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姉弟初めてのVRMMO  作者: 神白
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第37話 冒険者カード

すみません遅れました!!

あー。昨日は楽しかったなー。ユナちゃんの両親も喜んでくれてたみたいだし、よかった。なんか専属シェフにならないかって言われたけど、冒険者だから。私、リアルで料理人してるけどゲーム内では冒険者だから。冒険したいの!!というわけでお断りした。今日は冒険者ギルドだねぇ。ガイアスに会いに行くかね。今日は何を頼まれるのかね〜。



〜冒険者ギルド〜


「おう!来たか!ここじゃ話せないからついてこい。」

と、ガイアスがセルフィーの座っている後ろから声をかける。そのせいで、セルフィーの前には列はできてない。他の受付は並んでいるのに・・・。


「ギルマス!私の背後で待たなくても、ちゃんと連れて行くと言ってるのに、なんでここから離れないんですか!!私の前に冒険者来ないじゃないですか!さっさと奥に行ってください!」


「・・・悪い。なんでだ。やはり顔なのか。隠れてたのに何故だ。」


「冒険者さん達もふざけてないで普通に並んでください!ギルマスこう見えて面倒くさいぐらい繊細なんですからね!」

そう叫ぶと、この国の冒険者は大笑いし、プレイヤーは繊細という点に驚いている。そしてユウキは、


面倒くさいぐらいか。そうか。あまり、虐めないであげよう。この後の対応に面倒くささがない程度に。


ほどほどにするが、虐めることはやめないようだ。


「てめえら!クッソ!顔覚えたからな!報酬減らすぞ、この野郎共!」


「どうでもいいんで、早く奥に行きません?」


「ど、どうでもって。」

としおらしくなるガイアス。しおらしくなるのは女の子だけでいい。

大笑いの次の段階、爆笑には入った冒険者達。プレイヤーは可哀想な目で見ている。これはこれで楽しいが、早く本題とやらに入ってくれないかな。


「うぅ。・・・分かったついてこい。」


黙って、ユウキは、ガイアスの後ろをついていき会議室のような場所に連れて行かれた。ちなみに、セルフィーもいる。


「さて、早速本題に入る。お前にはある方々の護衛をしてこの始まりの国に帰ってきてほしい。」


「ある方々?」


「お「王妃様と王女様よ!ユウキ!」おい!俺の台詞とるんじゃねえ!」


「王妃様帰ってくるの!?やるやる!その依頼受けるよ!」


「受けてくれるとは思ってたが、お前以外の異界人は連れていけねえぞ。1人で行ってもらう。あちらは1人の冒険者を我々の推薦でこちらによこせ的なこと要望されててな。他の奴らはダメだぞ?それでも受けるのか?」


「うーん。それってさ!異界人じゃなかったらいいわけ?契約獣とかは?」


「契約獣は大丈夫だ。姫様は契約獣とか大好きな方だから全然大丈夫だ。」


「それなら受けるよ?私は基本1人で行動してるし。パーティはあまり組まないからね。実力は知っていると思うけど?」


「まあな。じゃあ、本当に受けてくれるんだな?」


ピロン♪

〔シークレットクエスト:はじまりの国の姫達の護衛〕

内容:エルフの国に視察しているはじまりの国の王妃と王女を護衛し、はじまりの国の城の中まで守りきれ!

成功報酬:称号???

100万G

エクストラボーナス:???


