋です。非常に優秀です」
「ここは優秀な人材ぞろいですな、羨ましい」
尊「今回の命の対価ですが、『道場』ということで」
「は?今聞きました」
尊「今言いました。道場は正直借金まみれです。そこをここで引き取るんですから、いい話でしょう。跡継ぎについてですが、そこの壁にいる男・瀬蓮って言います。の部下から探しあてます。優秀な跡継ぎができる事でしょう。道場も再建されます」
「「「では、“お命頂戴致します”」」」
尊「瀬蓮、大丈夫だろ?」
「お任せください、瀬蓮の部下から道場の流派にそった人材を探し当てましょう」
悟「瀬蓮ってどんな役職なの?」
「それは坊ちゃま方にも秘匿させていただきます」
聡「構わないよ、瀬蓮の忠心が変わらなければ」
悟「瀬蓮が敵に回ると嫌だよね」
尊「考えたくない」
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