湾岸酔っ払い
ステップ!鳴り止まぬビート。夜道に光る白い回転体。夜空に光り輝く太陽のそのくっきりとした黒点。太陽のせいで僕のムーディな夜はメチャクチャさ!空は真っ白さ!なのにさっきから僕の目の前では白い回転体が回り続けている、目障りだ。回転体の真っ白なその楕円形の輪郭が真っ黒な夜の風景にサブリミナル効果の如く僕の視覚にではなく脳みそに像を焦げ付かせる。夜空に輝く太陽、目の前の回転体、真っ白な夜空。輪郭は楕円形。夜空に光り輝く楕円形の太陽は僕の目の前で白く回転している。楕円形の夜空には楕円形の太陽がそのくっきりとした楕円形の黒点の分だけ僕にムーディな夜を届けてくれる。ありがとう。こんな夜にもちょっとくらいは寂しさが必要さ。ところで太陽の2つの楕円形の黒点が届けてくれたはずの真っ黒い影が僕には見えないのだが。
「うるさい、酔っ払い!」