受理しますか?【Yes】or【No】


Yesを選んで、

「受けるよ。いつから向かえばいいの?」


「今から行ってもらいたい。できれば急いでほしい。」


「りょうかーい。ねえねえ、エルフの国って西の街道を抜ければいいんだよね?どのくらいの距離ある?」


「西の街道は東門外の森の3倍の距離となる。東の門から街道までの距離を半日だとすると、西の街道からエルフの国は3日だな。」


つまり、ウインディに乗れば30分か。


「そう。じゃあ、あちらに連絡取る方法とかあるの?」


「あぁ。魔法具を使う。それを使えばすぐに伝えられるが、何か聞きたいことか?」


「いや、余裕を持って、1時間後に会いましょうって伝えてくれればいいんだけど。」


「ああ、1時間後な。1時間・・・悪い聞き間違えたか?1日でも早いんだが、1時間?!」


「うん。」


「1時間じゃ無理だろ!」


「ウインディに乗るから大丈夫。東の街道から東門まで5分で行き来できるから。西の街道から西門までって同じ距離でしょう?だから大丈夫。」


ガイアスは口を大きく開けポカンとしている。


「あっちに行くのに準備もしたいしね。余裕を持って1時間を選んだ。というわけでよろしくね。」


「ユウキ様!お願いがあります!ユウキ様の契約獣見せてください!」

いち早く正気に戻るセルフィー。また、様付けで呼んでる。なんか、こっちの方がしっくりくるな。


「んー?早く行かないといけないなら、準備する時間ないと難しくなるんだけど。」


「大丈夫です!明日の朝までに着いときゃあいいんで!」


「そうなの?」

振り向いて、ガイアスに聞く。


「・・・あ、ああ。そうだ。」

開いた口をようやく閉め答える。


「じゃあ、まあ。いいけど。広いとこある?」


「ギルド裏にある訓練場使いましょう!貸し切ってきます!」

急ぎ足で、会議室から飛び出して行ったセルフィー。


「お前の契約してる奴ら何匹いんだ?」


「今のところ4人だよ。あと飛行タイプほしいんだよねー。」


「そうか。」


「用意できました!いきましょう!ユウキ様!」


「はーい。」


「・・・。」



〜ギルド裏・訓練場〜


こんなとこあったのか。定番だね!

なんか、周りに観客いるんだけど、誰、あれ。


「ねぇねぇセルフィー?あいつらは誰?」


「ああ、彼らはAランク冒険者ですよー。ここで、Dランク以下の冒険者に指導をしてるんです。」


「ランクなんかあったんだ。」


「あはは、一応。ユウキ様にもついてるんですよ?ランク。」


「え?そうなの?ちなみに何ランク?」


「このカードを頭にかざしてください。色が変わると思いますのでその色で識別します。」

セルフィーから白いカードが渡される。

何も書かれてない、白いカード。こんなもので実力を測るのか。ん?待てよ。


「ねえねえ。じゃあさ、最初からAランクの人いるの?」


「実力が備わっていればそうなりますが、異界の冒険者はまだ育ってないはずですので、高くてCかDです。ですが、ユウキ様は単独でボス討伐をしておりますので、AかBに達しているかもしれないです。」


「色は何色になるの?」


「ランクはSSが最高で、黒。Sが金。Aが、赤。Bが青。Cが黄色。Dが緑。Eが茶色です。このカードは一度変わると、強くなるか、冒険者をやめるかするまで色は変わらないし、その人の持ち物として登録されますので、これはユウキ様にあげますね。ちなみに、カードは異界の冒険者はアイテムボックスの中に常に戻るようになっているので、落としても1分ほどで持ち物の中に戻ります。紛失することはないです。」


「便利!ふーん。じゃ早速!」

私はカードを頭にかざす。徐々に色が変化し、そして、赤になった。


「「「・・・・・・。」」」


「なんで赤になるんだよ!」

つっこむガイアス。


「さすがですねぇ。ユウキ様。」

尊望の眼差しで見つめるセルフィー。


「なんで赤になったんだろうね・・・。あ、ねえ、これってさ。サモナーの場合契約獣の強さも反映されたりする?」


「あぁ。されますね。」


「それですね。多分。」


「そうです!その契約獣様たちに合わせてもらえます?」


「いいよ。サモン:ウインディ、ヒカル、ラウ・・・アテナ!」

アテナを呼ぶか迷ったけど呼ぶもん!家族だもんね!


