ランドールとの決闘
すいません、短いです!!
俺はランドールと決闘するために校庭へと向かった。規則で校内での無闇な戦闘は許可されていないが、ランドールが許可を取ったらしい。さすが公爵家長男だな。
「ふひひ、あの時のリベンジといかせてもらうぞ?」
「その気持ち悪い笑い方はやめろ……ッッ!」
「あー、ごめんごめん。ちょっと知り合いのが移っちゃってね」
俺たちの周りには騒ぎを聞きつけたのか、大勢の人が俺たちの様子を見ていた。その中にはフランやリラもいる。
「おいおい、そんな周りばっか気にしてていいのか?敵は俺だぞ?」
「それぐらい分かってるさ。さっさと始めるぞ」
「ふひひ、じゃあ行くぞ!?」
「来いよ」
「いけ、闇の破玉ッッ!!」
ランドールの手から数十個の漆黒の玉が放たれる。一見すると、ただの小さい玉だが、その一つ一つになかなかの魔力が込められている。人間の体ぐらいなら触れただけで抉ることができるだろう。
俺はその玉を避けて、奴の懐へと向かう。俺としてはなんとかして早期決着をつけたいところだ。そしてこいつに土下座させてやる。
「影の幻影!」
今度は黒いランドールの分身が現れる。分身が黒い剣で俺に斬りかかってきた。俺はそれをいなす。だが、その間にランドールは次の魔法の準備を進めていた。
「闇の暴嵐!」
俺の足元から真っ黒な嵐が巻き起こる。俺は耐えるが、すぐに足が地面から離れて吹き飛ばされてしまった。
「ぐ……ッ」
「重力の渦!!」
突然俺の上から超重力が降り注ぎ、俺は地面に叩きつけられた。
「がはッッ!!」
この魔法は重力が普段の20倍ほどかかると言われる。俺は普段から鍛えているからギリギリ耐えれるが、普通の人ならひとたまりもないだろう。
「はぁぁぁぁぁ!!!!」
俺は気合を入れて重力に抗い、その場に立ち上がった。だがランドールはそれを見越していたのか、即座に魔法を解き殴りかかってきた。
「おらぁ!!」
「く……」
普段なら躱せるパンチも今はくらってしまう。俺は倒れながら考えていた。何かがおかしい、と。
誰かが手を出しているのか……?




