第21話 フワフワモフモフ
更新遅れました。
すみませんm(_ _)m
いつの間にか、ランキングが上位にいて驚きました!本当にみなさんありがとうございます!これからもよろしくお願いします!
《フレンドチャット》
ユウキ:おーい!みんなーどこー?
黒龍:お姉ちゃんこそどこ!
清龍:無事!?大丈夫だった?
ユウキ:いや〜疲れたよ。クエスト受けた人しか入れない場所にとばされて、いきなり討伐しろーってなって、死にそうになった。生き残ったけど。
黒龍:そうなんだ。よかった〜。
ラタ:どんな感じだったんだ?
ユウキ:んー。果物園に巣くった魔物を倒せ!だった。報酬は武器がでて、清龍に売ろうかなーって思ってる。
ノア:清龍に売るってことは、杖か?
ユウキ:そうだよー。【クダンの杖】っていうやつ。あとお金だった。ドロップアイテムは後で売るつもりー。
清龍:性能とかはどう?
ユウキ:そういうのは会ってから話そうよ。今どこらへん?
黒龍:東門のそばだよ。
ユウキ:今すぐ行くから待ってて!
ラタ:今すぐって言っても20分はかかるんじゃないか?
黒龍:ゆっくりでいいよ?
ユウキ:大丈夫!5分でつく!ごめんチャットきるね。
光龍:5分って無理だろ。
黒龍:まあ、待ってみようよ。
火龍:そうだなー。
《チャット終了!》
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「さてさて、ウインディ早速背中に乗せてくれる?ヒカルは次に乗せて欲しいな。」
「ウォン!」
「ガウ!」
2匹ともいい返事だ!
私はウインディ乗せに跨る。フワフワだ!ウインディに思いっきり走るように伝える。
「よし!いこう!」
最初は速さに慣れずに、目をつぶっていたが急に風が来なくなった。追走しているヒカルがひと吠えする。魔法でウインドシールドを使ってくれたようだ。
「ありがとう!ヒカル!」
「ウォーーン!」
走りながら答えてくれた。
今度から、走るときはウインドウシールド張ることにしよう!かなり楽だ!景色を見る。どんどん、木が後ろに流れていく!すごい!すごい!
「ウインディ!すごく速い!これならもう・・・!見えた!」
東門が見える。門の前に人だかり!またかよなんて思うが私たちはそのまま突っ込む。
「そこの人だかりさんたちー散らないと刎ね飛ばすよー!!!」
大声で叫ぶ!
数人が声に気づき、慌てて散る。それが全て散り終わったあと、ウインディにゆっくり止まるように伝えた。
ウインディは言う通りにゆっくり止まってくれた。しゃがんでもらって地面に降りる。そして、一言!
「いやー!楽しかった!!次はヒカルか、楽しみだ!」私は満足した顔でいった。
「「ウォン!」」
いい返事を決めた2匹を撫でる。そこに数人が駆け寄ってくる。
「お姉ちゃん!速いよ!なにこの登場!目立っちゃったけどいいの?」
「もうなんでもいい気持ちなんだ!どうせあとで後悔するだろうけどね!もう、どうでもいいや!」
「黒いのはわかるが、赤いのってもしかして・・・」ウインディをじっと見つめながらラタが聞く。
「む!黒いのじゃなくてヒカル!赤いのじゃなくてウインディ!!ちゃんと名前あるんだからね!ウインディは進化したんだ!」
「モフモフだね!あとで触らせて!」
私と同じくらいモフラーな黒龍が言う。
「もちろん!」
「ユウキ!杖見して!」
「うんいいよー。私も鑑定まだだから一緒にしよ!」
「ええ。」
「「せーの!!」」
【クダンの杖】
レア度5
魔攻+50 攻撃+15 速さ+5
説明:???の木から作られた。杖での直接攻撃を行っても折れない頑丈なもの。杖が持ち主を決める意思を持つ生命体が寄生している武器。
シークレットスキル???
