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姉弟初めてのVRMMO  作者: 神白
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第70話 魔法の練習①

さて、魔力操作の復習を始めよう。

前回は、家族みんなに纏わせてしまって、新スキル作っちゃったから、今回は間違えないように、溶け込ませて動かすイメージで。


「じゃあ、最初は誰にする?」


「私がやりた〜い!」

メリーさんがすぐに手をあげる。


「うん、いいよ。じゃ、肩に触るよ。」


メリーさんの肩から魔力をなじませるイメージをする。


「っふぁ。んぁっ。なんか、あったか〜い。魔力操作覚えたときはこんなことなかったのに。」


「「「・・・・・・。」」」


メリーさん、なんか喘ぎ声的なもの出しちゃ駄目だよ。男勢が顔赤くしてるよ。顔赤い黒龍可愛い。


「・・・メリーさん。もう少しわかりやすくするから待ってね。」


「んんっ。わかった〜。んっ。ハァッ」


「・・・・・・メリーさん。声抑えて笑えて来た。集中が、途切れる。」

だって、声が出るたびにノア、ラタ、黒龍が前かがみに・・・っふっくくくくくく


「・・・そんなことっ言われてもッひゃん!ちょっと、ユウキ遊ばないでよ〜〜!」


「いや〜可愛い反応されるとつい。で?どんな感じ?」


「んんっなんか、私の体の中に違和感を感じるものがあって。それがユウキの魔力?なの?」


「うんうん、それそれ。で、こうするとっ!」

私の魔力をメリーさんの魔力に溶け込ませる。


「あっ!なんか、違和感はなくなったけど、私の体全体に広がるナニカがある!これが魔力?」


「そうそう!それを手に集中させて、火を作るイメージをしてみて。」

私はメリーさんの肩からそっと手を外し、見守る。


「・・・・・・で、できた!!」

最初は小さな火がメリーさんの手に生まれて、少しずつ大きくなりいつものファイアシュートぐらいの大きさになる。


「成功だね!レベルはどんな感じ?」


「すごいすごいよ!火魔法と魔力操作のレベルが2個も上がった!!ありがとうユウキ!練習するよ!」


なんとか成功。次は?


「うわぁ!すごいです!!ユウキ様!次は私をお願いします!」


「はいはい。次はケーナね。その前に、そこの男3人はそこで気絶してるギンを連れて散歩して来たら?気分転換にでも。」


「・・・お、おう。そうするわ。」

「・・・黒龍。行くぞー。」

「・・・は、はーい。」


ノアがギンの脇を、ラタは左足を、黒龍は右足を持ってスタコラサッサと去っていった。

まったく、男はみんなあんなのなんだろうか。


「さ、やろうか。ケーナ。」


「はい!」


・・・数分後・・・。


「・・・・・・ぁ!できましたよね!今風が吹きましたよね!」


「うん。フワッとしたね。なんもないとわかりにくいから、軽いものを目の前において、風で浮かせることをイメージするといいかも。」


ちなみに、ケーナは風と土属性でした。女の子は風属性が人気みたいだ。私も最初に取ったしねー。風を操るのって夢だよね!!ロマンだよ!


「はい!頑張ります!」


「ユウキー、アシストなしで前に飛ばすのどうやるのー?」


「んー?それは、わからないや。私もアシストなしで飛ばしたことない。」


「え?でも、無意識でやってたとかいってたじゃん。」


「えっと、飛ばすのはアシストありでやった。その他は自分でやったの。大きさを変えるとか、追尾機能つけたりとか。」


「んん??それはどうやるの?」


「えっとね、言葉にするの難しいんだけど・・・んー。まずは、魔力操作で火の玉を作り出すとする。」


「うんうん!」


「次にアーツ名を言って当てる目標を見る。動いてるものだったら、目で追いながらね。追尾機能は自然とそれでつくよ。目で追ってるから当たれ!って考えるじゃん?だから、付くんだと思う。」


