第15話 調薬と錬金に挑戦!!
なんか、お昼ご飯配って帰ってきたら正座させられてます。何ででしょう?
「あのー。なんで、正座?」
「ユウキさん、君攻略しないの?」
「東ボスも倒してないのに、なんで西に行ってんの?」
「戦闘の最前線で戦える実力あるのになんで生産してるの!」
最初にラタさん、光龍さん、ノアさんの順でした。あー。トッププレイヤー視点からのお説教かな?だって。私がやりたいの攻略じゃないもん。一つ一つ否定していくか。
「えっとー、まず、攻略は気が向いたらします。東のフィールドは奥まで行かなくても必要な素材は確保できるし、ボスにも興味が今の所ないのでほっときました。
生産してても、強くなれるのがこのゲームなので生産なめないでください!以上!何かまだありますか?」
「「「・・・い、いえ何にもないです!」」」
まったく、ノアさんは生産舐めた発言とかやめてほしい。ちゃんと、この国の人たちの依頼の中に討伐依頼あったら出向いていくもりです!今の所、ボスが暴れている!なんて話聞かないから討伐しようとは思わないんですよ!
「お姉ちゃん、そのくらいにしたげて。」
「まあ、黒龍がそういうんならいいけど。あ、黒龍がボスの討伐に行こうと思ってるならいつでも歓迎だからね?」
「うん。その時は誘うよ。でも、お姉ちゃん、生産してたらウインディのレベル上がらないよ?」
「あ、そうか。メインジョブの方あげてないや。サブは上がってるんだけど。」
「お姉ちゃん、サブの方いくつになったの?」
「ん?確か、7だったかな?朝、2個上がったんだよね。そう言えば、ステータスポイントついでに割り振ろうっと。」
ステータス
名前:〈ユウキ〉
種族:天龍
メインジョブ:サモナーLV2
サブジョブ:短剣使いLV7
HP 60
MP 80
攻 18
防 12
魔攻 12
魔防 11
速さ 14
器用 12
運 10
《スキル》
< 風魔法 LV5 > < 光魔法 LV4 >
< MP回復 LV6 > <短剣士LV1>
< 採取 LV6> < 蹴りLV5 >
< 殴りLV3 > < 調理師LV1→2 >
< 調薬 LV1> < 鑑定LV8>
<魔力付与LV1> < 召喚魔法LV2 >
< 錬金LV1 >
所持SP 38→39
所持金 9750G
あ、調理師あがってる。SPも結構溜まってたんだな。えっと。
ステータス
名前:〈ユウキ〉
種族:天龍
メインジョブ:サモナーLV2
サブジョブ:短剣使いLV7
HP 60→70
MP 80
攻 18→22
防 12→15
魔攻 12→15
魔防 11→17
速さ 14→25
器用 12→13
運 10→11
よし!こんな感じかな。スピードドアタッカーになりたいからこのバランスを保とうかな。
「あ、ねえねぇ。ユウキさん。そのですね。俺ら少しだけ、ユウキさんの戦い方見たいなーって興味が出まして。契約獣のレベル上げ一緒に行っていいでしょうか?」恐る恐るといった風に聞いてくるラタさん。
「攻略に強制じゃなかったら、別にいいですよ?ウインディのレベルはまだ低いし、奥にはいきませんからね?」
「もちろんですとも!東のフィールドの序盤でいいのでお願いします!」
