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図書館。

チャッカマン。

作者: caem


 つよく押さないと着かなくて ただこらえているふたり


 あまり覚えていない祖父と 父親が苦笑いで いるけど


 握力が衰えた母のかわりに 毎日鳴らしている鐘のおと


 あれからどれだけ過ぎたとか 覚えてすらいないし


 はじめて肩を叩いたときとか 肩にのった記念日でさえ


 お供えはしたけど 大好きだったのかなんて知らないし


 ラッピングしたお椀の中身は かつおぶしで取った出汁


 おもち ほうれん草 カマボコ 和菓子 おまんじゅう


 ありがとうございました 去年も


ずいぶん経ってから、母方の祖母は妾だったと知りました。

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