第51話 好感度が・・・
文章を一部訂正しました。
その後、ユウキと黒龍とギンはノアとラタと合流し、噴水広場に向かっていた。
「どんな人だろねー。ってか、なんの種族選ぶかな?」
「獣族だとは思うぞ?空も飛びたいだろうから鳥の種族だと思う。」
と、ギンが予想する。
「私は、もふもふの獣族だったらなんでもいいかな。もふもふさせて欲しい。」
とユウキ。
「いやいや、相手男だから!大変なことになるからそいつが!黒龍に!」
とギンが焦る。
「別にその人が、お姉ちゃんに変なことしなければ別に何もしないよ?何もしなければだけど。息もするなと言っといてね?」
と黒い笑みを浮かべいう黒龍。
「死んじゃう!ユウキ、もふもふ禁止だからな!わかったか?!同僚が死ぬの見たくないから!」
ユウキを必死で説得にかかるギン。
「むー。わかったよ。もふもふに囲まれてるしいいや。もふもふって言ってたらもふもふしたくなった。召喚してもふもふしとこう。」
「あ、お姉ちゃん。僕もする!」
と黒龍。
「はあ。そりゃあ、いい目印になりそうだな。」
と納得してくれたユウキに安心するギン。
「ユウキって、もう5匹召喚できるんだっけ?何呼び出すんだ?」
とラタ。
「もふもふって言ったらウインディとヒカルか?」
とノア。
「あと、クルードと、ルナも呼ぶ!それと、ラウも呼ぼうかな。久々だし!」
〜噴水広場〜
「よし!噴水広場に到着!そして早速サモン:ウインディ、ヒカル、クルード、ルナ、ラウ!」
「「オォーン」」
「キュルァ!」
「ピャァー!」
『ユウキ様!』
5人の家族を呼び出してご満悦のユウキ。
それを他の冒険者や、今ログインした人たちは・・・
「うおっ!ボス?!」
「なんだ?!イベントか?!」
「え?え??どういうこと?」
「なんで魔物が?!」
「あれ?あの鳥って・・・」
「サモナー?」
「契約獣か。」
「なんてパーティだ!強すぎだろ!」
などなど。
「うわぁ。目立ってる目立ってる。」
と引き気味のギン。
「だねぇ。もふもふ♪」
諦めてもふもふしてる黒龍。
「目印にちょうどいいでしょ♪」
とご機嫌のユウキ。
「これは、確かに目立つけどさ。」
とノア。
「俺たち以上に目立ってるな。」
とラタ。
「さてさて、俺は他人俺は他人。」
とギンが離れ始めたので、
「ラウ、ギンに影糸!」
『はい!』
「うおっ?!痛っ!」
2人目の影糸の犠牲者になったギン。
「どこに行くのかな?ギンが離れたら合流できないでしょうが。顔知らないし。」
「痛っ離せ!あいつだったらすぐに話しかけてくるわ!こんな状態だったら!」
と痛がりながら逃げようとするギン。
『あんまり動かないほうがいいですよ?死にますよ?』
「忠告するくらいならこれを解け!」
『お断りします。ユウキ様の命令しか聞きません。』
「くっ!このっ「近藤か?」ん?ナイスタイミング!ほら、来たぞ!だから解放して!」
「ちっ。」
聞こえるように舌打ちするユウキ。
「おい、舌打ち聞こえてるぞ!」
「聞こえるようにやったんだよ。まあ、いいや。ラウ解いていいよ。」
『はい、ユウキ様。』
「なんで、町ん中で死にそうにならんといけないんだ。はあ。」
とため息をつくギン。
「ギン、俺もそれ言った。」
と第1犠牲者のノアが言う。
「はっ?お前もやられたの?!」
びっくりするギン。
「おう。」
死んだ目で答えるノア。
「・・・そうか。」
同情の眼差しで見つめ合う2人。
「あー。そこの2人、見つめ合うのは人のいないところでやって、キモイ。」
とユウキ。
「お前、その気があったのか。引くわ。今度から話しかけてくるとき1メートル離れて話せ。」
とギンのことを近藤といったプレイヤーが言う。
ユウキたちの話を聞いていた周りのプレイヤーの男達も一歩下がる。
「「その気なんてねーよ!」」
声そろえて叫ぶ2人。
「まあ、その辺にしたげて、それでお兄さんが、ギンの知り合い?」
と黒龍。
「あぁ。私が、ルリと言います。種族は獣族のインコです。メインがサモナーで、サブが魔法使いです。君が、そこの馬鹿が言っていたサモナーでしょうか?」