「「え?」」
清龍と共に私は固まる。
私は清龍のそばにより、小声で話しかける。
「清龍、ごめん。これ渡せないわ。私持ってていい?」
「え、ええ。私はまだ持つ自信ないわ。それに、認められてないみたいだし。」
「これは、二人の内緒にしない?」
「そうね。知られたら、騒がれそうだし。公表はなしで。」
とりあえず、公表はなし。理由はまず、武器の詳細のなかのレア度。これは、最高レア度10までとなっている。レア度が5以上のアイテムは今の所、私の料理以外にない。次にステータスUPの量は序盤で売られていたり、手に入る杖の場合。
【樫の杖】
レア度1
魔攻+10 攻撃+3
説明:樫の木で作られた杖。魔法の威力を上げる効果がある。
である。そして、次に意思がある武器とあるし、私が持ってもなにも変化ないのに、清龍が持とうとしたら、バチ!と弾かれるのだ。
拒んでいる。ということだろう。そして、シークレットスキルこれはβ版のゲームでも、こんな物の情報なかった。よって、これは当分見つけた私が持っておこうと思った。
これについては、北に来るであろう人に聞こう。
あ、ちなみに。私の武器はこれ
【影の暗器】
レア度3
攻撃+30 魔攻+15 速さ+10
説明:闇属性の魔法が組み込まれた短剣。
影を断絶させる暗器。
【風の短剣】
レア度3
攻撃+25 魔攻+20 速さ+15
説明:風の精霊シルフの紋が描かれた短剣。
風魔法を強化する働きがある。
まあ、これもヤバいんだけどね。
さてさて、一生懸命こちらの声を聞こうとしている2人組に冷たい視線を清龍と共に送って、黒龍に話しかける。
「黒龍、私はこれからマリンダさんにあってから北門に向かうけど、黒龍はどうする?」
「んー。そうだねー。僕も、素材を売ったりギルドに入ったりしたいからここで別れようか。」
「他のみんなはどうする?」
「私はこのあと、イアンと会う予定だからここで別れるわ。」と清龍。
「俺はさっきログインした。ツルギと合流してくるわ。」と火龍。
「あ、じゃあ。火龍に便乗しようかな。」
と光龍。
「俺は〜ユウキについて行こうかな♪楽しそうだから。」とノア。
「俺もノアと同意見。」とラタ。
「変な2人組がついてくるとこの国の人たちにいったら退治してくれそうだね。」
面白がりながら言う黒龍。
「ありそうで怖いからやめて!」
身震いさせて、言い放つノア。
「まあ、なんかされそうになったら言うね。」
「「何もしねぇーよ!」」
「ふふっ。息ぴったりだし。まあ、いくよ。なんかまたあったら連絡してね黒龍。」
「ユウキ姉ちゃんのほうがなんかありそうだけどね。」
小さな声でボソッと何か言っていたが、小さすぎて聞こえなかった。
他のみんなと別れ、3人でマリンダさんのところへ向かう。
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〜市場〜
「マリンダさーん。果物調達してきました!」
「あぁ。よかった無事だったんだね。果物園に魔物が巣くっているっていう情報をユウキが入ったあとに聞いて心配してたんだよ。」
「やっぱ、知らなかったんですね。でも安心してください!殲滅してきたんで、もういないと思いますよ?」
「本当かい!ちなみに何がいたんだい?」
「ん?えっとー、ジャイアントプラントとリトルプラントだったよ!」
「なんだって?!ジャイアントプラントは何匹いたんだい!」
「えっとー23匹だったかな?リトルの方は126匹だった。残りがいないかも確認したから大丈夫だと思うけど。」
「「はっ?!」」
いきなり大声を上げるノアとラタ。
「わっ!いきなり何?!」
びっくりする私。
「そりゃあ、驚くだろうさ。ジャイアントプラントの強さは1体でも厄介だからね。それを10体以上もいて、ユウキと契約獣だけで戦ったんだろう?普通はありえないよ。」
「まあ、そこは相手が植物だったから火魔法使ってパパーッとやっつけたよ?」
「ありえねぇ。ジャイアントプラントは火魔法が効きにくいはずなんだが。」
と、疑うような目で見てくる。
「えー。でも、ウインディの火は結構効いてたよ?あ。そういえば、ヒカルが風魔法使って切り傷使ったあとに火を使ってたかな?」
「そうか、表面の植物が火から守っていたから火が効きにくかった。切ったあとの切り傷のところに火を加えたりしなかったな。俺たち。」と分析するラタ。
「火は効かないというイメージがついてたからな。」納得するノア。
「その方法、騎士団の奴らに伝えたいねぇ。ジャイアントプラントの完全討伐は国の課題のひとつなんだよ?ユウキ。」
とマリンダさんが言う。
「そうなんだ。んー。騎士団っていろいろありそうだけど。誰に伝えようか?」
「ゲイルさんに伝えておけば、全体に伝わると思うよ。」
「あぁ。そうか。元近衛騎士だっけ?」
「誰に聞いたんだい?それ。」
「え?ユナちゃんだよ。お菓子持って行ったついでに聞いたの。」
「そうなのかい。まあ、それはあとにして、果物見せてくれるかい?」
「ん。わかった。」
私はアイテムボックスからマンゴーもどきと、メロンもどき、プルの実、イーチの実、グレーの実、ナナの実を各種20個ずつ出す。
「んまぁ!高級な奴まで取れたのかい!ゴンの実とロンの実はうちでは引き取れないから、ユウキが料理にでも使いな!あとの4種類は10個ずつもらおうかね。報酬は討伐までしてくれたからね。ボーナスつけとくよ!
ピロン♪
マリンダから、報酬3500Gと、エクストラボーナス+3000GとSP10を受け取った。
今回は、エクストラボーナス普通だ。よかった。
「あ、それとね!ユウキそんな防具で北に行くのかい?さすがに危ないから、買い替えな。」
「でも、いい防具屋ってのわからないんだよね。どこかお勧めある?」
「んー。私もそんなに詳しくないからねぇ。・・・そうだ!ガッツさんに聞きな。防具屋のなかなかいい店知ってると思うよ?」
「ん!そうだね!そうするよ!」
「ああ。じゃあ、また果物欲しくなったらまたおいで!ユウキが退治してくれたおかげでもう大丈夫だろうから。」
「うん!またね!マリンダさん!」
「「俺たちも失礼します。」」