第44話 帰城
投稿遅れました!すみませんm(_ _)m
それでは早速!
「サモン:ウインディ、ヒカル、ラウ、クルード、アテナ!」
「「オォーン」」
「キュルァ〜」
『ユウキ様!』
『マスター!』
ラウとクルードは一定の位置に、ウインディとヒカルはおすわり状態。アテナは待機状態。みんないい子だなぁ。
「さて、レミリアとノエリアはどっちに乗りたい?」
「私ウインディに乗りたい!ヒカルとは昨日ちょっとだけだけど、遊んだから。」
とレミリア。
「じゃあ、2人でウインディに乗ってもらいたいんだけど、いい?ノエリア。」
「いいわよ。」
とノエリア。
「よし、こっちは大丈夫だね。ウインディ?2人が背中に乗るから疾風は今日はなしね?思いっきり走ってもいいけどウインドシールドを張りながら走ること!いい?」
「ウォン!」
とウインディにが返事をする。
「ヒカルも電光石火は駄目だよ?ウインディの横を追走すること。ウインドシールドは私が張るから走ることに集中していいよ。」
「ガウ!」
とヒカルも元気にいい返事。
「他の子達は護衛ね。昨日よりはスピードダウンするから、盗賊とか魔物とか襲ってきたら対応してね。」
『『はい!!』』
アテナとラウは返事を、
「キュル?」
そして、クルードはよくわからない感じで首を傾げた。
「クルードは、まだ戦闘慣れしてないからはじまりの国に帰ったら特訓しようね!もし、帰りに魔物とかに出くわしたら、私の指示によく従うこと。わかった?魔法とかは全部レベル1だからまず、風魔法のウインドカッターと土魔法のロックシュートは使えるはずだからそれで対応しようか。私も魔法育てないといけないから、いろいろ使っていこうかな。」
「キュルァ!!!」
羽を羽ばたかせて喜ぶクルード。一緒に魔法を使って戦うことができることが嬉しいのだろうか。やる気満々だ。
「ねえ?ユウキはいくつの属性の魔法を持ってるの?」
とノエリアが聞いてきた。
「えっとー、最初は風と光だけだったんだけど、スキル屋で持ってない基本魔法全部買ったから8属性持ってるよ。」
「・・・そう。もし、全部極めたら上位の魔法がどんなものがあるか教えてくれない?魔法は奥が深くて、魔法スキルも進化するってのは知ってるわよね?基本から先へ極めることはこちらの人間はそう簡単にできないの。だからお願いできる?」
とノエリアにお願いされたら、
ピロン♪
〔クエスト:魔法を極めろ!〕
内容:はじまりの国の王妃様からの依頼。魔法の研究を捗らせたいので基本魔法8属性の進化後の魔法スキルを確かめろ。
現在の状況
火魔法→→炎魔法
水魔法→→???
風魔法→→???
土魔法→→???
雷魔法→→???
氷魔法→→???
闇魔法→→影魔法or???
光魔法→→聖光魔法or幻覚魔法
報酬:2000万G
エクストラボーナス:???
受理しますか?【Yes】or【No】
らしい。うん。もうさ、???って私の中で当たり前になってきましたよ。しかもすごい大金なんですが。こんなにもらっていいのだろうか。はあ。悩みが増えた。あ、増築とかしようかな。やっぱり客間とかクラメンの部屋欲しいんだよね。あと、倉庫的なもの。
あ、聖光魔法より。幻覚魔法がいいな。アテナが覚えてるからわかったやつなのかな?そういえば、ラウとアテナは、なんで基本魔法Maxじゃないのに持ってるんだろう。帰ったらギンに聞くか。
このクエストはYesで。
「もちろん受けるよ。」
「ありがとう!」
と笑顔になったノエリア。
「さて、そろそろレミリアがうずうずそわそわしてるから帰りますかね。ウインディ、伏せて乗りやすいようにしてあげて。」
「オン!」
シュタッ!と伏せるウインディ。
それを真似してか、ヒカルも
「オン!!」
と伏せた。
なんという可愛さでしょう。悶えるのをなんとか堪える。
「ありがとー♪ウインディ!・・・えっと。どこ捕まればいい?」
手をどこに置けばいいか迷っているレミリアに、
「首元にぎゅーってしておいたら大丈夫。あまり締めないように優しくしてあげてね。」
「うん!」
「私はどうすればいいかしら。」
と乗る前に聞いてきたノエリア。
「レミリアの腰あたりを持ってたりしたら?服とか。風の影響ないから、吹き飛ばされたりしないよ?速度は遅めに行くし、景色楽しみながら行こうよ。」
「本当に?」
心配そうに聞いてくる。
「大丈夫!絶対!」
「・・・分かったわ。」
諦めたかのように了承した。
急に怖くなったのかな。まあ、そりゃそうか。少し配慮がたらなかったか。反省。
・・・私だって反省くらいしますからね?!
