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姉弟初めてのVRMMO  作者: 神白
84/106

第82話 問題です!


バハムートと別れ、生産ギルドに道具を取りに行き、拠点に帰ってきた私と黒龍。・・・と、セルフィーとルキア。

2人には新作の料理を作ると言う約束をしていたからまあ、仕方がないのかもしれないけど。あ、帰りにもちろん買い物もしました。

獣人の国、魔族の国、ドワーフの国、エルフの国の4つへいくことができているため、輸入品が増えてました。大豆です!大豆がありました!少しでしたけど。味噌とか醤油を作りたい。ちなみに、ドワーフの国からの輸入品みたいでした。ドワーフの国に行ったら買いまくる!他には、香辛料が増えてたりと嬉しいことだらけです!

大豆があるなら、豆腐とかもできるのかと考えたりヘルシーな豆乳もできますよね!うわぁ。夢が広がる。

でも、とりあえず醤油と味噌を作りたい。

主な調理の違いって醤油は、発酵、熟成させて、圧搾するんだよね。味噌は発酵熟成だけで。

まあ、材料揃えてやってみるか。分量とか、わかんないから地道作業しないと。


「さてと、まずは味噌から。材料は、米と塩と大豆と麦ね。」


「オリジナル/熟成・発酵/調味料/味噌/調理!」


熟成・発酵って組み込んでみたけど、できたのは失敗作。むむ、入れないでやった方ができるのかな。


「オリジナル/調味料/味噌/調理!」


んー。失敗作か。んんー。味噌単体では作らないとかじゃないよね?材料の量変えてみるか。


そして、何十回か試した後・・・


「オリジナル/調味料/味噌/調理!」


お!できた!!


【手作りお味噌★】×10

品質:B 出来上がり度:7

説明:大豆から作り出された調味料。全ての材料のバランスが取れ、大豆と米の旨味が引き出されたもの。様々な料理で活用される。



おぉ!できたできた!しかも、一回の調理で、四角い瓶詰め状態が10個できるのか!めっちゃいい!


大豆が味噌作成に半分ぐらい使っちゃった。醤油は作れるかな。



味噌同様に、挑戦しまくりようやく完成。


【手作り醤油★】×10

品質:B 出来上がり度:7

説明:大豆から作り出された液体調味料。異世界の五大調味料で、様々な料理で活用される。


これも10個か、お得です。さて、以来では温かいものだったよね。心も体もあったまる味噌汁とご飯と、んー。魚料理がいいけど、魚がない。ここは妥協してもらって唐揚げにしようか?でも、新作料理で味噌汁だけってのもなぁ。私のアイテムボックスの中になんかないかな・・・。



