第1話
今回はかなり短いです。
―――気づくと真っ黒な空間に、ただ一人でいた。
(こ、ここは何処だ?)
討木は歩こうとするが、まるで空をきっているような感覚しかない。
(これは歩けているのか?)
歩けているかを確認しようとしたら何者かの声が聞こえてきた。
『やっと起きたか。待ちくたびれたよ。』
(だれだ?)
と、声が聞こえてきた方向を向くと。
(なっ!)
そこには自分と同じ姿をした者が立っていた。
『おー困惑しているね。まあ自分と瓜二つの人物がいきなり話掛けてくるのは確かにヤバいね。』
と、もう一人の討木はのんきに言う。
(いやっ!誰だよお前?!もしかしてお前だ、とか言うのかよ!)
と、討木はふざけて言ったのだが。
『そう、僕はもう一人の君だよ。』
なんと本当に言ってしまった。
(oh…もう頭痛くなってきた。)
『ははは。じゃあ本題に入ろうか。』
(笑いごとじゃないんだよなぁ……。)
『じゃあ単刀直入に言うよ。僕は君の中に入る。』
(ファっ?!お、俺はそんな趣味ないぞ?!)
意味の分からないことを言うもう一人の自分に、討木は取り乱す。
『少し言い方が悪かったかな?まあ言い方を変えると、僕は君の一部だ。だから僕は君の中に戻ると言うことだ。』
(なんだ。そう言うことならいいよってなるか!俺の一部ってなんだよ!)
『すまない、時間がないんだ。少し強引になるけど大丈夫だよ。』
(ちょっ大丈夫じゃね、っ!!)
討木が反対の声を上げようとしたが、もう一人の自分は入ってきた。
(なんだこ、れ。)
そうして討木は意識を失った。
誤字、脱字などがありましたら教えてください(^_^ゞ。