まあ、置いときましょう。そのことは。
「さて・・・ヒカルもありがとう。」
ヒカルが僕も褒めて褒めて!ってな感じでキラキラした目で見つめてくるのでお礼を言う。
「オン!!!」
尻尾ブンブン振って、喜ぶヒカル。
「じゃあ、行こうかね。まずはウインディ、ウインドシールド!」
そんで、私もウインドシールドを張る。
「それじゃ、レッツゴー!!」
ちゃんと、ゆっくり走り出す2人。
「うわぁ、すごいすごい!」
「風圧がない。本当だった・・・。」
盛り上がるレミリアと驚くノエリア。
「ノエリアー!大丈夫ー?」
「ええ!大丈夫よ!凄いわね!もっとスピード出してもいいわよ!ウインディ!」
「ウォン!!」
ノエリアの声に応え、スピードを出し始めるウインディ。
「あ!もう!ヒカル!負けるなー。」
ヒカルにもスピードを出すことを指示する。
「ガウ!!」
それに応え、ウインディを追いかけるヒカル。
「はやーい!木がすごい勢いで後ろに流れていくよ!」
景色を見てはしゃぐレミリア。
「ねえ!まだスピードってあげれるのー?」
ノエリアが、なんか変なテンションになり、大声で聞いてくる。
「うん!あがるけど、あげても大丈夫?」
私も大声で聞く。
「あげてもらってもいい?ユウキがどのスピードできたか気になるの!」
なんだろう。テンションがおかしい。あれかな。こんなスピード初めてだから、テンション上がっただけならいいんだけど。まあ、あげてやろうか。
「ウインディ、ヒカル!疾風と電光石火使っていいよ!思いっきり走って、はじまりの国の西門までゴー!!!」
「「オォーン!!!!」」
喜びの雄叫びをあげ、スキルを発動させる。
ピロン♪
ウインディが、スキル二刀流LV1を取得しました。
おお!そういえば今、2つ使ってるもんね!よし!いいぞ!
「凄いわ!!ウインディ!あなた最高ね!・・・いや、ユウキが凄いのね!この2人をこんなに強く育てちゃうなんて!」
と上機嫌で言うノエリア
「あははは〜ありがとうー。まだまだ強くなるんだからねー!」
「ユウキ、私と友達になってくれる?ずっと仲のいい!」
「あ!お母さんずるい!私もなるの!」
「ふふ。王妃様と王女様と友達になったって自慢できそうだね!もちろんなってよ!友達に!もし、困ったことがあったら呼んで!・・・あ。リオン王子にレミリアが持ってる魔法具、他にないか聞けばよかった!」
「それなら問題ないわ!ツキヨを知ってる?あの子が作れるはずよ!」
「ツキヨが作れるの?!なんでも作れるね、あの子は。じゃあ作ってもらおうかな。そんで、2人にプレゼントするね!材料とかは私が取ってくればいいし楽しみにしててよー!」
「それはいいことを聞いたわ!楽しみに王城で待ってるわね!あ、そういえば頼み事ってなんなの?」
「あ、それはね。2人がいない間にね・・かくかくしかじかってことがあってね。その時の写真をみんなに消してもらったんだけど、王様だけが消してくれてないみたいなんだ。ノエリアからお願いして消して欲しいんだよ。私の許可なしに国じゅうに広めた奴は罰したんだけど。王様を私ごときが罰することはできないから、ノエリアに頼もうと思って!」
その言葉を聞いた、ノエリアは
「あの人が、ユウキの写真を持ってる?私というものがありながら若い女の子の写真を?ヘェ〜。あの人はいい度胸をしてるわね?・・・安心しなさい、帰ったらすぐに消させるわ!隠して保存とかしてそうね。全部消してあげるわ!」
