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姉弟初めてのVRMMO  作者: 神白
85/106

第83話 イベントその1


ログインしました!


え?店探し?一応目星はつけたけど、小規模、カフェができるくらいのような小さな場所にした。ランチと、カフェのお店・・・の予定。


まあ、ゲームがしたいので、時間は短めのお店です。すみませんね。ゲームしたいんです!楽しいんです!


で、アップデート内容はこんな感じ。


アップデート内容

好感度システム

・好感度設定の調節

・契約獣の好感度表示


生産スキル

・スキル釣りで釣れる魚の更新

・スキル料理の出来上がり度調節


(省略)

……


諸注意

AIシステムについて、

AIが皆様のご協力により、成長しきりました。この世界のAI・・・いえ、人々は人として扱うことをお勧めいたします。もし粗末に扱えば、皆様のご存知な、あのプレイヤーがあのスキルを行使してくる可能性があります。そちらの問題はこちらからは一切対応不可となります。


・・・私か!私だよね!やめてよ!そういう風に脅し入れるのっ!

まったく!後で、イベント終わったらギン、しばく。


そんで、イベント説明。


✳︎イベント説明✳︎

今回急なアップデートのお詫びとして、サモナーではない皆様も、強い味方を手に入れられます!題して、『新たな仲間も加えイベントに備えよう!』です!

まあ、そのままですが・・・。新たな仲間は形はそれぞれです。もちろん、サモナーの皆様も参加可能です。仲間にしにくくなってるので、ご了承ください。

それと、このイベントで仲間になったら、『ペット』として扱われ、パーティ枠が1つ埋まるようなことはなく、戦闘中サポートとして参加してくれます。

種類は様々!レア度高い種族は、ドラゴン、悪魔、天使などなど、様々!イベントは一週間の間行われます。ゲーム内では二週間!皆様の頑張ってください!!


✳︎イベント説明終了✳︎


イベント・・・私は参加しないほうがいいな。うん。のんびり行こう。

バハムートも、来るからね。あれ?いつ会えるんだ?すぐ会えないのかな?ラウに聞いてみるか。


「サモン:ラウ!」


ピロン♪

プレイヤーユウキ様にご連絡。契約獣ラウはまだ、調整中のため召喚することが不可能となります。

召喚可能時間まで残り72時間


・・・え?できないの?

そっか。3日は会えないのか。いや、昨日合わせて4日も会えないのか。寂しい。


「あ!お姉ちゃん・・・?どうしたの?」

「ぁ。うん。ラウとあと3日会えないという事実にしょぼくれてるだけ。」

「え?!なんで!」

「なんか、調整中って言われた。」

「・・・そっか。お姉ちゃんはどーするの?イベント。」

「あ、参加はしないよ。楽しんでおいで。私は・・・そこら辺散歩して来るから。」

「・・・大丈夫?」

「うん。大丈夫、大丈夫。ウインディたちも呼べるし、生産スキル上げたりしとくよ。フィールド行っておいで。」


「うん。わかった。そうだ!僕に新しい仲間できたら!すぐに紹介するから!」

「ふふ、楽しみにしとくよ。」

「うん!じゃ、行ってきまーす!」

「いってらっしゃい!」


・・・。生産スキルのレベル上げは、今度にしよう。なんか、やる気ない。ハァ。


少し、街を歩く。

ん?

こんな路地あったっけ?

街も更新されたのかな?そんなこと書かれてなかったけど。

ちょっと入ってみよう。

おぉ、暗い。蜘蛛の巣!蝙蝠?なんで?そんなに暗くないよね?


『・・・だれ?』


「え?誰かいるの?迷子?」


『・・・。』


あ、いた!ゴシックロリータって言うんだっけ?日傘を持って、私と同じ銀髪で瞳が赤い女の子。



「どうしたの?街はこっちだよ。」

『・・・。』

私の顔を見てすぐにうずくまって俯いて、動かなくなる。


「どうしたの!気分悪い?」

私は駆け寄って声をかける。

『・・・おなか、すいた。』

くぅ。


「ふふ、そっか。何か作ってあげるよ。何がいい?」


『ち』


「ん?」


『お前の血をよこせ!』


「あぁ、いいよ?」


『嫌だといってもって、え?』


「ん?血がいいんだね。えっとー、剣で傷つければ出るかな?」


『ま、待ちなさい!え、えっと、なんか違う!恐れおののきなさいよ!なんで、落ち着いてるの!』


「え?あ、うん。今ね、お姉ちゃん大切な家族に会えなくて落ち込んでてね。なんでもいいやって気分になってて・・・あ、違うんだよ?君がどうでもいいわけじゃなくてね。あぁ、何いってるんだ。私は。」

はあ。


『・・・大丈夫?あのっ。』

くぅーーぅ?


「・・・」

『・・・』


ぷっ

「あはは。ほら、お腹空いているのでしょう?血が欲しいならあげるよ。まってね、えっと。」


『ぅ、うぅー!(/////)』

お腹押さえて顔真っ赤。可愛いなぁ。


私はすぐに指をきり、手を差し出す。指じゃないほうがよかったかな?


「これじゃ少ないかな。いっそ腕を『いや、いいから!それでいい!』いいの?なら、はい。」


『もうっ。』

はむっと、指をしゃぶる女の子。


「可愛いなぁ。」

『っ!(////////)』


おっと、声に出しちゃった。それにしても可愛い。顔赤くして、指を咥えて・・・。


血が欲しいって吸血鬼みたいだねぇ。イベントのキャラだったりして・・・

有りそう。どうしよう。これで、


ピロン♪

イベント通知

種族悪魔の少女の好感度が一定以上になりました。

『ペット』1人目となります!

