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姉弟初めてのVRMMO  作者: 神白
89/106

第87話 戦い方の観察(ラウ&クラメン)

ウインディとヒカルのそばを離れずに移動して見たけど。この子たちはフィールドの周り…しきり沿いをグルグル回ってるみたいだ。…それにしても、この2人に追いついて走れるとは…この装備いいなー。終わったら追いかけっことかしたい。2人と他のみんなともできるかな〜…。


そろそろ別の子たち見に行こうかな。


……

………!


シュ!


何かが、私の隣の木に突き刺さる。


『…気のせいでしたか?何かいた気がしたのですが…。』


おおぅ。ラウじゃん。

じゃあ、今度はラウのこと見ようかな。


{ラウ}


『…まあ、警戒だけしておきましょう。このイベントの中でレベルとか上がったら良かったのですが。まあ、経験だけは積めますし、いいということにしておきましょう。さて、獲物はどこでしょう?』



名前: [ラウ]

種族:ダークネススパイダーLV16→25


HP 65→85

MP 40→60


攻撃 20→40

防御 15→20

魔攻 30→40

魔防 18→22

器用 28

速さ 35→65

運 30


《スキル》

<影魔法 LV6→9><闇魔法 LV5→Max>⇒<暗黒魔法LV1→4>

<暗殺 LV6→11><念話LV6→Max>⇒<通話LV1→5>

<爪LVMax><斬撃LV3→8>

<影糸LV8→12><特殊針LV1→4>

<隠密LV7→Max><潜伏LV1→6><魔力回復LV8→Max><自己回復LV1→2>

<魔力操作LV3→Max>⇒<魔力付与LV1→4>

<魔力纏LV1→5><魔力感知LV4→7><毒耐性LV1→6>


SP109→0


ラウは特殊針という新しいスキルいつの間にか覚えてるんだよね。今私の隣に突き刺さった針だとは思うけど…見た目ほぼ透明。鋭く細い。

効果は何かな?


『……!この先に数人いますね。』



うん、4人いるね。

ゆっくり先回り…

んー。全員剣士だ。剣を鞘から抜いて警戒Max。なんか話してるな。


「クソ、ウルフ2匹のせいであと一回死んだらリタイアじゃないか!」

「悪態つく前に警戒しろ。もう、フィールドだ!」

「アルル、近くに何か近づいたら教えてくれ。」

「キュルルゥ!」

「鷹だから目はいいだろうしな。俺のとこは音に敏感な蛇のヒメ。…?どした?ヒメ。」

「シャー!!!」


『あらら、見つかってしまいましたか…』


「「「「っ!!」」」」

「…」

「シャー!!!」


わざわざ出て来てあげるとは…優しい。

鷹のアルルくんは睨みつけ、蛇のヒメちゃんは威嚇。

剣士4人は剣を構える。

さあ、どうする?


『あらあら。そんなに警戒して、後がないような顔もして…もしかして誰かに倒されたのですか?』


「っ!ああ!そうだよ!ウルフ2匹にな!」


『あらら、ウインディとヒカルですか。暴れてる音が聞こえると思ってましたが、楽しんでるようですね。まあ、こんな広さのフィールドに150万もいたらすぐにエンカウントするでしょうし…。まあ、いいです。さて、もう一度死んで町で観戦してもらいましょう。』


「そんなことにはならない!アルル!行け!捕まえろ!!」

「キュァ!!」

アルルくん、腕から飛び立ちラウに爪を立てようと襲いかかる!


『…影糸!!』

黒く、細く、鋭い糸がアルルの首に巻きつき一気に締められる。そして、首を絞めるのではなく切り落とされた!


「っ?!」

「ーーー…」

声を出す間も無く、粒子に変わるアルル。


「嘘だろ?!」

「くっ!」


『すみませんが、瞬殺していかないと体力がもたないのです。手早く終わらせてもらいます!!』


「クソオォォォー!!」


瞬殺させるという言葉と、目の前で倒されたアルルくんに過剰反応したプレイヤーが、ヤケクソで、剣を振りかぶる!

