第27話 脳筋
今日は休みなので連続投稿していきます!
訂正部分
ギンがレシピを買った人数の所、ユウキ、ツルギ、黒龍、イアンが買っていたのに3人でなっていたので訂正しました。
「…ちなみに今のところレシピを買った人数は3人だ。」
→「…ちなみに今のところレシピを買った人数は4人だ。」
ユウキが4人の名前を言ったところも訂正しました。
今回の訂正分を教えてくださった読者様ありがとうございます。これからもよろしくお願いします!
「なにが、というわけだ!寝んな!!」
「えー。もふもふでフカフカな二匹と可愛い蜘蛛をそばにお昼寝したかったのにー。ブーブー。」
起こされた、眠いというのに。
「で?なにが聞きたいの?」
「今日はなにを取得したの?お姉ちゃん♪」
「ん?教えてもいいけど取得しないでね。ボスがかわいそうなことになる可能性大だから。」
「え?なにしたのお前。」
「魔力纏ってやつおぼえた。ちなみに私だけじゃなくてウインディとラウもだよ。あ、ヒカルはこれから覚えようね!」
1人だけ覚えてなかった!すぐに取得させよう。
「ちょっと待て、魔力纏?なんだそれ俺も知らないぞ。」
と焦りながら止めるギン。
「え?開発者さんですよね?知らないんですか?」
と、メリーさん。
「全部のスキル覚えてるわけじゃないが、それは絶対に今の段階で覚えないやつだ!調べてくる!少し待て!」
とログアウトしていったギンさん。
「むう。ヒカルだけ覚えてないのに。まぁいいや、覚えちゃお!ねっ?ヒカル!」
「ガウ!」やる気満々なヒカル。
「お姉ちゃん、そんな簡単に覚えれるの?」
「うん。大丈夫だと思うよ?」
私は、ヒカルの頭に手を当て魔力を纏わせるイメージを行う。ヒカルはその魔力を感じ取るため目をつぶり集中し始めた。そして、
ピロン♪
ヒカルがスキル魔力感知LV1を覚えました。
ピロン♪
ヒカルがスキル魔力纏LV1を覚えました。
ピロン♪
ヒカルがスキル魔力操作LV1を覚えました。
「オォーン!」嬉しそうに尻尾をぱたぱた振るヒカル。可愛い!
「覚えたの?そのスキル。」と黒龍
「うん、覚えたよ。ヒカルも一気に3個覚えれて凄いねー。」
「ガウガウ!」
「3個?」
「うん。魔力纏だけじゃなくて、魔力感知と魔力操作を覚えたよ。他の2匹も覚えているやつだけどね。」
他の2匹も混じえてモフモフとスベスベも楽しんでいると、
「ただいま!ユウキ!詳細教えろ!それオリジナルスキルだ!ってあれ?ま、まさかもう1匹にも覚えさせたのか!」
「そんなことより、オリジナルスキルってなに?」
「あーもー!このゲームはなリアルの技術が最も反映されている世界なんだ。お前はリアルで料理が得意だろうから、この世界での料理スキルが半端ないんだ。だが、リアルにはない魔法は技術力なんてみんな平等にない。なのに、お前は魔力操作を覚える時すぐに覚えたらしいな?!なんでだ!」
「そんなの知らないよ。」
「これはユウキだけじゃない、黒龍も同じだ。何か共通点があるはずだ!」
「黒龍とは姉弟の関係だけど?それ関係ないでしょ?」
「そういうことじゃないな。なんか、同じスポーツとかしてないのか。」
「スポーツねえ〜。」
「お姉ちゃん。もしかしてさ、じいちゃんに教えてもらった遊びじゃない?あれ、小さな頃からやってるし、今も瞑想辺りはするじゃん。」
「えー。瞑想するだけなら誰でもやれるでしょう?」
「瞑想?」
「ほら、目をつぶって無心になる〜とかあるじゃん?あれのちょっと違うことをしてよく遊んだんだよ。ね?黒龍。」
「うん。無心じゃなくて、現実世界にないものを考える遊びね。それを考えて、絵にしたり文章にしたりものに表現したりしたよね。」
「それじゃない?」
と清龍が言う。
「「え?」」
「考えるだけならみんなもするでしょうけど作ったりはしないからね。それだけ表現力が高まっている可能性がある。だから、このゲームの世界でもそれが発揮されてるとしたら?・・・そうねえ。技術の点で簡単に言うと、【実現力】って感じかな?」
「ありえる!お前ら2人はその【実現力】ってのが高いせいでオリジナルスキルを生み出しやすいんだ!」
「2人ってことは僕も何かしらできるってことか。それはいいこと聞いたな!」
きらきらと目を輝かしている黒龍。
「そんなポンポン出されたら困るんだがな。」
「さて、ユウキや黒龍がスキルを生み出しやすいことはわかった。次の話題に行こう。」とラタが仕切る。
「次って何?」
「あのポーションだよ!ユウキの!」
「あれが欲しいなら売ってあげるよ?」
「今、もってる奴全部出せ。」
「ハイハイ。」
えっとー、HP回復ポーションの4種の味とー解毒ポーションとー回復丸だね。回復丸は改良してないなー。なんかいいものないかな?