「んー。とりあえずここでは試せないね。」


「そうだねー。ここじゃ、ね。」


はい!皆さんは私達がどこにいるか疑問に思いながら話を聞いていたでしょう!今いるのは拠点ではなく、生産ギルドの例の個室です。話し合いにはもってこいなので。

さすがに室内で魔法ぶっ放さないですよ?常識人ですから!(ドヤァ


「?ユウキなんでドヤ顔してんの?」


「ん?なんとなく。・・・まあ、そんなことは置いといて、どこ行く?拠点の庭でもいいけど、ケーナの知り合いとの用事も済まさないといけないし。黒龍たちは帰ってこないし。」


「ケーナの知り合いってどこにいるの?」


「あ、多分生産ギルドの鍛治生産スペースにいると思います。お金払えば溶鉱炉が使えるので。ちなみにエンブリオは鍛治と細工持ちで、コクヨウは大工と釣り、料理の生産スキル持ってます。私は裁縫と細工ですね。」


「おお!じゃあ、ケーナは布装備つくれるんだ!今度から、ケーナに依頼しようかなー。ファイさんは変なもの作る可能性があるからなぁ。」


「ユウキ様は今布装備なんですか?」


「いや、皮装備だよ。速度重視の装備だからねー、裁縫のスキルのレベルとか育てる場合って、素材によって経験値変わったりするの?」


「はい、変わります。糸や布装備の素材を落とす魔物とか倒せたら良いんですけど、私まだ弱いから、なかなか手に入らないんですよねー。なので、森に生えてるフワワタを採取して地道にレベル上げしてます。」


フワワタ・・・棉が作られる草があるのかな?

布素材を落とす魔物ってなんかいたよね。どこだっけ・・・西・・・だったかな?えっとー・・・あ!


「コットンラビットの素材ってレベル上げに使える??」


「はい!!使えます!!1度ギルドにクエストとして出したんですが、クエストとして出すのってお金がかかるんですよねー。あれからやってないですけど。」


「え?クエストって、プレイヤーも出せるの?」


「はい!出来ますよ!お金がかかりますが。」


へー。じゃあ、あの時のってケーナの依頼だったのかな?んー。コットンラビットか。


「じゃあさ、西の門の先行って、コットンラビットを一緒に狩りに行かない?動く獲物としては十分だと思うし、素材はケーナがレベル上げに使えば良いと思うし!その裁縫スキルの作業、少し見学してみたいし!


「あ!それいいね!賛成ー!」

「えぇ?!でもでも、私本当に弱いですよ!!戦闘回数10回ぐらいしかしてないし!半分くらい負けてますし。それに、私に得なことしかないじゃないですか!ユウキ様のメリットになることはないですよ?!」