「今日は錬金とか試したいので、明日にしますか?時間はどうします?」
「えっとー、俺らはいつでも大丈夫ですから。黒龍達は明日は?」
「僕ら夏休みなんで大丈夫ですよー。」
「んー。じゃあ、10時に東門前に集合にしましょう。いいですか?」
「はい。りょーかいです。じゃあ、俺たちはこれで失礼しますね?」
「イアンも行くの?」
「いえ、少し休憩がてら、散歩してきます。」
「そうか、行ってらっしゃい。」
「はい。いってきますね。」
生産スペースに残るのは私だけ。ふむ。みんな攻略に向かったのだろうか。いや、攻略に興味がないわけじゃないが、街の依頼優先にしたいし。まあ、時々奥に行くぐらいならいいかな。ウインディのレベルが上がったら行ってみるか。
さあ、昨日できなかった錬金と調薬試してみますか! おっとその前に、料理のレシピもう一度使って全部覚えておこう。レパートリーは多いほうがいいからね。ユナちゃんにお菓子持って行ったりしたいし。
ピロン♪
お菓子のレシピを使用したため、
ドーナツ、チョコレート、アイス、スコーン、プリン、バームクーヘン、パイ、ケーキ、タルト、シュークリームを覚えました。
これで、お菓子のレシピは全部みたね。
よし、まずは錬金で調薬の材料作らないとね。ポーションはまず、魔力水を錬金で作って、使う素材を粉状にして、魔力水と混ぜ合わせて調薬と呟き、成功すると作ることができる。魔力水は、いくつか作っておいて実験しよう。瓶に水を汲んで、自分の魔力を溶け込ませるイメージを行う。まずはMP10の魔力水を作成。次にMP20の魔力水、そして最高まで込めた魔力水をつくる。私の場合の最高はMP80である。MP回復のスキルレベルが上がってるので5分程度で魔力が回復する。最高を3本、MP10のを8本、20のを5本作った。
次は、薬草をアーツ【粉砕】で粉々にする。各魔力水一本ずつに加えて混ぜる。一つずつに調薬と呟くと完成したのがこれ。
【失敗品】
魔力水の魔力が足らずゴミとなったもの。
【回復ポーション】
品質C 出来上がり度4
効果:HP回復量+20
【回復ポーション】
品質C 出来上がり度5
効果:HP回復量+80
んー。品質が、Cか。せめて、Bにしたいな。HP回復量は魔力水の魔力量はに比例するのか。回復量が80ってことは私は全快して余るくらいか。序盤では使えるけど。これ苦そうだよね。のみたくない。んー。あ、プルの実の果汁まだあったはず。あれ入れてみよう。
【回復ポーション改】
品質B 出来上がり度6
効果:HP回復量+100
プルの実の果汁が入ったポーション。甘くて美味しい。
おおー、品質も上がったし、回復量が増えた!プルの実なくなってきたし、買いに行かないと。他の果物あったら一緒に買おう。錬金を今覚えてるやつやったら買い物だね。
次は回復丸。これは薬草に魔力を流して粉砕、少量の魔力水を混ぜて団子状に丸めて、錬金と呟く。なんか、調薬って呟かないと回復丸ってアイテム名に変化しないんだよね。変なの。
【回復丸】
品質C 出来上がり度4
効果:HP回復量+10
これも苦そう。果物って感じじゃないよね。んー。きな粉とかあったら美味しそうなんだけど。
これは大豆探そうかな。
よし!つぎ!