「これで全部か?」
「ん?うんそうだよ。味の改良をしたのはポーションだけ。回復丸はまだなんもしてないから苦いよ?」
「苦いのが普通なの!」
ギンが言い張る。
「いろんな色があるわね。」
ミリアが興味津々のようだ。
「あと2種類味作れるけどいらない?」
「なにがあるの?」
メリーさんが聞いてきた。
「メロンとマンゴーだよ。」
「メロン!作って!私メロン大好きなの!」と清龍。
「私はマンゴーがいいな。」
とミリア。
「はーい。」
えっと、錬金と調薬は久々にやるなぁー。
最初に、錬金で魔力水をつくってー薬草を粉にしてー調薬使って苦いポーション作ってー、ロンの果汁と錬金してー完成!
「はい、メロン味ことロンの実味のポーション。」
「なに?その作り方?」
「作り方?変なとこあった?」
「ポーションって、薬草を粉にしてみずにとかすだけでしょ?」
とラタが聞いてくる。
なに言ってんの?こいつ。みたいな顔をする私。
「え?違うの?」
「レシピみた?」
「レシピってなに。」
「・・・・・・・・・。」
頭を抱えた。まさか、レシピ知らないの?えっ?嘘でしょう?
「まさか、他の生産してる人もレシピなしでやってるとか言わないよね。」
「だから、レシピってなに?レシピなんてβ版にはなかったろ?」
「くっくくくく。」
ギンが腹を押さえて、笑いをこらえている。
「そこの腹抱えて笑ってる人説明!」
「はーい。まず、β版にもレシピはありました。買いに行くプレイヤーは誰もいなかったがな。あっはっはっは!!ちなみに今のところレシピを買った人数は4人だ。」
「それって、私とツルギと、黒龍と、イアンじゃん!なんで買わないのかな。少し考えればわかるはずなのに。脳筋しかいないのβテスターは!」
「すみませんでした。改めてお願いします。レシピについて教えてください。」
「本屋に行け!」
「確かに。」同意してくれる黒龍。
「それにしても、レシピなしでよく生き残ったね。呆れるわ。」
「ツルギも知らなかったんだね。レシピの存在。」
「しらなかった。ってかどう使うかわからなくて放置してる。」
「「・・・。」」
呆れた目でツルギを見つめる黒龍と私。
「「読めよ!」」
「本屋行って、レシピ買って読め!そして応用しろ!脳筋!以上!はい、次あるなら次!」
「「「「「「「はい!」」」」」」」
なにやらギンさん以外の人間が返事したように聞こえたんだけど。
「ねえ、まさか、ミリアたちもβテスターなの?」
「お恥ずかしながらそうなんです。」
「本屋とか飾りとか思っててな?」
「ごめんなさーい。」
「・・・今日は疲れたから解散しない?」
「・・・そうだね。そろそろ眠いし。」
と黒龍。
「そ、そうだね!ご飯は今度いただくわ!」とミリア。
「・・・こっちで掲示板に書かせてもらいますハイ。」とラタ。
なんか、最後に立場逆転した気がする。
まあ、今度こそ!おやすみなさーい。