「じゃ、そのために少し装備強くして行こうか。」


「んんー?もしかして!ガンテツ?!」

「正解!」


「ええー!!ますます私がいい方向にしか・・・」


「ほらほら、行こっ!それに損得は気にしなくていいよ!私は身内と女の子には優しくしてるのだ!男とか、犯罪が絡んでそうな危険な人は知らんけど。」


それでも・・・と言いかけるケーナに、少し考えていい方法を思いつく。


「じゃあさ!私とメリーさんに取った素材で何か記念になるもの作ってよ。アクセサリーでもいいし、可愛い布装備でもいいよ。無償で!」


「おっ!いいね!・・・時間かかる可能性あるから、フレンド登録もしちゃおうよ!ユウキ!」


ノリがいいメリーさんに賛同し、ケーナはあの有名なトッププレイヤー様のユウキ様とそれと同列にいるメリーさんとフレンド登録をしたのだった。

した後のケーナは・・・


「・・・し、しんひられまへん。私がわたひみたひなのほ、ふ、フレンド登録だなんて〜。(し、信じられません私が私みたいなのと、ふ、フレンド登録だなんて〜)」


フレンド登録したことにビックリしすぎて腰が抜けてしまっている。そんなに驚かなくてもいいのに。


「さっ!行こう行こう!!」


〜武器屋ガンテツ〜


「おひさ〜。」


「おっ!ユウキか!順調のようじゃな!今日はどうした?」


「友達の装備を揃えたくてね。そういや、剣とか斧とかはみたことあるけど、弓とかって売ってるの?」


「む、弓か。材料があれば作れるが・・・なんか木材もっとるか?」


「木材ー?んー。トレントを確か倒した時のドロップが・・・あった!えっとートレント木(硬)と(柔)の2種類あるね。他には?糸とかは大丈夫なの?」


「まさか、(硬)まで持っとるとはのぅ。装備するのはその者か?名は?」


「ケーナと申します!!」


「ふむ、さすがユウキの目利きはいいのぅ。なかなか良い子ばかり知り合いおって。どんな弓がいい。短弓と長弓どちらでも作れるぞ。ユウキが2種類とも持ってあったからのぅ。」


「長弓でお願いします。重さは軽いもので、魔法使いながらも戦いたいので、大きさは移動の邪魔にならないぐらいが嬉しいです。」


自分の欲しい物をはっきりということができるって素晴らしいよね!


「ふむ、わかった。少し手を触って良いか?」


「はい、大丈夫です!」

ガッツさんは許可を取り、ケーナの手を触る。


この光景、何も知らない人が見たら、ガッツさんは変態に・・・


「ユウキ、今、妙なこと考えなかったか?」


「何もー」

ちっ、勘がいいな。


「木材はトレントの木(硬)を5本、トレントの木(柔)を3本出してくれ。あと、お前さん宝石持っとるじゃろ、アレもう1つくれ。・・・ほう、エメラルドか。ちょっと待っとれよ。」


「あいよー。弦はどうするの?」

返事をして、アイテムを出しながら聞く。


「弦はあるから大丈夫だ。」

そう言って私の送ったアイテムを手に奥の方に入っていった。


・・・数十分後ー。


「待たせたな、ユウキの紹介分と材料費を抜いて、5000Gだ。後、矢も作っておいた。これをつけて6500Gだな。」

ガッツさんにあげたエメラルドが弓の中間辺りに付けられている。持ち手の邪魔にならない場所に埋め込まれた感じ。どうやったんだ?木の部分も色が明るくなってる。


「えぇ?!安くないですか?!1万5000ぐらい払いますよ!?」


「いいんだよ。久々にいい弓が作れたからな!名前は

“翡翠月”でどうだ!」


「エメラルドなのに翡翠月ってどういうこと。」


「色は一緒なんだから良いんだよ!かっこいいだろエメラルド月よりは!」


「まあ、そうだけど。それで、宝石をつけたけど追加効果とかあるの?」


「あぁ、鑑定してみろ。」


はいはい、自分で見ますよ。


【翡翠月(ケーナ専用)】

レア度4

効果:攻撃力+55 魔攻+60

説明:ケーナ専用に作られた弓。エメラルドが埋められた効果により、風魔法を習得していれば威力が上がったり、発動する時間が短縮される。


【鉄の矢】

レア度2

効果:攻撃力+15

説明:鏃に鉄を使用したおかげで攻撃力が増した矢。


おぉー。ケーナにはもってこいの効果だね!


「こ、こんな凄いものを私は扱えるでしょうか?!」


「扱えるかどうかは、やってみないとわからないよ!ほら、お金払って西に行くよ!」


「は、はい!!ガッツさん、ありがとうございました!矢まで作っていただいて!これお金です!」


「おう!確かに受け取った。ユウキがそばにいれば安全に狩りができるはずだが、戦闘回数増やして経験していけ。その方が、武器も手に馴染みやすい!」


「はい!!頑張ります!」


さ!狩りのお時間ですよー。

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