・・・・・・・・・・・・。


何もない。使えそうなのが。黒龍に聞いてみるか。


「黒龍?ちょっといい?食材でなんか使えそうなのない?魚があれば最高なんだけど。」


「魚?あるよ?」


「本当!?何があるの?!」


「えっとね、西の湖で暇な時に釣りしてたんだけど・・・湖で釣れる魚なのか?とかゲームだしまあいいかとか思いながらやってて・・・アユと、トラウト、サンマ!」


見事に川、湖、海じゃないですか。1匹しか、合ってないし。

まあ、トラウトがあるならそれがいいね。


「トラウトは何匹いる?」


「6匹!アユは2匹で、サンマは8匹!というか、魚はお姉ちゃんに渡す気でいたから、今プレゼントするね。」


「ありがとっ!」

サンマの方が釣れやすいってのもどうなんだ。だけどありがたい。


「美味しく料理したものでいいからね!お代は!」


「了解!んじゃ、もう少々お待ちくださーい。」

と、魚を受け取り、調理場に戻る。


さてさて、トラウト6匹を捌いた状態と、他の材料を揃えて・・・


「オリジナル/ベイク/味噌焼きトラウト/調理!」


【味噌焼きトラウト★】

品質:B 出来上がり度8

効果:空腹ゲージ40%回復

HP35%回復

説明:綺麗に捌かれたトラウトに味噌をつけて焼いた魚料理。異世界料理。


よし、出来上がり度も抑えられたね。

副菜がないな、醤油料理も作りたいし、お浸しでも作るか。

そしてこれが完成品


【ほうれん草のお浸し★】

品質:B 出来上がり度:8

効果:空腹ゲージ20%

HP10%回復

説明:ほうれん草に異世界調味料で味付けしたお浸し。異世界では定番料理。


【お味噌汁★】

品質:B 出来上がり度:7

効果:空腹ゲージ15%回復

HP20%回復

説明:異世界調味料を溶いたスープ。具材は玉ねぎと人参。少し物足りないがほっこりする一品。


とりあえず全部アイテムボックスの中に入れて、


「お待たせー、できたよ。」


「お待ちしておりました!」

「新作料理!!」

「どんなの作ったの?」


んじゃお披露目会。


4人前のご飯と、トラウトと、お浸し、味噌汁を出す。


「お姉ちゃん、まさか、これって!」

「?何でしょう。茶色いスープは初めてです。」

「魚料理にも、ついてますね。」


「茶色いスープは味噌汁っていって、私たちの世界では基本的なものなんだ!大豆が手に入ったから作ったの。お浸しもね、大豆で作った調味料を使ってるよ。」


「お姉ちゃん、まさか、味噌と醤油作り出したの?」


「うん♪何回も挑戦して失敗作作りまくっちゃったけど、何とかできたよ。ほら、食べよ食べよ!」


「「「いっただっきまーす!」」」


ではみんなが食べだしたし、私も食べますか。味噌汁はどうかな?・・・・・・うん!おいしー。麩とか作って浮かべたい。ワカメとかも欲しいな。具材が、玉ねぎと人参だけってのは寂しい。説明にも書いてあるけど。さて、次はトラウト。うん、美味しい。お味噌が甘くて魚もホクホクで。ご飯が進む。


あーおいし〜。


「あ!ユウキ美味しそうなもの食べてる!ズルイ!私も食べる!!」


「あ、ツキヨ。お疲れ様。」


リビングに入ってきたのはツキヨ。拠点の改装が終わったのかな?


「おなかすいたあー私も食べたい〜!」


「はいはい、ツキヨの分もあるから落ち着いて。ほら座って?」


「・・・・・・なぜ、さりげなくユウキ様の膝に乗ってるんですか?ツキヨ?」


「え?座るとこないし。ね?いいでしょ?」


あはは、まあ、椅子がリビングには4個、3人がけのソファが1つあるだけで、座るとこないからね。ソファは食事する場所から離れてるし1人でそっちに座って食べるのはまあ、寂しいよね。


「私は別にいいよ?ツキヨは小さくて可愛いし。私は得している。」


「えへへ〜。じゃあ、いっただっきまーす!」


「「くっ(ツキヨ!あざとい子!)」」


セルフィーとルキアは苦虫を潰したかのような顔になり、ツキヨを見ている。睨みつけてはないけどじっと見ている。


「!!ユウキ!すごく美味しいよ!あったまる〜。」


「どういたしまして。食事中で悪いけど、拠点の改装は終わったの?」


「もぐもぐ。うん。終わったよ。依頼通り、地下二階まで作って、1人部屋を14個と大部屋1つ。地下一階部分に8部屋、地下二階部分に大部屋と残りの6部屋があるよ。それで、大部屋は何に使うの?」


「あぁ、ポーション作りとかする生産部屋にしようかと思ってるよ。多分家具を買いに私のクラメンが行くと思うけど、変なことされたら遠慮なくいってね!」


「了解〜〜もぐもぐ。もぐもぐ。もぐもぐ。」


「で、お姉ちゃん。これからどうす・・・」

黒龍が今後どうするか聞いてくる途中で、



ピーンポーンパーンポーン!

VRMMOファンタジー・テクニカル・スキルをお楽しみのプレイヤー様にご連絡です。急遽、明日8月14日AM0時〜PM24時までアップデートを行うことが決まりました。様々な要素を新しく取り入れたり、バグの修正、その他の設定などの変更を行います。もちろん、この度のアップデートは急なことですので、アップデート終了後お楽しみ頂けるようにミニイベントを開催しますので是非ご参加ください。繰り返します。VRMMO・・・・・・・・・。以上で放送を終わります。この度は誠に申し訳ありませんでした。失礼します。


「「・・・・・・。」」


アップデートか。

急だね。さて、ここで問題!


・・・・バタバタバタ


この急なアップデートの原因となる犯人は誰でしょう??


ガチャ!!


