第99話 生産の日
平成終わりましたね。
令和ですよ、皆さん。
おひさしぶりになって申し訳ないです。
3話できたので…週一投稿予約しました。
属性ストーン作成方法
用意するもの
クリスタル、石…そして特殊な液体。
特殊な液体とは魔力水でいいのだろうか。試してみなくてはならない。
黒龍がギンを連れ去ってくれたおかげで生産部屋には私とシエルくらいしかいない。ロックもかけているので人が入って来ようとしたらアラームが鳴るようにはしたので大丈夫だろう。とりあえず魔力水から試してみよう。
『何をお試しになりますか?』
「まずは魔力水にする。」
50くらいの魔力を溜めた魔力水で素材を合わせてみる。
「錬金」
ポーンという音が聞こえたので成功したのだと思ったら黒い煙が出て失敗作というアイテムができた。
「違うのか」
これは魔力の量が関係しているのか、もしくは別物なのか。とりあえず100まで刻んで魔力水で連続して作ってみるが失敗。なので今度は液体物を変えてみることに。
「と言ってもなぁ、思いつくものがそんなにないんだよね。」
『師匠、属性ストーンというもの名前からして何か魔法属性に関係するものか何かではないかと。』
「そうだよね…ふむ…」
んー。属性のついた素材って結構レアだし、それの液体物って何が手に入るかな。素材に何か無いか探してみるが、爪とか皮とか鱗とか物質系しか無い。
「まだ何か探さないと作れないのか、あるいは何かを見落としているのか…」
『……そういえば、天使界と天族の浮遊国には光の水と呼ばれるものがあると聞いたことがあります。それでしょうか?』
「そうか、行ったことのない国にあるかもしれないのか…クィナにも聞いてみよう。」
クィナを呼んで聞いてみると、
『悪魔界に闇の泉ってのがあったよ。』
やはりそういうのがあるのか。
「エルフの国にもあったのかな?」
『ですがそのような特殊な液体なら誰か話していそうなものです。』
特殊クエを受けないといけないとか、そういうワードを出さないと反応しないかとかかな?もしくはアップデート待ちとか…
最後のは遠慮したい…
シエルとクィナにその水の詳しい話を聞いてみた。
闇の泉は闇の魔力が溜まっていく場所で、その近くで魔法の訓練をするとレベルが上がりやすくなったり、それを使うと闇魔法のスキルを持っていれば魔力が回復するという。
光の水はそれの属性が違うバージョンのようだ。光の方は体力が回復するという。
「それって属性の水ということだよね…」
『そうなりますね。』
「……作れないかな」
『………………師匠の持つスキルなら…もしかしたらですが。』
シエルが乗ってくれた。しかし属性を持たせるのか。あれだ、太陽の魔剣と同じようなことをすればいいわけだ。武器ではなく水に向かって魔力を流せばいい。なんだ、いつもやってることじゃないか。
「……無難に、風属性の魔力を…。」
ほのかに透明な水が緑に光った謎の液体ができた。
鑑定してみると…
【魔力水“風”≪50≫】
風の魔力がこもった特殊な水。
エルフの国の地下古代遺跡で手に入る。非常に珍しいもの。
……あ、やっちゃった感じ?
『師匠、どうされましたか?』
「やっちゃった…」
『何をでしょう?』
「手に入る場所、わかったんだけど…本来ここでわかっちゃいけない感じだった。私行ったことないし…」
『あー…それはもう、師匠のオリジナルスキルが存在してるのですから仕方ないのでは…』
「…………そだよね。諦めが肝心だよね…」
『この際全ての属性水があるところを確認するという事にしては?』
「あ、そうしよう。うん、そういう事にしよう。」
シエルが言ったって言おう。
その後も全属性の水作っちゃいました。
【魔力水“火”≪50≫】
火の魔力がこもった特殊な水。
ドワーフの国奥のマグマ回廊で手に入る。非常に珍しいもの。
【魔力水“土”≪50≫】
土の魔力がこもった特殊な水。
龍人の国の領地、竜の渓谷で手に入る。非常に珍しいもの。
【魔力水“水”≪50≫】
水の魔力がこもった特殊な水。
海人族の国、深淵の谷で手に入る。非常に珍しいもの。
【魔力水“雷”≪50≫】
雷の魔力がこもった特殊な水。
巨人の国の雷神の祠で手に入る。非常に珍しいもの。
【魔力水“氷”≪50≫】
氷の魔力がこもった特殊な水。
小人の国の雪路の砦で手に入る。非常に珍しいもの。
【魔力水“光”≪50≫】
光の魔力がこもった特殊な水。
天使界、又は天族の浮遊国のどこかにある泉で手に入る。非常に珍しいもの。
【魔力水“闇”≪50≫】
闇の魔力がこもった特殊な水。
悪魔界、又は魔族の国のどこかにある泉で手に入る。非常に珍しいもの。
となりました。
どこで手に入れたんだってなるから話したらダメだよね。属性ストーンも作りはするけど失敗したというしかないか。別のものでも作り上げてごまかそう。
「これで、できるのかな?」
