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姉弟初めてのVRMMO  作者: 神白
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第64話 ステータス確認ターイム

まずは私のステータスを皆に見えるようにスライドする。


「はい、どうぞ!」


「・・・さてさて、どんな感じだ?」

ジーっと見つめる5人。

私はその間暇なので、トーカを叱りに行く。


「トーカ、出てきて良いよ。ちょっとお話ししようか。」


『お話!する!!』

ポヨンポヨンと跳ねて、木の陰から出てくるトーカ。

かわいい。全てがかわいい。だけどここは心を鬼にして!


「トーカ?残念ながら楽しいお話じゃないです。さっき、ギンが声をかけてなかったら、怪我をしてたんだ。反省してる?」


『・・・ごめんなさい。』


「ここは南の森の中。始まりの国に住んでると、この南の魔物は2番目に危険なところなの。・・・あれ?トーカってここの森の生まれ・・・だよね?」


『うん!この森で生まれたの!僕生まれてすぐ近くに壁があったの!たぶんユウ姉たちが住んでる国の門の壁だと思うの!そこで、うろちょろしてたらね!ユウ姉がそこから出てくるのを見たの!ユウ姉をね、一目見た時からね、強い!!と思ったの!だから、弟子入りしたいと思ったの!それで、どうにか気を引きつけたいと考えてたらね!頭にピロン♪って音がなってね!<人化LV1>を習得しました。って聞こえたの!ユウ姉達みたいになれるの!って思ってすぐに試したの!ユウ姉みたいに二本足で立つの難しくて、木によりかかってじーって見つめてたら、ユウ姉がこっちを見てくれてね!嬉しかったの!!』


・・・つまり、生まれたばかりの状態で、私を見て、強くなるためについて行きたかったと。それで、考え事してたら人化を覚えたと。もともとユニーク種だったから特殊なスキルを覚えやすいのか?・・・んー。


「ユウキ!ちょっとこっち来い!」


ん?見終わったのかな。スキルについては後で考えるか。


「はいはーい!トーカ、おいで。次から気をつけることを忘れないようにね?」


『うん!』


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ユウキ以外の人たちは・・・


「・・・なんだこれ。」

「速さが3桁いってる。」

「装備の数値おかしいだろ。」

「バランスよく振ってるね。スピードアタッカーって感じ。」

「このサブジョブ・・・さすがだね。お姉ちゃん。」


順に、ギン、ノア、ラタ、メリーさん、黒龍である。

黒龍が職業に食いついたのを見て、他の人たちも見る。


「2次職・・・。」

「・・・納得いく職業だな。」

「・・・やめとけ、殺されるぞ。」

「スピードアタッカーだから納得って意味じゃないの?」

「メリーさん、もしかして天然?ノアさんが言ってるのは違う意味だと思う。」


メリーさんが天然(鈍感)という事実を知る黒龍。


「ユウキに聞きたいことができた。」

とギンが神妙な顔持ちで、ステータスから目を外す。


離れて、トーカと話しているユウキを見つけ。声をかける。

「ユウキ!ちょっとこっちに来い!」


「はいはーい!」

返事をして、トーカとともにこちらに合流した。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「はい、それで、なんでしょう?」


Q「まず、この装備は誰に作ってもらったんだ?オーダーメイドじゃないよな。」


A.「防具はファイさん、武器はガッツさんだよ。プレイヤーのは買ったことない。」


Q「はじまりの国の人間か・・・。じゃあ、次だ。お前は今スキル何個持ってる?」


A.「んー?数えたことないし、数えるのめんどいからパス!」


Q「パスかよ!・・・じゃあ、魔法スキル何個持ってんだ?」


A.「基本属性全部。」


「・・・そうか、なんとなくわかった。なんで、こんなに数字が高いかは、スキルの数が多いし、なぜかスキルの上がる速さがユウキは速い。よって、SPの供給が絶えないんだろう。そして、武器屋と防具屋の鍛冶師達2人の信頼を勝ち取れば、ユウキがつけているような装備を買える!結果、攻略がしやすくなる!ということだな。」