「「オォーン」」

「キシキシ」

「・・・。」


「みんな〜久々だねぇー。はい!ウインディ、ヒカル、ラウにまだ紹介してない家族がいます!だから、紹介します!新しい、家族、レアゴーストのアテナです!仲良くしてください!魔法が得意らしいから後衛支援役かな。飛行タイプほしいなーって言ったけど、アテナも空飛べるね!あ、でも。私を乗せれない。やっぱり、鳥の魔獣仲間にしよう!強い奴ね!」


ウインディとヒカルはアテナを見てキラキラさせている。アテナがその視線を受けてそわそわしている。ラウは私の肩に乗り後方を見つめている。後方にはガイアス達がいるんだろう。


「ラウー?後ろの人たちはね、解凍に時間がかかるから先に挨拶しとこうか。アテナに。はい!みんなー自己紹介してー!自分の得意なことアテナに教えたげて!」


『では、最初に私から、私はラウと申します。影魔法を育てて、ユウキ様の死角から狙う輩を退治します!アテナ様はゴーストですので不意打ちとか相性いいかもしれないです!』


「ガウ!ガウガウ!!!ガゥォーン!」


『えー。訳しますと、俺!ヒカル!!!前で攻撃!といってます。』


「ウォン!オォーン!!!ウオォーン!!」


『俺!ウインディ!!!ヒカルと一緒!!だそうです。』


「通訳ありがとう、ラウ。はい、次はアテナの番だよ。」


『うぇっ。マスター、急に自己紹介とか聞いてない!うぅー。わ、わたしはアテナよ。魔法の攻撃や回復が得意!あと念話もできるわ。ラウの言った通り、不意打ちであれば接近攻撃の手段を覚えたいと思ってるわ。』


「よくできました♪」


『うぅー。マスターの意地悪ー!』

『ユウキ様!意地悪はいけないです!』

「ガウガウ!」

「ガルル!」


「えぇー。私は意地悪してないもん!自己紹介してって言っただけだもん!」


「ユウキ様、大人気ないですよ!そこは認めてください!」


「お、セルフィーおかえりー。」

解凍が先に終わったセルフィーが私を責めるが、スルーするユウキ。


「ユウキ様が規格外なのは初めからですからね。だいぶ毒されてますが。落ち着きました。これなら赤になった理由ははっきりしました。東のボス。ライトニングウルフと、それと同等の力を持つフレイムウルフ。北のレア魔獣のシャドウスパイダー、生息場所不明のレアゴースト。これだけ仲間にしていれば、そうもなります。」


「む。惜しい、セルフィー。ラウはシャドウスパイダーから進化してダークネススパイダーになってるよ。」


「なんだと!?もう進化してるのか?!」

ガイアスも起きたね。


「西ボスの戦いで活躍したからね!」


「ほぼ、お前の戦闘だったらしいが?」


「その時の経験値が割り振られたら進化したの!もう!紹介も終わらせたしそろそろ出発していい?」


「はい!謎も解明されたので構わないです!ね?ギルマス!」


「ああ、ちゃんとお前の情報をあちらに伝えとくわ。王妃様達をよろしく頼む。」


「りょーかいー!じゃ!買い物に行きますかね!」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


〜生産ギルド〜


「こんにちは♪ガラス瓶と、スパイスセットくださいな♪あと、木の器とかある?」


「ユウキ様、いらっしゃいませ!ご要望の品はいくつずつ必要ですか?」


「ガラス瓶は20個。スパイスセットは5セット。木の器は10個欲しいな。」


「ガラス瓶は350G、スパイスセットは400G木の器は200Gですので・・・11000Gですね!はい。ちょうどいただきました。」


野菜はまだ余ってるし、ご飯も、小麦粉もある。薬草は庭で採取してきたから大丈夫。果物もある。

よし!これで大丈夫だね。

さあ、迎えに行きますかね!


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