「「「「「ユウキ(さん)!!!何した(んですか)!!!」」」」」

「「「ユウキ、何したの!?」」」


火龍、光龍、ノア、ラタ、ツルギとミリア、メリーさん、清龍が勢いよくドアを開け部屋になだれこんできた。


「息ピッタリか。みんな・・・はぁ、急なアップデート、イコール私のせいという方程式を壊しなさい!・・・まあ、私も関係してますがね?今回は。」


「「「「「いやいや、今回『も』だろうが!!!」」」」」

「はぁ、もう。一体何したのー。」

「まあ、どのみち、私は明日用事があってログインできないからいいけどね。」

「明日は朝からやろうと思ってたのよ?!」


口々に文句を言ったりジト目で見たり。


「何をやったか・・・ねぇ?んー。新しい家族が増えるくらい?」


「何?また増えるの?何が増えるの?」


「それは・・・」


「ドラゴンだよっ!」

と黒龍がセリフを奪う。


「黒龍ぅー私のセリフとったぁー!」


「だって、ドラゴンだよ!!お姉ちゃんの家族ということは僕の家族だよね!頑張って一緒に強くなって、一緒に空を飛ぶの!!」

キラキラ目の黒龍復活。


「お、おい。黒龍が黒龍じゃないぞ!」

「な、何が起きている。」

「あのおそらく年下のくせに、俺たちより強くて、最近タメ口聞いてくる生意気のガキンチョが!」

「姉に劣らずドス黒いというのに何という無邪気な目だ!!」


「あなた達そんなこと思ってたの。しかも、口に出す?普通。」

「俺は何も言ってない。巻き込まれる前に避難。」

「そうね、少し離れておきましょう。」

「逃げろ〜(笑)」


私の近くに寄ってきたのは女性陣とツルギ。


「黒龍、ムカついた時は発散する方が楽だよ?」


「・・・・・・うん。ちょっとしばいてくる。」


「や、やばっ。」

「ごめんなさい、勝てるわけないんで勘弁してください。」

「夢溢れる純粋な黒騎士様落ち着いて!」

「ドラゴンって、かっこいいよな!わかる!はしゃぐ気持ちわかるから落ち着いてください。本当にごめんなさいっ。」


「・・・大丈夫、安心して!」

笑顔で安心するように諭す黒龍。


「「「「(ホッ)」」」」

ホッと息をつく4人のバカ達


「状態異常にして、麻痺になったら手足切り刻んで、暗闇になったら首切って即死させて、毒になったら、拘束して火魔法で炙って、出血になったら回復手段封じるため手足拘束して、放置するぐらいだからっ!」


「それ、安心できない!!」

「た、たすけてください!」

「あ、新しい話題だ!何か気を間際らせる・・・ノア!何かないのか!?」

「何かって・・・・・・・・・あっ!そうだ!ユウキ!いえ、ユウキさん!新店舗場所教えてください!!!常連になるんで!」


「へ?あぁ。急に私の話題にならないでよ。びっくりした。」


「お姉ちゃん、新店舗って何?」


「「「( よし!話が変わった!ナイス、ノア!)」」」


「いや、リアルで働いてるところやめて、小さな店開こうと思っててね?まあ、まだ経験不足なところあるから、とりあえず小さな店舗だけ借りてランチだけのお店開こうとしてるんだ。まだ、場所が決まってないからいうに言えないけど。」