『隙だらけですね?』


チカッ

「痛っ……ぇ?」


ガクッと膝を地面につけ、粒子に変わる剣士。


え?


「な、何した?!」

『みなさん、さようなら。』


シュシュシュシュ!!!


風を切る音が数回聞こえたと思ったら、剣士3人とヒメちゃんは粒子に変わった。


え?


『それにしても、使えますね。この、即死針は。楽チンです。』


即死効果の針ですか…恐ろしや。見えにくいし、どこから出してるのっ!…いや、もしかしたら、出した状態のものを、影糸で操って投げてるとか?…むむむ。気をつけてどうにかなるか?攻略方法探さないとなー。


それからも次々にプレイヤーを即死させていく。

見つかってないときは木の上から、見つかっても油断させてから…でも、わかったことがある。針は糸を出すお尻からなくなったら出してるようだ。透明な針のようなものが見えにくいがついてる。数は無限に近いのかな?それとも、少量の魔力から形成されてるのか…まあ、魔力は休憩入れれば回復するしね。MP回復のスキルなしでも…。


ラウは木の上を伝ったり、障害物に隠れたりと、軽快な動きが可能な体だし…要注意だわ。


ん?こっちに二つ反応が近づいてくる。


『あ!ラウ姉だ!』

「キュッキュキュー♪」


『あら?お二人さん、調子はどう?』


『あのね!いっぱい後ろからえいって倒してたきたの!』

「キュ!」


『ムーンはそろそろ動き出します?』

「キュウ?」

『いいのですよ。数多すぎて疲れますし。魔力回復のために、休憩したいですから。』

「キュッキュキュー♪!」


じゃ!始めるー!ってな感じでトーカとラウは木の上に上がり、ムーンは下で何か始める。


何するの?

一応木に登っておこう。

そして、ムーンが本領発揮をしだした。


「キュッキュキュー!キュキュー!!」

召喚陣が、ムーンの周りにたくさん現れる。

そして、出てきたのは…


「シャー!」

「ギシャー!!!!」

「オォーン!!」

「ニャー!」

「ウキャー!」

「ギギギ!!」

「キュー!」

「キュルァ!」

「ピャァ!」

……

………


ま、まさか…

東西南北の魔物達全員喚んじゃった?!しかも!数多っ!ボスまでいるっ?!


「キュッキュキュー!キュ…。」

いそいそと、ムーンはラウ達のいる木の上に隠れる。


そっか、調教持ってないし、契約するわけでもないから…そのまま放置する…のか。…って、マジですか。


「キュ〜。」

『魔力回復するまで隠れてようか。』

『そうですね。今ので、ムーンは魔力切れでしょうし。守ってあげます。』


「キュ〜♪」


あー。今まで魔物のいないフィールドが、各地のボスが集まる地獄となりました。恐らく、この場に今召喚したのが付近にいなくなったらまた召喚するよね。…私も少し休憩しよ。


ふと、残りの人数を確認しました。


【契約獣残り7体 VS プレイヤー残り928521人&助っ人残り5927人】


…おぉう。100万以下になっていらっしゃる。2時間ぐらい…だよね?スタートしてから…アレ?151万いたよね?!三分のニになってますよ?!でも、助っ人の人数はまだ結構いるな。さすが、魔族かな?でも、魔族だけじゃないかもしれないよね。キースが連れてきたのってそんなにいなかったし…どこから来てるのかな?考えられるのはエルフの国…かな?あと、はじまりの国…。まあ、おいおいわかるでしょう。


あ、トーカとムーンのステータスも確認しときましょう。



名前: [トーカ ]