名前をつけてください。

[ ]


え?

「え?」


『あ、あの。その、名前を私にくれない、ですか?』


「急にどうして?」


『あの、私はっ悪魔、で。嫌なら私は別に・・・』


「いやじゃないよ!えっと、名前ね!名前かぁ。んー。何がいいかな!えっとえと。」


『・・・。』


銀髪で、赤い瞳、ゴスロリ・・・


「クィナって、どうかな?」


『!』

クィナ・・・クィナと何度も口にして呟く。

気に入らなかったかな?


『・・・あの。名前、ありがとう。気に入った!』


ピロン♪

『ペット』種族悪魔、名前[クィナ]が仲間になった!ペットは戦闘に参加できます。詳細はステータスから確認ください。


参加、しない予定だったんだけど。まあ、いいか。


「うん、よろしくね。クィナ。クィナはお日様苦手?」

『うん。でも、この傘あれば大丈夫だよっ!それに、夜は魔法が強くなるよ!』


ほう、遠距離系かな?ステータス確認してみよう。


『ペット』

ステータス


名前:[クィナ]

種族:悪魔(吸血鬼)



HP200

MP500


《スキル》

<吸血><吸魔><魅了><影魔法><闇魔法>

<裁縫><魔力付与>


※説明※

(この説明は1人目のペットを取得したプレイヤーのみ表示されます。2人目以降はありません。)

①ペットは攻撃力、防御力の表示はありません。あくまでサポート役です。攻撃のできるスキル持ちの場合、プレイヤーの攻撃力と同じ数値となります。例えば、片手剣スキル持ちで、プレイヤーの攻撃数値が25の場合、ペットの攻撃力も、25になります。防御力の数値も同様です。


②ペットの最大登録数は3で、姿が人型またはドラゴンなどのレアなペットが登録されると、-1となり、最大登録数は2になります。

小型のアニマル系を最初2匹登録して、人型を登録しようとすると、最初に契約した2匹のアニマル型のどちらかの登録を解除しなければならないのでご注意ください。ちなみに、人型を2人登録することは可能です。それ以上はできません。


③ペットがもし、戦闘中に死亡した場合、死亡した瞬間から1日経つまでは呼ぶことはできなくなるので、ご注意ください。


④その他、ご質問等がございましたら、公式サイトにお願い致します。


「おぉ、クィナは、裁縫が好きなの?」

『うん!好き!お母様・・・の服作るよ!』


っ?!

「お、お母様?!え、えと。お姉ちゃんの方がいいかな?」


『お母様はお母様だもん!』


おぉう。引かない。頑固だな。

「どうしても・・・だめ?」

『ダメ!』


「そ、そーか。ダメか。まぁ、いいか。うん。じゃあ、帰ろう。私の家においでクィナ。」


『っ!うん!!』


手を繋いで、クィナと路地を出て外を歩いていると、


「あれ?お姉ちゃん?」

「ん?あ、黒龍。おかえり、どうだった?」

「うん、黒い馬手懐けた!名前はバルガス!かっこいいでしょ!」

「ブルルッ」

と銀の馬鎧をつけた黒い馬が私と目を合わす。


「へぇ。よろしくね。バルガス!」

「ヒヒーン!!」

「うおっと、ちょっ、急に動かないでっ!うわっ!」

急に、雄叫びをあげ、前脚で地面を蹴り、後脚2本で立つ!そのせいで、背中に乗ってる黒龍が落ちそうになる!


「っ!バルガス!どうどう!ほら、落ち着いて。よしよし。黒龍!大丈夫っ?!」

「ブルルゥ?ブルルッ♡」

「だ、大丈夫。落ちるかと思った。」


『お母様、バルガス気持ちいいって!』

「ん?そうなの?それは良かったけど、黒龍が怪我したら私怒るから、やめて?」


「ブルルゥ・・・。」

『お母様、ごめんなさいだって。黒龍さんにも謝ってるよ!』


「え?あ、えっと、大丈夫っ。僕も調子乗りすぎてたところあるし。って!お姉ちゃん?!その子今っ!」


「あ、うん。お母様呼び直してくれないんだよね。あ、紹介遅れたね。クィナだよ。悪魔の。」


「ま、まさか。」

苦笑いの黒龍。


「うん。私のペットです。」


「「「「「嘘ダァァァァ!!!!」」」」」

うぉ。聞き耳立てていたプレイヤーが、叫ぶ。

びっくりして、クィナが抱きついてきた。


「お姉ちゃん、何処で登録できたの?」

「いや、お散歩してたらね?変な路地見つけて、探検したらこの子がいてね?お話して、この子が欲しがったものあげたら、好感度が一定以上になったて通知が来て、それで・・・ね?」


「お姉ちゃん。参加しないって言ってたじゃん!」

「いや、だって、こんな可愛い子に、名前くれないの?って涙目で訴えられたら断れないよっ!」


「「「「くっ、訴えられたい!!」」」」

「むしろ踏んでください!」


うるさいのがいる。クィナを隠す。

「お姉ちゃん、あとゲーム内で2週間!もう拠点からでちゃダメ!もう!!」

「うぇ?!そ、それだけは!勘弁して!!」

『む、お母様を虐めたらめっ!なの!』


「「「「「グハッ」」」」」


「うっ。」

黒龍も怯む。


「まあ、多分変なところ見つけても行かないから。ね?ね?」


「たぶん?」


「ぁ。ぜ、絶対!!」


「・・・わかった。ぜーーーーったいだからね!」


「うん!」

『・・・お母様。』


「ん?何?クィナ。」


『なにか、くる。』

バルガスの後ろに隠れるクィナ。


え?


ドドドドドドドドドッ!!!!!!!!

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