「何それ!場所決まったら教えて!私も行く!」

「ユウキの料理!食べれるの?!行く行く!」

「ランチだけなら、休憩時間いけるかも?!」


「お姉ちゃん、あのお店やめたの?」


「うん。やめた。」


「なんで?」


「・・・・なんとなく。」


「やめるとか引き止められたりとかは?」


「したんだよ!黒龍!俺よりも前の人達もな?もう少しいてくださいとか、なんで辞めるんですか?!って泣きついたりとか、暴走店長を誰が操るんですか!?とかって。」


いや、最後の暴走店長って何。店長は普通の人でしょう。たまーに、私にお偉いさん来た時泣きついてくる人なだけで、料理は美味しいし、優しい人でしょ?独り言多いけど。


「まあ、確かに言われたけどね?あの店に来るとある常連が嫌で、ね。まあ、一年くらいしか入社してないから悪いとは思ってるけど。」


「・・・・・・ふぅん。どんな客?」


「・・・・・・やめたからもう会わないしいいんだよ。」


「・・・・・・。」


「(おい、なんか重いんだけど。)」

「(姉弟喧嘩?)」

「(この2人が喧嘩は珍しいですよ?)」

「(ユウキが嫌う客?そんなのいたっけ?)」


そんな重い空気の中、ルキアが声を上げる。


「あーー!!私のお味噌汁のお皿を返しなさい!!セルフィー!!残しておいたんですから!」

「あら、いらないのかと思ったわ?失礼♪」


「「「「「「「「味噌汁?!」」」」」」」」

味噌汁発言に驚く8人。


「「へ?」」

その声に驚く2人


「本当に味噌汁だ!ユウキ!味噌作ったの?!これお浸し?もしかして醤油もあるの?!一口食べさせて!」

メリーさんがルキア達に迫る。


「だ、駄目です!あげません!」

「私のも駄目だからね!」


「ええー?一口!一口だけ!!」


「・・・メリーさん、私のやつ食べていいからその2人のは勘弁したげて。」


「いいの?!食べる〜!」

味噌焼きを一口にして、メリーさんの口元に運ぶ。


「はい、あーん。」


「あーん!〜〜♡おいしー!!魚は鮭?鮭の味噌焼き??」


「トラウトの味噌焼きなんだけど。まあ、鮭みたいなものだよ。お味噌汁も飲む?具材は玉ねぎと人参しかないけど。」


「飲む!!お浸しも頂戴!」


「はいはい、お先にお浸しあーん。」


「あーん!お醤油だぁー!おいしー!!!お味噌汁飲むー!」


私はお皿を渡してふと周りを見渡す。


すると、ルキアとセルフィーが私の方を見てピタッと固まっていた。


「ん?どうかした?2人とも。」


「ユユユユユユユユウキ様!!わ、私にもください!」

「私も私も!!」


「え?でも2人はもう食べたでしょう?」


「「あ。・・・ああ〜〜」」

なにやら、項垂れるルキア達。

一体どうしたというんだ。


「あーん欲しさにだと思うぞ?というか、メリーさんノリノリでやったな。」


「んー?なにー?てか、味噌汁うまうま!」


「ほらほら、溢れてるよ。」

タオルとかないから、手で拭ってぺろっと舐める。


「・・・・・・ユウキ、それはさすがに照れるよ?」

顔を赤く染めながらメリーさんが恨めしそうに言って来る。


「え?だってタオルないから・・・」


「「ズールーイーー!!」」

ブーブーとはぶてる2人。


「なにがずるいの。もう・・・さて、私はクエストを完了させてログアウトしようかな。」


「クエスト?」


「うん、料理くださいってクエストが来ててね。それを納めに行くの。黒龍はどうする?」


「・・・僕は、火龍と光龍とノアとラタにお話があるから、先にログアウトしてていいよ!」


「ヒッ!に、にげるぞ!」

「その提案に乗った!」

「死ぬ気で走れ!!」

「殺される前にログア・・・うぉっ?!黒龍危ねぇ!殺す気か!」


「?そうだけど?ブラックカーテン!」


「うぎゃ!ヤバイヤバイヤバイ!!真っ暗なんだけど?!ッ!今首元、スゥって風がきた!狙われてるっ!ちょっ誰かヘルプ!!」


「あ、ラタ。もう他の3人拠点から出ていったよ?」


「あいつら、置いていきやがった!ひっ、待ってせめて覚悟してからの方が気が楽ッ」


私はすかさず、ツキヨの目を塞ぐ。ルキアとセルフィーは目を背ける。


「・・・まずは1人。」


怒らせたら世界一恐ろしい子な気がするよ。

粒子となり、おそらく拠点前に転送されたラタ。すぐにフレンドリストの名前のところが暗くなったから、ログアウトしたんでしょう。


「黒龍が出かけるなら、私も出ようかな。ルキア達はどーする?」


「ユウキと一緒にいく!」

「あ、じゃあ私もユウキ様と一緒にギルドに戻りましょうかね。」

「私も生産の方に戻ります。ユウキ様ごちそうさまでした!」


「お粗末様です!じゃ、いこうか。黒龍は行っちゃったし。」


「私達はログアウトするわ。お店決まったら絶対教えてよね!」


「はいはい。」


その後、ミリア達と別れ、何事もなく依頼を完了させてログアウトした。

さて、お店。どうしようかねぇ。


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