「へー。そうなんだー・・・あ、私攻略とか目指してないから頑張って!そんなことよりみんなのステータス値見せてよ。」


「そんなことよりって・・・はあ。ほらよ。」


ステータス


名前:〈ギン〉


種族:ヒューマン


メインジョブ:棍使い LV8

サブジョブ:格闘家 LV6


HP 70

MP 45


攻 40(+15)

防 25(+20)

魔攻 10

魔防 20(+10)

速さ 45(+20)

器用 10

運 10


《スキル》

非表示



名前:〈メリーさん〉


種族:エルフ


メインジョブ:魔法使い LV9

サブジョブ:弓使い LV2


HP 75

MP 60


攻 15

防 25(+20)

魔攻 40(+10)

魔防 20(+10)

速さ 18(+5)

器用 10

運 15


《スキル》

非表示



名前:〈ノア〉


種族:天魔


メインジョブ:魔剣士LV6

サブジョブ:魔導士 LV1



HP 80

MP 70


攻 40(+15)

防 35(+20)

魔攻 50

魔防 40(+20)

速さ 45(+15)

器用 10

運 10


《スキル》

非表示



名前:〈ラタ〉


種族:魔人


メインジョブ:魔剣士 LV5

サブジョブ:短剣使い LV9



HP 70

MP 70


攻 30(+20)

防 35(+25)

魔攻 45

魔防 45

速さ 40(+15)

器用 10

運 10


《スキル》

非表示



名前:〈黒龍〉


種族:魔龍


メインジョブ:魔剣士LV7

サブジョブ:魔導士 LV4



HP 85

MP 75


攻 40(+35)

防 20(+30)

魔攻 30(+15)

魔防 30(+20)

速さ 40(+45)

器用 20

運 10


《スキル》

非表示


ふむふむ。黒龍はまあまあ、として、みんな弱っ!んー。やっぱり、装備の数値のせいだね。さて、どうするか。私は殴りと蹴りを強化したいから前に出たいんだよね。でも私の速さのせいで、他のみんなの活躍の場がなくなる、と。んー。しょうがない、今日は魔法強化のみにするか。氷と風の上位魔法は持ってるから、それ以外の上位魔法の取得を目指すかね。


「よし!私は後衛で魔法攻撃と回復してあげるから、頑張って強くなってね!」


「前衛出たいなら出てもいいぞ?」

とギンが言うが、


「それだと、君たちが活躍できないでしょう。それに、レベル上げはまたソロの時にやるし。」


「・・・まあ、お姉ちゃんがいいならいいんじゃないかな。・・・それでさ、お姉ちゃん。」


「ん?なに?」


「今、敵に囲まれたんだけど、掃討を手伝ってくれない?」


「はっ?!」

「なに!?」

「嘘だろ?!」

「わぁ。大変だ。」


私たちを囲むようにクリスタルディアーの群れと木の魔物が蠢いていた。


「・・・ふむ。とりあえず、木の魔物を鑑定しようかな。」

「なんでこの状況で余裕なんだよ!?」

いや、焦っても仕方ないでしょ。


【トレント:LV15】


HP900 MP200

弱点:火、光 属性:闇、土、木

説明:光の当たらない日陰の森に生息している木の魔物。表面がなかなか硬いため、物理が効きにくい。


「トレントは打撃が効きにくいみたいだから、私とメリーさんができるだけ、相手をする!クリスタルディアーも半分くらい私が引き受けとくから、とりあえず、クリスタルディアーの半分を削って!回復が欲しい時は言って!メリーさん、魔法はなにが使える?」


「えっと、火と風!」


「トレントは火が弱点だから撃ちまくって!MPが尽きたらタルトでも食べてて!」

そう言いながら、タルトをメリーさんに送る。


「やったー!タルトだぁ。」


「食べ終わったら参戦してねー!」


「了解!」

やる気みなぎるメリーさん。


「「「「・・・いいなぁ。」」」」

ジトーっと見つめる前衛陣


「あれはMP回復ついてるからあげるの!前衛は我慢しなさい!ほら、くるよ!」


「キュァーー!!!」

「ヒュァー!!!」


トレントは空洞から風が抜けるような音を出しながら鋭い枝を突き刺してくる。

クリスタルディアーは突進攻撃と蹴りを繰り出してくる。


メリーさんを守りながらクリスタルディアーおよそ10匹とトレント5体の相手かぁ。・・・頑張るか。

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