話し方が明らかに変わった状態で話しかけるルリ。
「あー。ユウキって言います。アークサモナーです。で、うちの家族の赤いウルフがウインディ、黒と黄色のウルフがヒカル、私の左側を飛んでるのがクルード、右肩に止まってるのがルナ。足元に居るのがラウです。ほら、みんな挨拶して?」
「「オォーン!」」
「キュルァー!」
「ピャァー!」
『初めまして。ラウと言います。』
「おおー!家族!なんていい響き!俺・・・私感激してます!」
「ふふっ。言い方変えなくていいですよ?ゲームの中での年齢差とか関係なしでやってるので。」
「そーそー。媚びんなルリ。キモイぞ。」
とギン。
「・・・そうか。じゃあ、普段通りで行くわ。こんど・・じゃなくてギン。お前、先にゲームやってたんだから、強いだろ?俺のアシストしろ。俺の家族できるまででいいから。」
ユウキの言葉を聞き普段の話し方に戻るルリ。
「はあ?なんで、俺が。」
嫌そうな顔をするギン。
「どうせ暇でしょう?手伝ってあげなよ。」
とユウキ。
「ユウキが手伝えばいいだろ?」
「僕らはこれから用事!クエスト報酬をお城に取りに行かないといけないの。」
「あー。城な。」
納得顏のギン。
「え?城?なんで入れるの?」
と話が理解できないルリ。
「お前は閉じこもってて聞いてなかったな。今、ユウキが運営側の人間に有名なんだぞ?はじまりの国の好感度をもっとも早く100%にさせそうな存在だからな。」
ドヤ顔で教えるギン。
「マジで?!早くない?」
驚くルリ。
「そういや、いま何%な訳?」
とノア。
「え?えーっと。」
《好感度》
始まりの国→95%/100%
噂:[始まりの国のアイドル]
ナビ→→→→100%
リリ→→→→100%
ゲイル→→→100%
ジェイド→→100%
ルキア→→→100%
ユナ→→→→100%
シルフィー→100%
アーロン→→100%
マリンダ→→100%
ケイ→→→→100%
シャール→→100%
ツキヨ→→→100%
ガイアス→→100%
メリル(霊)→100%→契約獣に。
生産ギルド一同→100%
冒険者ギルド受付嬢→100%
騎士団一同→→100%
レミリア王女→→100%
ノエリア王妃→→100%
???
おぉー。みんな100%だ。何でだ?エルフの国とかに行ってていなかったはず。ユナちゃんとツキヨとかには会ったけど。なぜ?
「で?」
と、ラタが聞いてきた。
「いや、えっとね、国のやつは95%他のみんなは100%だった。あとは王様だけだね。」
「「はぁ?!」」
ギンとルリの反応がかぶる。
「すげーな。今日100%なるんじゃね?」
とノア。
「確かに。100%になったら何かあんの?」
とラタ。
「あるって聞いたけど何かは知らない。」
ルリとギンはひくついた顔になり、
「「ちょっと用事思い出したから、ログアウトする!」」
と声を合わせて言った後消えていった。
「えー。ルリさんまだ数分しかログインしてないよ?・・・あ、フレンド登録してない。また、ギンに知らせてもらうか。」
「その原因がお前なのは知ってるか?」とノア。
「うるさいなー。そんなの知らないよ。」
「何が起きるんだろね。100%になったら。楽しみだね!」
と黒龍。
「なあ、城に行くって言ってたけど、黒龍もは入れんの?」
とラタ。
「ダメ元で行く気だよ。」
と黒龍。
「じゃあ、俺も行っていい?」
とノア。
「あ、俺も行きたい。」
とラタ。
「別にいいよ。じゃあ、行くか。」
「ちょっと待て、そいつらも一緒に行くのか?」
とノアが、ユウキの家族について聞く。
「?そうだけど?レミリアにはウインディとヒカルも連れて会いに行くって言ったし、良いかなって。」
「・・・ソウデスカ。」
カタコト言葉で返事をするノア。
「ま、遠慮されたら帰すから問題ないよ。はい、じゃ今度こそ行くよ!」
5人の契約獣と、4人のプレイヤーが城に向かう。
その後ろをついてくる謎の5人組のパーティ。
誰だこいつら。