種族:ハイドスライム LV3→21


体力 30→70

魔力 60


攻撃 21

防御 10→20

魔攻 10→30

魔防 10→20

器用 30

速さ 18→55

運 50


《スキル》

<土魔法 LV6→Max>⇒<森魔法LV1→4>

<水魔法 LVMax><鏡魔法LV1→5>

<影魔法LV1→5><闇魔法LV1→8>

<跳躍LV8><捕食LV7→12>

<吸収LVMax><擬態LV3→Max>⇒<透明化LV1→3>

<人化LV1→6> <念話LV5→Max><通話LV1→5>

<隠密LV5→Max>⇒<潜伏LV1→7>

<隠蔽LV2→6><魔力纏LV1→4>

<魔力操作LV3→Max>⇒<魔力付与LV1→3>

<魔力感知LV1→5><暗殺LV3→9>


SP117→0


名前: [ムーン]

種族:マジカルラビットLV8→9


体力 70→75

魔力 75


攻撃 25→26

防御 50 (+20)

魔攻 50

魔防 60 (+30)

器用 60

速さ 65 (+20)

運 30


《スキル》

<土魔法LVMax><大地魔法LV3>

<光魔法LVMax><幻覚魔法LV3→4>

<呼び出しLVMax><召喚LV5>

<体当たりLVMax><突進LV6→8>

<逃げ足LV8→Max>⇒<疾風LV1→2><跳躍LV6>

<魔力操作LVMax><魔力付与LV2>

<魔力感知LV6><魔力纏LV4>

<追跡LV4><隠密LVMax><潜伏LV2→3>


SP5→0


ムーンはまあ、3日の間に疾風覚えたし…逃げるのは得意になったよね。幻覚魔法のレベルも上げていたし。召喚というスキルの内容は恐らく、自分が戦闘して勝った種族なのだろう。だから、北の魔物は少ない。ランダムだと危険だけどね。倒せる魔物であれば、自分に襲いかかって来ても対処出来る。これからの戦い方が楽しみだ。


そんで、トーカ。トーカは潜伏まで頑張ってレベルを上げていた。ステータスも速さと体力に振ってくれと言ってた。まあ、スライムだからね。体力少ないと、きついよね。で、戦闘のやり方はまあ、ここを離れる時に私もついていくか。背後からえいって倒したと言ってたけど…。魔法でえいっなのかな?



ムーンが魔物召喚を5回ぐらいした後、様々なところで悲鳴が上がる。そして、フィールド上空に設置されている人数も減り続ける。早いなぁ。さすが魔物勢。

そして、恐らく最後の召喚が終わったときの人数がこれ!


【契約獣残り7体 VS プレイヤー残り413411人&助っ人残り4715人】


…削れたね。うん。わかってたよ。

これで少しはフィールドも広くなったかな?


『ムーン、魔力、回復した?』

「キュ!」

『ではそろそろ動きましょうか。ご褒美のために頑張りましょう!』


『おー!』

「キュー!」


ここで、ラウと別れて移動するみたいだ。私も行こう。




『(…視線が消えましたね。…ユウキ様だったのでしょうか?それとも敵?ムムム、もう少し魔力感知高めないとですね!)さて、次の獲物探しですかねー。』



トーカは透明化、ムーンは潜伏で、森を歩く。

トーカが、潜伏をするのは戦闘になってからなのかな?


『ラウ姉もいっぱい狩りしてたね!』

「キュ!」


『んー。クルードたちどうしてるかな?見にいこうか!』

「キュ!」


クルードたちがいる場所知ってるのか。ってか、どこで戦うのか前から決めてたかもしれないな…


ウインディ&ヒカルは外周。

ラウは西フィールドの森の中。

この2人はオールラウンダー…かな?

そんで…クルードと、ルナは…?