素材を集めて錬金してみると…
【風の石】
風属性が詰め込められている石。武器素材であり、属性武器が作れるようになる。そのまま使用すると魔力を使わず魔法を扱える消耗品。
あ、これが魔力使わずにできるやつかぁ〜。
私が魔力切れるって相当だけど、これは持っといて損はないな。
「さて他のは何があるかなっと」
錬金以外の調薬レシピとか確認して、素材があるものないもの確認しつつ、作れるやつは作っていく。
生産のスキルレベルが足りないせいなのか、失敗が多い。まあ、着実に上がって入るけれど。ある程度作って時間を見たら2時間が過ぎていて少し驚いた。レベルも結構上がっていた。
ピロン♪
ユウキのスキル錬金のレベルがMAXになりました。進化して錬金術レベル1になりました。
ピロン♪
ユウキのスキル調薬のレベルがMAXになりました。進化して薬術レベル1になりました。
ピロン♪
ユウキのスキル危険察知のレベルが9になりました。
あー、最後のはアレか。アレを作った時か。まあ、アレも…ね。肥やしの予定だからうん。1つ学んだこと。無茶苦茶はやっちゃいけないんだ。うん。
『師匠、休憩にしませんか?』
「うん、そろそろやめようかなって思ってたとこ。」
『スキルの進化後の錬金術と薬術というのはどういう感じなのでしょう。』
「あ、詳細確認してないな…」
地下からでてリビングに上がって、ジュースを飲みながら確認してみる。
スキル錬金術
より高度な錬金が可能となる。
失敗率が下がる。
スキル薬術
より高度な薬を調薬可能となる。
失敗率が下がり、今まで作ったことのある薬の効力が上がる。レベルごとに上昇。
まあ、無難なスキルだね。後でもう一度ポーションを作ってみよう。どのくらい上がるのか確かめておかないと。
それにしても…今、すごく静かだ。
シエルが隣にいて、クィナはお裁縫してる。
のんびりしてる。うん、休暇って感じ。
お昼寝しようかな。そういえば二階の部屋行ってないや。あの部屋で寝よ。
「シエル、私二階に行ってくるから、何かあったら呼んで。」
『何かされるので?』
「うぅん、お昼寝」
『わかりました』
シエルに何かあったら呼ぶように伝えたし、ゲームの中でお昼寝とか、贅沢だなぁ。
新しいふかふかなベットに転がって眠る。
ずっと動いてばっかだったから、こういうのもこれからは増やしていこうかなぁ。
スースー…
『『……』』
ユウキの寝床に静かに忍び寄る2つの影。
ユウキを起こさないようにクィナは腕の中に潜り込む。
温かさにユウキが反応して抱き枕状態になった事に顔を赤らめながら歓喜するクィナ。
『む…』
『えへへ…』
シエルは流石に添い寝というのをしようと試みるが、寒気が止まらない不思議な現象につきまとわられたので断念。
ユウキの温もりを感じてクィナが眠り始めたので、仕方なくそれを傍観しながらベットのそばに座り、手で顎を支え2人を見守る事にした。
しかし、シエルも見守るだけでも眠くなり、コックリコックリと静かに眠りについた。
そして約1時間眠りにつき、目覚めその現場にユウキはさらに癒されていた。
クィナが腕の中にいるぅ!かわい〜!シエルも寝顔可愛い〜!
天使に囲まれてるんだけど!もう存在天使に囲まれててテンションアップしたんだけどっ!
もー可愛いぃ!!萌え死ぬぅ!この拷問幸せなんだけど!動いたら起きちゃうよね。起こしたいけど起こしたくないっ!
『んー…』
あ、シエルが起きちゃったかな?
『…ししょー…』
………………なんでこのゲーム動画撮る機能ないの!実装を強く要求する!てか、もうだめっ!
シエルごとクィナを強引に抱き寄せる。
『ふえっ?』
『うわっ?!』
「かわい〜!!」
赤面シエルが出来上がりました。
平和だ。
さて、まだ赤面のシエルはツンツンして遊んでおくとして。
「何しようかなー。」
やはり動かないと暇だ。
『……コホン。まだ時間があるのであれば、獣人族の国に向かいますか?』
おや、復活してしまったシエルがいい提案をする。
『ドワーフの国もあるよ?お母様』
『それをいうと、龍人族の国もですね。』
クリアしちゃったところの行ける場所って事だよね。
「ふむ」
龍化もそそるけど、あれは黒龍と行く約束してるから今度だなぁ。あとドワーフの国は鉱山の脇だっけ。そこもいいなぁドワーフ見てみたいし…
『もふもふか、もじゃもじゃ?』
クィナ…もじゃもじゃとな?
『ドワーフは髭が長いの〜』
「そういうことか…でもその二択だったらもふもふ選んじゃうなぁ。」
じゃあもふもふだね!とクィナが決まったという顔になったのでそれで良いかと納得する。
「じゃ、獣人族の国、目指そうかね。」
『はい。』
『うん!』
さて、獣人族の国はどんなところかな?予想通り天国だろうか…。
文章修正についてとかしてくださりありがとうございます。なかなか手がつけられませんが、連休取れるようになったら頑張ろうと思います。