【解毒ポーション改】
品質B 出来上がり度5
効果:HP回復量+20
状態異常「毒」を回復できる。
プルの実の果汁が入ったため甘くておいしい。
うん。解毒の方にもできるね。プルの実を入れると赤くなるから。効果によって味を変えるのもいいかもしれないな。その果物の色になるんだろうし。飲み飽きない感じにしないとね。要改良だね。
ピロン♪
スキル調薬のレベルが3になりました。
ピロン♪
スキル錬金のレベルが2になりました。
さて、材料買いに行くかな。
「あれ?ユウキさん。どこかお出かけですか?」
「うん。新しいスキルと果物買いにスキル屋とマリンダさんとこ行ってくるね。あとで延長するから、2号室の個室とっといてー。」
「わかりました。いってらっしゃいませ!」
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〜市場〜
「マリンダさん!こんにちは〜。」
「おお、昨日ぶりだねー、こんにちは。今日はなにが欲しいんだい?」
「プルの実と他の果物が欲しいんだけど、なにがある?」
「今ならナナの実と、イーチの実、グレーの実があるよ。」
ナナの実は、バナナ。イーチはもも。グレーの実はブドウのようだ。
「じゃあ、全部種類5個ずつくださいな。」
「全部で・・・3500Gだよ。プルの実は100Gだが、他は一個200Gなんだよ。東の森の奥の方に生えてるから取りに行くのが大変なのよ。魔物も強いからね。」
「へー。あ、マリンダさん、明日もしかしたら森の奥行くかもしれないから果物調達してこようか?」
「お、ほんとかい?じゃあ頼もうかね。最近魔物が強くなってね。ボスが暴れてるかもしれないから気をつけるんだよ?無事に持ってこれたら買い取るよ。」
ピロン♪
〔クエスト:果物調達をお願い!〕
内容
市場のマリンダさんが、果物調達の依頼をしてきた。種類は問わず、個数も問わない。
報酬:3000G以上
※物によって値段が上がる可能性あり
エクストラルボーナス:???
受理しますか?【yes】or【no】
「わかった。明日とってくるね。」
ふむ、明日奥にはいかないと言ってたけどクエストならしょうがないよね?ボスにも出会って攻撃してきたらでいいか。
むむ。お金大丈夫かな。今の所持金は・・・9750Gから3500G引いて6250Gか。ギリギリ買える!でも、武器買えないな。んー。スキル屋に行って安い短剣帰るとこ聞いてみようかな。
〜スキル屋〜
「こんにちはー、二刀流スキル買いにきました!」昨日のお姉さんだ。
「あ、お待ちしておりました。ユウキさん!」
「え?なんで名前?」
「あ、すみません。マリンダさんの依頼受けてくれた人の特徴が、噂のユウキさんにそっくりだったもので、いっぱい稼いでいると小耳にはさみ、来るのを待ってました。」
「え?依頼受けたのついさっきなのに、早くないですか?!」
「マリンダさんだけでなく、ゲイルさんとこの依頼も受けたでしょう?だから、噂になってるんです。生産ギルドでもお祭り騒ぎだったらしいじゃないですか!何かお菓子ありませんか?食べたいんですよ。売ってください!」
えっとー、好感度欄にもあった噂は本当にされてるみたいだね。
「新作があるので食べてもらえますか?少ししかないんですが。」
「はい!食べますとも!新作を1番に食べれたともあれば自慢できます!はっ!私としたことが自己紹介してないですね。私の名前はシャールです。呼び捨てで構いませんよ?それと気持ち程度でよかったら二刀流のスキル安くします!」
「本当に?ちなみにいくら位?あ、それと。お菓子のお金はいらないから、オススメの武器屋さん教えてくれない?情報と交換ってことで。」
「二刀流は4000Gまでなら大丈夫です。武器屋さんはー・・・あ。紹介状出すので、
“ガンテツ”っていう店に行ってみてください!ドワーフのガッツっていう人がやってる店で、ユウキさんなら相性いいかもしれないです!」
「うん。“ガンテツ”だね。行ってみるよ。じゃあ、これ新作のお菓子。プルの実のパイだよ。それと4000Gね。」
「はい!ありがとうございます。わあ。美味しそう。食べていいですか?」
「うんいいよー。」
ちなみにプルの実のパイはこんな感じ。
【プルの実パイ】
品質A 出来上がり度9
効果:空腹ゲージ30%回復
HP回復10%
プルの実をふんだんに使っているパイ。砂糖は少なめにして、プルの実の甘さを強調している。
さてさて、満足そうな笑顔も見れたし、武器屋さんに行ってみるかね。
「じゃあ、シャールさんまた来るね。」
「はい!お待ちしてまふ!」
ほう張りながらお見送りされた後
次は、武器屋さんね。