2人についていく途中、魔物と戦闘中のギン以外の私のクラメンたちを見つける。みんな、集まって行動してたのか…。んー…少し見ていくか。2人は…まあ、ゆっくり進んでるし、追いつけるでしょう。




{クラメン}


んー…魔物は、結構多いな。えっとー、ハニーナイト×25、ハニークイーン×2、シャドウスパイダー×5、ロックゴーレム×1、バックバード×2。


すごい豪勢だ。苦戦しそうなのは、ゴーレムかな?あと、シャドウスパイダー。ハニーナイトは数が多いだけだし…


「くっ!…!黒龍!下がれ!ゴーレムが狙ってるぞ!」

「了解っ!」

後ろに跳んで退く黒龍。


「私とミリアで、ゴーレムを魔法でどうにかするから、ナイトたちを先にお願い!ウォーターシュート!!」

清龍の掛け声とともに、大きな水の塊がロックゴーレムにぶち当たる!

「ゴゴゴッ!」

ゴーレムは大分ダメージを受けているようだ。魔力操作練習したみたいだね。威力が上がって、いい感じ!


「キシャ!」

シャドウスパイダーが、清龍に向けて糸を放つ!


「危ない!ファイヤシュート!!」

メリーさんが、それを火球で打ち消す。

「ありがと!助かった!」

「蜘蛛は任せて!足止めぐらいしかできないかもだけど!」

「頼んだ!すぐに合流する!」



…それにしても…連携プレイしてるなー。これぞ、パーティ戦だよね!

……私には無理だわ。うん。突撃タイプだし…。ほぼソロだし。黒龍ともプレイしてるけども。つい前に出てしまうんだよね…。


ラタとノアはナイトたちの相手をしながらバックバードや、ハニークイーンを討伐してる。…もうそろそろナイトが終わるな。ゴーレムも…。あとはスパイダーだけだね。さすがにメリーさんの魔力が尽きそうになって、守りに徹している。


「待たせた!メリーさん!!」

「魔力尽きるから!早く!」


メリーさんは1番後ろに下がり、ポーションを飲む。

MPポーション…ってあったっけ?


「…ぷはっ。うぅー。苦っ。ユウキのポーション飲みたいー。」


あー。ポーション…無いもんね。ジュース使い切ったのかな?それにやっぱり、HPポーションか。


…蜘蛛討伐は、少しかかってなんとか切り抜けたようだ。


「…はぁ。いきなり魔物が現れたのはビビった。」

「現れないようにしてたんじゃなかったの〜。」

「…それか、故意に誰かが喚んだとか?」


「…そんなこと誰がやるんだよ。それにどうやってやるんだよ。」


あ、ムーンが召喚スキル使って呼びました。はい。


「でも、西にはいないやつも混じってたよな?」

「…まあ。そうだけど。」

「ちなみに、シャドウスパイダーは北の魔物だよ。」


黒龍は私が倒しているから、存在だけは知ってるんだよね。


「そーなのか。…じゃあ。故意に喚んだって可能性が高いわけだ。俺たちプレイヤーが苦しんで、嬉しがる奴らって今の場合…」


“ユウキの契約獣…か。…はあ。”


正解!


「あー、そいつ倒せば召喚されたやつは消える可能性高いな。誰なのかが、問題だが…。」

「ラウじゃないか?」

「なんでよ。」

「だって、そんなこと考えそうなのアイツぐらいじゃないか?」

「…もし、そうだとしても、作戦だけラウで、実行してるのは別かもしれないだろ?」

「…そーだな。……あー!もう!考えてもわからん!とりあえず、湖に出現してるクルード組討伐の応援行くぞ!魔物のせいもあるだろうが、絶対!!クルード組のせいで大半はリタイアされてるからな!人数は多いほうがいいだろうし!」


あ、そうなの。クルード達湖にいるのか。へー。あそこ結構広いもんね。水辺だと、ルナの魔法が活かせるだろうし…よし!ムーンとトーカのところまで追いついたら一緒にゆっくり行くことにしよう。

別に焦らなくてもいいよね!まだ、40万人もいるんだから…



【契約獣残り7体VSプレイヤー残り409851人&助っ人残り4508人】




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