般若の顔を背後に立たせて、笑顔でいうノエリア。
・・・少し怖いです。
まあ、これで片付くでしょう。そんなこと話しているうちに・・・
「!ノエリア、レミリア!西の門見えたよ!」
「凄いわね!もう着いたの!一瞬じゃない!」
「お尻痛くないし、すごく楽しかった!また乗せて欲しいな!今度はヒカルに乗りたい!」
「満足いただけたようで何よりだよ!途中、スピード上げたから魔物に会わなかったね。ラッキーだったよ!」
「ユウキ!あそこ、門の前に誰かいるわよ?」
「え?」
「お姉ーちゃーん、お帰りー!」
手を大きく振る黒龍がいた。
「黒龍!」
ウインディとヒカルも黒龍に気づき、スピードを緩め、ゆっくりとまる。
ユウキはヒカルの背から降りて、黒龍のもとに向かう。
「ただいま!黒龍!」
そう言って抱きつくユウキ。
「うわぁ。びっくりした。あ、ゴミは捨ててきた?」
「うん。地獄の門番に預けてきた!つきまとわないって約束させたから大丈夫だよ!」
「あらあら、ユウキ、私たちを放って行かないで、そちらの弟くんの紹介はないのかしら?」
とウインディから降りたノエリアとレミリアがやってきた。
「あ、もしかして、この人達が?」
「うん。左の優しそうな女の人が、王妃様のノエリア様。オッドアイの女の子が王女様のレミリア様だよ。2人とも私の親友になりました!」
「ふふ。あなたがユウキの言っていた有望な弟くんね。名前はどういうのかしら。」
「申し遅れました、ユウキ姉ちゃんの弟、黒龍と申します。姉がお世話になってます!」
「む。私がお世話してるんだもん。」
「お姉ちゃん!向こうで騒ぎ起こしてない!って僕の目を見て言える!?」
「ぐ。・・・(フイ)」
すぐに目を背けるユウキ。
「やっぱり、何かしたんでしょ!もう。今日からは、僕が見張るので、安心してください!お姉ちゃんを止められるように、鍛えてきましたから!」
「ふふっ、仲が良いのね。はじまりの国にいる場合は私が話をつけてあげるけど、あまり、他国で迷惑かけちゃダメよ?ユウキ♪」
「むむ。私悪いことしてないもん。自分の正義を貫くのだ!」
「程々っていう言葉覚えようね!お姉ちゃん!」
「うぐ、ハーイ。」
「私たちの護衛はまだ終わってないわよ。家に帰るまでが任務よ!」
と門に向かって歩き出すノエリア。
「護衛はここで終わりですよ。ユウキ様。ご苦労様でした。ここからは、我々がお連れいたします。王妃様、王女様。」
と騎士団らしき一団が、整列していた。
「あらあら、迎えが来てたの。残念。もう少し話してたかったのに。」
「また、近々、プレゼント持っていくから、そっちも頼み事お願いね!ノエリア!レミリア!」
「楽しみにしとくから早く来てね!ユウキ!ウインディたちも連れてきてよ?」
とレミリア。
「もちろん連れていくよ。」
「ユウキ、あの件については任せなさい!次に会う時に謝罪させるわ!護衛の報酬も、その時に渡すわね!だから、早く来てね!」
「わかった!早めに行くよ!」
「じゃあ、また今度!」
馬車に乗り込む、2人。騎士団の一団を見えなくなるまで見送り、とりあえず拠点に帰ろうと提案する。
「そうだね。エルフの国がどんな感じなのか聞きたいし!帰ろ!」
ユウキと黒龍は手をつないで、拠点に向かった。




